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不安やストレス、そして自分の身体に向き合う

このように人類が共通して一つの脅威と戦う状況に、私は生まれて初めて直面しています。健康のこと、安全のこと、経済的なこと。いつ終わるかわからない事態に、多くの人が不安を感じていることと思います。私もその一人です。

しかし偶然にも、私は昨年から生体反応としてのストレスや不安に対する理解を深めるために多くの時間を費やしてきました。その過程で得た学びが、いま自分以外の誰かの役に立つかもしれない。そう感じたので、今日からnoteに綴ることにします。

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まだ小学生にもならないうちから、私には不安症の傾向がありました。そして一つの症状が治まっても別の形でそれが表出してくる、ということをずっと繰り返していました。

昨年の10月、再びある症状を目の当たりにして、よくこのことについて理解し対処したいと強く思いました。仮に何らかの原因があるのだとすれば、その要因を理解できていないこと、症状をコントロールできていないことで二重に苦しさを感じたからです。

学習を始めると、脳(特に大脳辺縁系と呼ばれる箇所)と心に密接な関係があることを知りました。それらは五感とも対応関係にあることから、身体の動きか五感の強化を通して脳にアプローチすることが「不安」に対処する良い方法であると考えました。

小学生の頃に5年ほど受けていたビジョントレーニングやニューロフィードバックも、このテーマの理解に役立ちました。ストレスから解放されてリラックスしている状態、つまり脳内でα波やθ波が優位になるかどうかは、五感の微妙な調整と呼吸に大きく関係します。最近では脳波の状態はmuseなどで手軽に計測できるので、興味とお金がある方は使ってみると理解の助けになるかもしれません。

不安やストレスを感じたとき、人間の身体は、戦う/逃げる/凍結する、いずれかの選択をして対処を試みます。しかしその状態が一時的なものではなく恒常化すると、筋肉は緊張し、危険を知らせてくれるはずの五感はマヒして、生存・社会生活上不利になります。恒常化の原因は「脳の勘違い」です。常に脳がゼロまたはごく僅かの危険に対して、過剰に警報器を鳴らし続けている状態です。この状態を解いてあげるために、医療機関では認知行動療法という手法がとられることもあります。

こうしたことから、私は実験を始めました。例えば「今日は聴覚の日」「今日は嗅覚の日」と決めて、自分の身体感覚と心理変化を観察したこともありました。広い音域の音をひたすら浴びるサウンドバスを試した日には、身体がとても疲れて何もできなくなりましたが、これはほかの参加者には大変良い効果があったようです。私にも何かしら大きな刺激があったようですが、丁度よい加減ややり方は人によって異なるので、自分でそのコンフォートゾーンを見つける必要があると感じました。

認知行動療法に関しては、私はまだ良い方法を見つけられていません。専門的な分野になるので、良いセラピストと出会うことが一番の解決方法になると思っています。私が抱える一部の症状は、最新のDSM-V(精神疾患の診断・統計マニュアル、2013年発行)から疾患認定されているものと似ているように思います。しかし私はこの分野に詳しい先生とまだ出会えていないので、本当にこれが疾患と言えるのか、言えなかったとしてもどのように対処すれば良いのか、模索中です。

とはいえ、知識のインプットと実験の繰り返しは、私に少なからず安らぎをもたらしてくれました。いま症状が完全に治まっているわけではありませんが、10年以上付き合ってきた悲しい夢はもうしばらく見ていません。

明日から、私が試した具体的な内容や気付きについて書いていきたいと思います。そしてこのことが、みんなで不安な気持ちを乗り越えていくきっかけとなれたら嬉しいです。 

#ストレス #不安 #心と身体

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