バーチャル世界でまで性別に拘るえらい人!!

せめてえらい人のバーチャルポジショントークはきちんとやってくださいよ!!!!!

「いわゆる”オカマバー”は(おじさん)が回す世界だ」というのは一面の事実です。もちろんそこに横たわった独自の文化もあるのだから、現実世界の「オカマバー」についての認識を否定する気はありません。
しかし、「オカマバー」の(おじさん)が(おじさん)であるのは、「抗いがたい(削ぎ落とせない)男性の身体性によって、どうしても女性の代替はできない」という課題を逆に強調することで、文化として活かす選択肢を取ったからですよね?

「オカマバー」文化を作る遠因となった”身体性”に最も囚われないはずの空間であり、文化全体としては「異性のアバターを着る意味」が明示的に決まっていないVRChat・VTuberにこの話を拡張することは、大変に軽率だと思います。

元ツイートのEijiさんが代表取締役を務めているWRIGHT FLYER LIVE ENTERTAINMENTさんのホームページにある設立趣意から、少し引用させていただきます。(https://le.wrightflyer.net/

でも、自分という存在がこのただ一つの体に閉じ込められているのはすごく不自然な事なんじゃないかと思い始めた。
物質的な現実と電子的な現実があいまいに溶けはじめたこの時代、人は肉体の制約から解放されてもっと自由になれる。

「肉体の制約」「一つの物理身体で複数のロールを演じることのままならなさ」を唯一無二の文化として立ち上げた「オカマバー」とは、むしろコンセプトが真逆じゃないでしょうか……?

確かに、”異性を装う”という点で共通しているにもかかわらず、ここまで真逆の概念である……というのは考察のしがいがありますし、きっと相互にリスペクトするべき(むしろあちらの方が文化としては先輩ですし、リスペクトさせて頂くべき)です。
しかしながら、だとすれば余計に慎重に扱うべき話題であって、軽率に「人間ってもともとこうだよね」という言説で済ませていいものではない。

ホームページの設立趣意を信用していいものか、REALITYの理想は結局どこにあるのか。
ポジショントークなら、せめて「バーチャルだからこう違う」という所にまで落とし込んでから、きちんとポジションを示して頂きたかったなーと強く思っています!(”個人の意見”なのはわかっていますけど、それはそれで同志がいなくなった気がして寂しいので!)


バーチャルAV女優のKarinです。 「性別に囚われず好きな仕事のできる世界」を目指して、男性向けセックスワークをやっています。