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地方でのエンターテイメントの現状を見て、親子で感じたこと

入試も終わり、1月末に退避帰国以来、ほぼ自粛モードで過ごして来た我が家。〜生活の拠点ではないので、つまり、周りとのつながりが今は一切ないので、活動しようもありません〜

混雑が予想される3連休を避けて、志摩スペイン村界隈まで出かけて来ました。特急電車は空いていますし、消毒ジェルも持参しましたが、今はいたるところに消毒液が置いてあるので、それを取り出すまでもないほどでした。

スタッフの方が多くない?と言うほどのエントランス。ここができて間もない頃、当時まだ子供は二人の時に来て以来。当時は、スペイン村のはるか手前から大渋滞で、園内ももちろん長蛇の列、何時間もかけて来て、乗れたアトラクションは2,3個だったでしょうか?あの時とは うって変わって、閑古鳥の鳴く今。

コロナの影響を受ける以前から、存続が心配されいたとも聞きます。

ところが、パークを後にする時には、全く違った気持ちになっていたのでした。

キャラクターによるショー。人が少なすぎて....あまり乗り気ではなかったのですが、いえいえどうして、ダンサーの方のクオリティが高くて驚きました。

テレビで、こう言うエンターテイメント系の方が、どんどん仕事を失っていく様子を伝える番組を見ました。この方達も、苦しい中、精一杯やっておられるのだろう。観客に感動を、と精一杯演じている姿から、映像とはやはり違うリアルな感動をもらいました。

さらに、その後に見た、本格的フランメンコショー「クラシコス」

スペインフラメンコ界の第一人者による演出で、スペインから来日したダンサーによるステージ。もう圧巻!!

一方で、この人たちも、こんな遠くの”日出ずる国”まできて、観客も少ない中パフォーマンスをするとは思っていなかっただろう、と。

終わった後、「めっちゃ感動したんやけど。シカゴで一緒にブロードウエイミュージカル見た時とおんなじぐらい」と次男。わたしもまさにそうでした。

そしてそこから、二人で、どうしたら、ここを盛り返せるのか?について議論。

民間から、人材を雇って、徹底的な改革をすれば、箱はあるのだから絶対うまくいく。スタッフのおもてなしもとても良かった。これだけの大きいパーク、プロモーションのやり方や、見せ方などいくらでも改良の余地があり。ダンサーの方たちの思いが伝わってきたし、あのフラメンコショーだけでも集客できるんじゃないか、などなど。

特に、こんな遠い国まで来て頑張っているのに、と思うと、自分の留学の時のことが思い出されて、思わずジン、としてしまった、と次男。

その横で、次女、「フラメンコやりたいと思った」
「お母さんもやりたいと思った!」とわたし。

どちらもわたしの子、同じこと考えるわ、などと思いつつ、ライブのエンターテイメントを コロナ禍でいかに繋いでいくのかそしてその必要性、そのことを深く考える機会となりました。

散策がてらのつもりで訪れた志摩スペイン村で、このような衝撃を覚えようとは思ってもみませんでした。

後でパンフレットをよくよく見ると、実際のダンサーの方は3人少なかった。あー、ここでも人員削減なんだ、と改めていまの現状を見せられた思いがしました。

文化は長い時間をかけて育まれて、継承されていくもの。すぐには 作ることも復活することも難しいものなのだから...

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

*写真は クルーズ船から見た美しい英虞湾

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