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天からのサイン

自分ではなかなか決めかねない時に、こっちへどうぞと導かれることがある。今回の旅行の日程もそうだった。

アイルランドの南岸に落ち着いた次女一家を訪ねることになったのだけど、いつどのぐらい滞在するかを決める段階になり、フリーランスの次女たちと退職した身の私には、何の外的制約もなく、次女たちの希望と自分の気持ち次第という、極めて贅沢な状況に陥った。

次女たちは、窓から港が見える大きい方の部屋を使って、せっかく地球の反対側から来るんだからゆっくりして行って、と言ってくれるけど、もうすぐ一歳になる赤ちゃんのいる家族の比較的小さいアパートに、悠々自適な一人暮らしに慣れきっている私が、はたしてどれだけ快適に同居できるのか。次女のパートナーだって、すごく気さくな人ではあるし、私の家に円満に同居した実績もあるけど、義理の母親には変わりはない。

窓からの景色


相談の結果、4週間ぐらいかなということになり、飛行機の切符を予約した。ところが、しばらくして、次女が「二度の小旅行もあるし、4週間は短すぎ。6週間ぐらい来れば?」と言ってきた。私の直感は「6週間は長い」だったけど、とりあえず航空会社に連絡をとってみた。すると、延長候補の2週間のうち、席の空いている便は一便しかなく、その結果滞在は5週間となった。

この空席は天からのサインだったのでは?私の行くべき方向を示してくれた。二便以上あったら、またそこで決断を迫られたわけだけど、それなしにすーっと導いてもらえた。

そして、5週間は本当にパーフェクトだった。延ばしたおかげで、次女たちの仕事のスケジュールも調整でき、私もいっぱい赤ちゃんと遊べたし、ゆっくりとアイルランドの家族との交流も楽しめ、まさにぴったりの長さだった。

孫娘ちゃんと


初めの4週間はいつになく快晴が続き、気温も高めで美しい夏のアイルランドを満喫。でも、最後の週はアイルランドらしい肌寒い気候になり、お名残惜しい私の背中をトントン…Time to go!

赤ちゃんとのお別れは悲しかったけど、軽やかな足取りでアイルランドを後にすることができたのは、心の底で「ちょうどいい」と思えてたせいかな。もちろん、向かった先が3年ぶりの東京というワクワク感のおかげも、おおいにありま~す💓

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