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宴会部長も撮影スタッフに入れよう(初心者の映画制作講座)

シナリオが完成して、香盤表もできあがりました。

香盤表とは、シナリオをこんな項目でまとめた表です。

・シーンNo
・場所
・時間帯
・シーンの概要
・登場する役者
・衣装
・必要なスタッフ
・小道具
・その他

この表を完成させ、いよいよスケジュール立てに入れるわけです。


さて。

どんな順番で撮影していったらいいんでしょうか。


【1】順撮り

撮影方法って、いくつかありますが、一番最初に思いつくのは、いわゆる「順撮り」というものですね。
ストーリーの頭から順番に撮っていくやり方です。

北野武がこの方法で、つまり脚本の頭から順番に撮っていくと、どこかで読みました。

でも、とても余裕のある撮り方ですよね。

自主には厳しいことが多いんではないでしょうか。


【2】まとめ撮り

というわけでよく用いられるのが、シチュエーション毎に撮影をまとめてしまう方法です。

たとえば、森のシーンと部屋のシーンが交互に出てくる映画だと、

・森のシーンばかり一気に最後まで撮影して、
・部屋のシーンもまとめて最後まで撮影して
・・・というパターンです。

これは、準備も楽ですね。


しかし、ひたすら撮りやすさにこだわって撮るのも、どうか。

例えば、最初はうだつの上がらなかった主人公がじわじわと力を発揮し、最後はすごいリーダーになる、というストーリーだったとします。

これ、いろんなシーンをシャッフルして撮影すると、順番に並べた時に全体の雰囲気が均等化されてしまう危険性がありますよね。

(もちろん、演出力にかかってくるんですが)


登場人物達の、心の軌跡や関係の変化などを描きたい場合、撮影の順番はとても大事です。

効率化の一辺倒ではなく、こんなことも考えつつ、撮影の順番を決めていくことも必要なんですね。


撮影だけじゃありません。

この辺でスタッフの疲れが見えてくるから、何もかも忘れて飲み会を開催する、なんてことも大事です。


撮影をどんな風に進めるか。

これも立派な演出の一つだと思っています。


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