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デジタル一眼ムービーの注意点1(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

前回は、デジタル一眼ムービーを撮影する概要をまとめました。

今回から複数回に分けて、ポイントと言うか、僕が気になった注意点を細かく見ていきます。

「ビデオカメラでの撮影とはここが違うぞ!」という点ですね。

■レンズ

まず、機材を一眼レフにすることで、レンズの問題が発生します。

ビデオカメラは、レンズは交換できないので、レンズの前にワイコンや望遠といったものを装着することになります。
これらは、まあ、そんなに高いものじゃありません。

一眼はレンズ交換による映像の幅が魅力です。
でも逆を言えば、用途別に、各種レンズが必要になるわけです。

一眼レフ本体の価格だけを見て「買えそうだな」と軽はずみに決定しないよう気をつけてください。
レンズ1本1本が、数万円します。

「本体+用途別レンズ数本」
これが、カメラに必要な費用です。

レンズは1本だけだと、一眼ムービーの良さを享受できません。

そして次に、じゃあレンズはどこまでそろえればいいか、も悩むことになります。

これはですね、僕は分かりません。苦笑
エンドレスの世界なので、「どこであきらめるか」という考えの方がいいかもしれません。

カルフでは今回、「標準・望遠・ワイコン」の3種類のレンズを使いまわしました。
普通に買うと、これらレンズだけで10万円を軽く超えますね。

■フィルタ

フィルタについても考えましょう。

レンズそれぞれに対して、保護フィルタは必須でしょう。
レンズに傷がつかないようにする透明のフィルタですね。

これは、フィルタ1枚を使いまわす、というより、レンズ1本1本に最初から装備しておくことになるでしょう。
つまり、レンズの本数分、フィルタが必要です。

フィルタの目的は、保護だけではありません。
映像に効果を加えるのもまた、フィルタの仕事なんです。

例えば、屋外撮影がメインなら、光を緩和するND フィルタもないと、映像が飛んでしまいます。
ビデオカメラには、NDフィルタ機能がついているものもあります。
この辺は、ビデオカメラはさすが、と思います。

NDフィルタは、保護レンズの上から装着できるので、1枚を使いまわすことができます。

が!
レンズの直径サイズもいろいろなので、きちんと合わせることを忘れないように。

さらにさらに、効果を加えるフィルタにはもう、たーーーくさんの種類があります。

これは、ある程度そろえておく、なんてことはできないので、どんな効果を狙いたいかを計画し、それに必要なフィルタだけを用意しましょう。

フィルタの金額も様々です。
1000円以下もあれば、数千円くらいのものも。

あまりたくさん使わない、という場合でも、フィルタだけで1万円をにぎりしめておくと安心かもしれません。

■音声の問題

一眼レフにも、音声マイク機能はついています。
が、これに頼り切るのは厳しいかと思われます。

今回の撮影でも、一眼レフ側の音声には、ボタンを押す音やフォーカスを合わせる時の操作音がカチャカチャと入ってしまっていました。

技術の進歩は速いので、この発言も時代とともにどうでもよくなるのかもしれませんが、音声録音のために録音機材を別に用意する、と考えた方がいいと思います。

となると、今度は録音機材用の準備や小物の忘れ物に注意が必要となります。
バッテリー、メディアの容量、などですね。

参考までに、カルフでは1Gメモリを1枚だけ使いました。
これで1日の撮影でギリギリ大丈夫でした。

ただしあくまで参考に!
僕の撮影は、結構無駄を省いているつもりなので、
同じ1日でも、たっぷり撮影すると足らなくなるかもしれません。

録音機材の金額もピンキリですが、2万円クラスになると十分でしょう。


いやあ、話は続きますね。
今回はここまでにしたいと思います。

まだまだあります。
次回をお楽しみに!


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