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雑な読書術 - ビジネス書を30分で読む

 さらば青春の光のコントで、森田哲矢さん扮する小説家の横に居合わせた小説家のファン(東ブクロさん)が、速読術を使ってものの数秒で彼の小説を読破するというコントがある。

 もちろんお笑いとしての誇張もだいぶ施されていると思うけど、私自身、現実には作者が見たら「ちょ、ちょっと待って!」「えー!」などと、森田さんに言われかねなさそうな読書というのも正直している。

 先に言い訳をさせてもらえば、その背景にはコンテンツの量的な氾濫というものがある。テレビ、ラジオ、映画、そして本… そういうものを真正面から見ると、1日24時間あっても足りない、足りるわけが無い。限られた時間的リソースの中で面白いもの、有益なものをピックアップしようとなると、どうしてもある程度選別するという作業が必要不可欠となる。
 テレビ・ラジオであればCMスキップ、倍速視聴はもちろん、複数のコーナーがある場合はコーナースキップもするし、サムネイル・概要記事の段階でつまらなそうであればそもそも視聴しないという選択肢もある(等速スキップ無しで見るものもあることを一応補足しておく)。

 こういった情報のスキップが特に顕著なのが読書、それもビジネス書・実用書の類についてだ。
 具体的には、以下の4点に目を通せば事足りると思っている。

①見出し
②本文太字
③章ごとのまとめ
④図

 もちろん①~④の段階で気になった、面白そうとなった場合は本文にも目を通すが、ほぼ①だけで終了することも珍しくない。あとは気になった箇所に付箋なり何なりを挟んでおいて、最後に読書ノートにまとめて読書終了である。

 最近はこの方法を、実用書じゃない方法でもこの「雑な読書」を徐々に実践するようになってきた。気になる見出しの記事のみをチェックし、あとは目を通す程度にしておく、というような感じだ。小説だとここまで上手くは捌けないけど(もともとそこまで読むほうでもない)、台詞を優先して目を通しているような感じだろうか。いずれにせよ、読む文字の優先順位に優先順位をつけていることには違いない。

 おかげでというか、積ん読も以前に比べると少しずつ溶けるようになってきていた。人によってはこういう読書を良しとしない人もきっといるだろうし、私も全く何も思わないわけではないけれど、もう、諦めることにしている(苦笑)。

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