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セリフはすべて、あなたの言葉(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

シナリオを書きます。
その物語の中には、いろんな登場人物たちが出てくるでしょう。

男性も、女性も、老いも若きも。

彼ら彼女らは、会話をします。

その会話も、あなたが一つ一つ言葉にしていきます。

それってつまり、
あなたの言葉のセンス、知識、使い方、
そしてあなた自身の話し方がモロに影響するんです。

これを知った上で、セリフを考えてほしいなと思うんです。

考えている以上に、あなたの話す言葉には、あなたが出ます。

例えば。

自分のこと、つまり一人称一つとってみても、言い回しが違ってきますよね。
老若男女でも違うし、関東と関西でも違うでしょう。

広島出身の僕は、高校生までは「わし」を使ってました。

東京に出てきてからは、それだとちょっと異様な威圧感があるようだったので、また、余計なトラブルに巻き込まれることもあったので(苦笑)、「僕」と「俺」の併用に切り替えました。

ついでに、広島弁も使わないようにしました。
時と場合によって言葉をコロコロ変えられた方がかっちょいいかな、くらいの気持ちからです。

また、関東に来て18年になりますが、
僕は、語尾の「さぁ〜」を使いません。
あのさぁ〜、昨日さぁ〜、っていうやつですね。

広島弁は語尾が「〜じゃ」「〜じゃけん」という濁音系なので、
「さぁ〜」というのが対極すぎてなじめないだけです。

しかしそうは言っても、イントネーションは微妙にズレています。
こういった人、結構いるんですよね。

・・・みたいな言葉を、僕は普段しゃべってるわけです。

ちなみに、このメルマガでは、僕は自分のことを「僕」と書いてます。
言葉の出だしは、語尾にも影響します。

●僕はそう思うんですよね。
●俺はそう思うんですよね。
●わしはそう思うんですよね。

・・・全部違ったキャラクターが浮かんできませんか?

だからね、「俺」は思うわけ。

シナリオを書くってのは、単に物語を書くことじゃなくて、
そこに登場する人物を書くことだ、って。

で、人物を書くってのは、その人の人生や考え方、生き方、人との付き合い方をまで描いていくということ。

そして、それを映画で表現するには、視覚的なものはもちろん、
セリフが重要になる。

人と話す時、相手によって言葉を選ぶだろ。
その選び方が、その人そのものだ。

で、どうするか。
俺のやり方を教える。

シナリオを書くだろ。
それぞれのセリフの意味するところ、内容だけはしっかり押さえといて、
役者を集めた読みあわせの時に、それぞれの役者に合わせて修正していく。

セリフの言い回しも、意図がずれない範囲でその場で直してもらう。
撮影現場で直したっていい。


・・・しばらく一人称を「」で書いてみましたが、
まあ、この書き方は、「」には合わないみたいです。


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