サッカーの適性ポジションとは・・・

少年サッカーでバルセロナのようなパス回し指導者が求めている
チームがある。

ポジションを固定して、
「ここから動くな!ここでプレーしろ!」
「こういう動きをしろ!」

というような指示をしている。

チームのスタイルがあるのは良いことであるが、
子どもはロボットではない。
そして指導者の指示通り動ける訳がないのである。

なぜなら、同じ人間ではないし、サッカーはその場その場
での判断が求められるからである。ましてや子供に
監督やコーチの指示通り動ける能力など期待する方が難しいだろう。

何が言いたいかというと、子どもの判断力を養うような
声がけする必要があり、子どもが選択した決断や判断を
まずは認めてあげることが重要なのである。

当然ながら、最初から良い判断はできない可能性が高いし、
自分で決断することもできないかもしれない。
だからこそ指導者が子供を認めて励まし、自信をつけてあげるのである。

●指導者の指示に従う動き⇒リアクション
●自分の意志と判断での動き⇒アクション

人間のエネルギーは内側から湧き出てくるものである。
他人の指示で動く時というのは、エネルギーレベルで
いうと1ランク下の行動レベルになる。

子どもの内側にあるエネルギーの泉にアクセスし、
そのパワーを引き出していくのである。
子どもの表情と動きのエネルギーが圧倒的に変わる。

サッカーの適性ポジションというのは確かにある。
しかし、小学生の頃からポジションを固定してプレー
するのではなく、様々なポジションを経験していくこと
が大切だと思う。

なぜなら、まずはやってみないとわからないからである。
GKの子がFWをやってみることも必要だし、
FWの子がGKをやってみることも必要です。

その時にうまくプレーできなくても、その経験を
することによって、各ポジションに必要な要素や
心理が理解できるからです。

この心理が理解できるというのは大きな財産になる。
どうしたら味方がやりやすいか、どうしたら相手にとって
嫌なプレーをできるのかがわかるから。

そういう経験を積みながら、自分がやりやすいポジション、
やりたいと思うポジションでプレーする回数を増やして
いくことで適正ポジションが分かってくる。

やりやすいポジションを追求した先に適正ポジションがある
と考えるのが理にかなっていると思う。

サッカーの神髄は全ての選手が自分の判断でプレーできること
にあると思っている。そこに正解もなければ答えもない。
だからこそ自分のプレーを永遠に追求ができるだ。

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