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自主制作絵本『せかいのたび』公開

2022/12/17 追記
動画版販売開始しました!

https://note.com/karindrops/n/n33e74b8c8193



English version is here.

私が2011年に発行した絵本『せかいのたび』を公開します。
どうぞ、良い旅を。


表紙
2-3p
2-3Pの間に差し込んでいた一枚
4-5P
6-7P
8-9P
10-11P
12-13P
14-15P
16-17P
18-19P
20-21P
22-23P
24-25P
26-27P
26-27Pの間に差し込んでいた一枚
裏表紙



2011年制作当時の私の言葉

この『せかいのたび』は、2008年に制作したものでした。
もともと見開きA3ノビサイズで作成したもので、当時の私にとってCGで描くにはとても大きな絵でした。 とても迷いのあった時期で、何を描くか…どうやって描いたらいいか…描いては没にし、 考えに考えて、恩師や先輩に友人…たくさんの人に相談したのを覚えています。

絵本にしたくて奔走したものの上手くいかず、色々なことが重なって本にすることは諦めていました。 しかし、より良い作品を作ろうと自分を奮い立たせるためにpixivに投稿した時に「本で見たい」という 声を多数いただき、”いつか、私にもっと力がついた時に作品として作り上げよう”と強く思いました。

それから3年。かなり長い時間が経ってしまいましたが、こうして『せかいのたび』を刊行することができました。 私にとっては本当に思い入れの深い作品なので、お手にとってくださったことに深く感謝致します。

今回描くにあたって一番難しかったのは、昔と今で絵の描き方や考え方が変わってしまい、 どうやって作品としてまとめるか…ということでした。そして、「一旦は完結させたものに描きおろしを加えるのは 蛇足なのではないだろうか」「ただのネタばらしなのではないだろうか」等、色々悩みました。
そこで私は考えました。「どうせなら、思いきりネタばらしをしてもいいんじゃないだろうか」と。『今現在の私が、2008年の私の「せかいのたび」を案内する「語り部」になろう』 そんなコンセプトで、今回の絵本が出来上がりました。

『せかいのたび』を読んでくださった皆様に心から感謝を。

よく見れば一枚の葉の中にも 森を見ることができる
花が咲いて 鳥が歌って 雲が流れて その情景を思い描けば
本物とは違うけど 私だけの模様が描ける
そう思って 迷いながらも 描いた世界

何か少しでも皆さんの心に届くものがあったら幸いです。
本当に、ありがとうございました。
2011.10.31 花凛

現在、この作品を公開するにあたって

この絵本の発行部数は250部でした。刊行したのは11年前ですが、完売したのはほんの3年前です。最終的には黒字になりましたが、原価を回収するまで長い長い時間がかかりました。仕事をしながら細く長く創作を続け、そうして少しずつ通販で売れていったこの作品は私の中でとても大切な作品になりました。

NFTを始めるにあたり、どんなコレクションを作るか考えた際にこの絵本が思い浮かびました。毎日がただ過ぎていくだけだった時は自分の世界が虹色であることを私自身が忘れていたのだと思います。
すると『せかいのたび』の女の子がまた旅に出ると言ったのです。
「一年366日の特別な模様があるらしい。私はそれを探しに行くの」と。

新しいトランクケースを持って、彼女は旅に出ました。
それがこちらへと繋がりました。

この『せかいのたび』もNFT化したいと思っていまして、お友達の動画クリエイターさんと動画化の案を練っています。ただ、FNDのファイル上限が50MBまでなので動画にするのは難しく…一枚絵としてもListできたらと思うのですが、描画密度的に一枚絵としてアップできるものとできないものがあるので色々考え中です。(※結果的に四枚、うち一枚は編集したものを選びました)。


ひとまず『せかいのたび』の延長線上にこの『366日の模様を探す旅』があることを伝えられと思い公開しました。366日の模様を一次でお迎えしてくださった方には『見つけた証』をプレゼントしているのですが、その意味はこの絵本の「トランクケースに刻まれた模様」に通じています。

旅はこれからも続いて行きますので、楽しんでもらえたら幸いです。

それでは、皆様、良い旅を!

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