デジタル一眼ムービーの注意点3(初心者の映画制作講座)
連載の3回目。
1回目と2回目はこちら。
さて、この連載も今回で最後になります。
●バッテリーが持たない
バッテリー問題は一眼レフに限ったことではありません。
しかし、ビデオカメラに比べて、圧倒的にバッテリーの持ちが短い、という印象を受けました。
電源があるところでの撮影ならいいんですが、終日屋外撮影などの場合は、バッテリーは複数用意しましょう。
最低2つ、は必須でしょう。
ここでお金がかかります。
機種によりますが、一つ6000円とか、場合によってはもっとします。
意外とかかる!
●機体が熱くなる
これは、ビデオカメラの時は経験しなかったことです。
しばらく使ってると、一眼レフ本体が熱くなってくるんですね。
液晶に、冷ましてください、という注意が出ます。
冷まさないといけません。
その間、撮影は一旦中止。
その分、スムーズな撮影運びが求められます。
感覚値ですが、屋外の炎天下出の撮影や、ワンルームにスタッフが何人も入って照明をたいた撮影、において熱くなるようです。
逆に、倉庫とか曇りの日などは一度も熱くなりませんでした。
今度はお金は関係ないだろうって??
時は金なり、です。
●技術者の問題
今度は人の話です。
デジタル一眼レフムービーの撮影において、まだまだ誰も経験しないトラブルが起こる可能性は高いです。
そんな時、どうしますか?
マニュアルを読みながら・・・という事態は起こると覚悟しておきましょう。
何かあった場合に対応できるカメラマンかどうかは大事なポイントですし、こんな時はだいたい、現場の雰囲気が怪しくなります。
デジタル一眼ムービーに詳しいカメラマン、がいればいいですが、これまでビデオカメラを中心にやってきたカメラマンの場合は、撮影前に一度、スタッフ全員でテスト撮影リハーサルをやっておくことをお勧めします。
これは、監督自身にも言えるでしょう。
以上、3回にわたって撮影についてのポイントをあれこれ見てきました。
ラストに、改めて総括を書きたいと思います。
★一眼レフムービーは、きちんと最低限の組織化ができる人、
スタッフ間の結束力をつくれる人にしか向いていません。
「今日はこれだけしか集まらなかったから、じゃあお前音声やって」
みたいな自主映画的な組織では、一眼レフの撮影は厳しいです。
★まだ組織として不安がある、チームとして撮影も慣れていない、
という場合は、ビデオカメラの方がはるかに無難かな、と思います。
これが僕の今の答えです。
機材を過信しないこと。
機材に振り回されないこと。
大事なのは、
デジタル一眼を使うことではなく、ものがたりを表現することですから。
本末転倒にならないように。
一眼レフで撮影するということは、
「ひと・もの・金」のすべてに影響します。
以上のポイントを見て、それでも挑戦したい場合は、是非やってみてください。
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