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退職悲喜交交

こんばんは。本日もお疲れ様です。
なんだか安らかな音楽を聞きながら、アロマを焚きながら。

今日は幼馴染の女たちが家に遊びに来てくれた。みんなでスーパーに行って、食べたいものを買って飲み食いして、広くなったキッチンに3人みんなで立ってそれぞれ好きに何か作るなどして。楽しかったなあ。

仕事で悩み疲れて苦しむこともあるけれど、これが私の暮らしじゃないかと思ったりする。仕事で疲れ果てるなんてもったいないこった。

noteを始めた数ヶ月前はモラ彼に苦しみ、仕事で傷つき、狭い家はグチャグチャでなんだかボロボロだった。筆記開示という言葉があるけれど、とにかく文字に起こすというのはメンタルに良いと感じていたので藁にもすがる想いでここに書き始めたけれど、彼を手放し仕事も手放し、家も広くスッキリとした。やっぱり書くというのは良いのかもしれない。たった数ヶ月で理想の暮らしに近づけている。

さて、辞表を出してからというもの全くやる気が出ない。なんだか腑抜けている。

私の仕事は入社してからずっと孤独だった。初めての職種なのに、ずっと1人だった。1人は楽といえば楽だけれど、例えばうちがパン屋だとしたらみんなは一緒にアンパンをこしらえているのに、私は1人でずっとカレーパンを作るような仕事だった。会議に出てもみんなアンパンの話をしている。あんこの作り方や詰め方の話をしていて、カレーパンのことは忘れている。カレーパンの作り方の話をしても、「へ?」という感じ。誰も相談にはのってくれなかった。それは私の存在でなく私の業務のせいだとわかっていてもつらいものだった。

課内には女性が4名いる。公表はいつか知らないが、女性陣には漏れなく事前に退職を伝えた。悲喜交交な反応があった。

後輩
私の本音を知る唯一の女。私の孤独を見抜いてくれた女。
どうして青豆さんは入社してからずっと1人でカレーパンを作ってるのだろう。なぜそんな配置にする必要があるのだろうと、感じてくれた女。

お互いに味方であると認知したのが最近のため、もっと早く気付けばよかった。「やっと話せるようになったのにサミシイっす」と言ってくれた。新卒数年目のため、転職について色々手ほどきした。彼女はアンパンチームだが、アンパンの作り方に疑問を抱いている。若いからまだ可能性に溢れている。
パン屋でなくても、何にでもなれる。どうかアンパン職人たちに潰されずに、広い世界を見てくれ。と伝えた。これからも応援したい。

後輩のお話はこちら。

先輩①
前半は私が最もお世話になった人だった。入社時は姉のように慕ってた人だった。アンパンラインの人。
しかしながら、「あんたは気楽に辞められていいよね(私は小さい子供もいるしさー)」というような雰囲気を終始かもしだしており非常に悲しかった。相性の問題だの、パワハラしてきた相手を褒めるし、私が孤独に担当していた仕事も「楽じゃん」という。
今思えばセカンドハラスメントのオンパレードで、ジワジワ後からしんどさが襲ってくる。私の想いは受け止められることなく、「弱い」「わがまま」等思われてるんだろうなという被害妄想が加わり倍の重さになって返ってきた。

私はあなたともっと長く楽しく働きたかった。姉と妹のような関係でいたかった。おそらく私が仕事を覚えていく中で、目線が同じになった時、追い越しそうになった時、あなたはもう耐えられなかったのだろう。苦しみながら働く私に攻撃を始めた。

私は働きながら子育てするあなたを尊敬していたけれど、もうあなたのようにはなりたくない。なんだか悲しかった。

先輩②
感情を普段表に出さない先輩。クールビューティー。いつも飄々としているから何を考えているのかわからない。最近パンの販売からアンパンラインに入った人。
「やめます」というと、「そうか…」と目に涙をいっぱい溜めていた。びっくりしてしまった。私のずっとずっと苦しかった想いを伝えると、

「あんたが感じることを否定しないよ。そう思うなら、そうなんやよ。」

なんて温かい言葉なんだろう。きっと、「そうじゃないよ、そんなことないよ」と言いたいことがたくさんあったろうに、全部飲み込んで、私の想いだけを受け止めてくれた。こんなにありがたいことはなかった。

何より飄々とした人がこんなに悲しい顔をするなんて、ずるい。ずるい。この人はいざという時にすごく優しいのだ。こんな風に私はなりたいと思ったし、この人と働けなくなることが悔しくてまた泣けてしまった。

さみしいから先輩とおそろいの香水買っていいですか。というと、涙目でいつものように「キショイ。」と言われた。いつも私は飄々とした先輩にキショイと言われるのが嬉しくて愛情強めのウザ絡みをするのだった。年上の女が大好きな私は、クールな先輩を笑わせたくて初めの頃は一生懸命だった。

たった一人、きちんと正面から受け止めてくれただけで、私は何だか成仏してしまったようにもぬけの殻になってしまい、体中の力がうまく入らなくなりその日は早退した。家に帰ってベッドに倒れ込んでそのまま数時間寝たのだ。あれは何だったのだろう。

OTSのスーさんによると、30代はとことん自分の底に向き合ったり、感情に向き合ったりとにかく向き合うことをしないと40代が苦しくなるという。確かに30代は色んな感情に見舞われている。でもすごく苦しむたびに自分がアップデートしているとも感じる。

きっと先輩1は向き合ってこなかったんだ。そんな風に思う。先輩1は今も向き合っていない。今、何かに苦しんでいるような気もする。なんて、大好きだった先輩の「問題」にやたらと傷つき心配するのではなく、お互いの課題として分離できているのはすごく良いことだ。いつかまた、何も気にせず会える日がくればいいと思う。

明日も他部署に1人、報告する相手がいる。孤独なようでたくさん味方も居たのかもしれない。退職にまつわる人間模様。私は達観できるわけでもなく時々ギュッとつらくなるけれど、それも味わいつつ時に身を任せてみようと思う。

明日もドライに働こうぜ。

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