ピア体験のエッセンスと包括的な社会 ダイバーシティとは言うけれど

先日グロービズの動画を見ました。

分断と階層化が加速していくのでは無いかという懸念からスタートする話題でした。
また、ただ繋がれば良いのかという問題が出てきたのも面白かったです。引きこもりや孤立は可愛そうだからこっちに来いよという理屈が正しいような風潮があるが、これはマッチョイズムであると。

人と関わりたくなくて1人になっている人もいるわけだから、勝手に1人が悪いと決めつけず、そのままで良いよと言った方がより多様性を認めているのではないかという話題は興味深かったです。

では、そのように社会を包括的に変化させていくためには何が必要なのか。境界線を無くしたり溶かすようなことは目標にすべきではなく、境界線はそのままにしてやっていけないかと。

結論としては、他者理解のベースを人間の欲望やだらしない部分を認め合うところから始める必要があるのでは無いかというものでした。取材の経験から「あなたも私も同じくアホだよね」という事を認めていく事で、対等な立場で話し合いが出来るようになるので、こうしたピアカウンセリング的なエッセンスが有効ではないかという結論でした。

これは聴くと、ああ、そうだよなと思いました。確かに自分自身がカッコつけたくなる人なので、なかなかこの垣根を超えていく事に難しさを感じます。
しかも、他人に自分のアホさを自己開示するよう強要するような事は難しいので、問題に解決に至るような取り組み方法としてかなりは当人任せになってしまいがちなので、実際のところにはかなり工夫しないと切り込めないなと思いました。

ダイバーシティと日本

これから先の日本の未来は労働者が減るので、国の経済を維持するためには日本民族だけではなく、他国からの労働者の力を借りなければ成り立たない国であると言われていますの。そのためこれから様々な人を受け入れられる素養を作っていかなければなりません。

そこで、私たちは人間観を問い直す必要があると思いました。人間とは立派なものでなくてはいけないという価値観から、自分自身を含めて人間はどうしようもないところもあるけれど、良いところもあるからそこで頑張っていこうという考え方を主にしていく必要があると思います。

カウンセリングでも自己分析が重要ではあるのですが、自己受容出来るほど他者理解がしやすく受容しやすいからです。理屈や自己研鑽で深めていく事はあるけれど、社会問題をこれほどフランクに日常の延長で語られると目から鱗がボロボロ落ちました。


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