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コッペパンのカロリーの異常さと、100g当たり表記の非道さ

旅に食糧は付き物なので、スーパーにパンを買いに行った。
なぜ旅をするのかというと旅人になったからだ。

[旅人の詳細]
マイクロアーツワーケーション2023


さて、パンというのはいい。
柔らかくて美味しくて持ち運べて歩きながらも食べられる。
けれど許せないパンもある。

コッペパンだ。

あれはどうしてあんなに可愛いフォルムであんなに軽いのに、カロリーは渋いのか。
0が1つ多くないか。
焼きそばパンなんかもびっくりする。パンに焼きそばを入れようとしたのは誰なのか。
誰だっていい。
私は焼きそばパンが大好き。
挟んでくれた人ありがとうね。
野菜とか具が入ってなければないほど大好き。

けれど焼きそばパンのカロリーはびっくりする。
0が1つ多くないか。

たぶん初めの人々は、小麦粉のカロリー設定を間違えたのだと思う。だって元はあんな粉。
あんな粉に、そんなにカロリーがあってたまるか。
否、たまらない。

私は迷わずパンを手に取った。

低糖質パンだ。

何も恥ずべきことはない。怖気付いたわけじゃない。
パンはパンだ。
美味しくて柔らかければいい。

何度も自分を説得する。

バターなんかいらない。
ジャムもあんこもいらない。
ふわふわならいいだろう?
小麦の匂いがあればいいだろう?
そうだ、強欲になるな。傲慢になるな。
パンがパンである。そのことに喜び、そのことを祝え。

低糖質パンを持ちレジに並ぶ。
パンが好きだ。
けれどパンが憎い。

でも許すべきところもある。
パンはカロリーという凶暴性を持ちながらも、裏面にその本性を示してくれている。
「俺はナイフを持っているぞ」
「俺には毒が入ってるぞ」
そう教えてくれているのだ。

中には非道なやつもいる。
100gあたりという表記だ。

そいつらは大抵、カロリーの低そうな薄い見た目をしているものに多い。

たまごボーロ、おせんべい、ふ菓子・・。

いいじゃないいいじゃない、中々カロリー低いじゃない、と半分ほど食べ進めたときに、裏面を見て気付くのだ。

(100gあたり)

これはいかがなものか。
そんなの騙し討ちじゃないか。
もうどこまで食べたかもわからないのに今さら100gあたりなんて言われても、既に200g食べてるかもしれない。
そうこうしているうちにも南極の氷は溶け、地球温暖化は進んでいるというのに。

もう後戻りは出来ない。
もう後戻りは出来ないのだ。


私は、コッペパンを手に取った。


[くによしの旅人日記]


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