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思いを馳せる場所と人ができる旅へ〜ローカル×ローカル〜

あなたはゲストハウスに泊まったことがあるだろうか。

わたしは一度もなかった。旅行の宿泊先を決めるときは、安さ重視の旅ならカプセルホテルやairbnbを選んでいたし、そうでなければホテルを使っていたからだ。ゲストハウスは初めから選択肢に入らないことが多かった。だってよく分からないんだもん。なんなん?ゲストハウスって。

そんなわたしが「ローカル×ローカル」で住み込みインターンをしてみて、
ゲストハウスへのイメージがちょっと変わった。というより、ここは単なる「ゲストハウス」ではないと感じた。ハマった人はどんどん好きになってしまうような、求心力があるような。

南伊豆にある、1日3組だけが泊まることのできる「ローカル×ローカル」。今回は、住み込みインターンとして3週間過ごした目線から、「こんな人だったらローカル×ローカルを楽しめるのでは?」と思ったことを書こうと思う。

自然豊かな地で、「だれかの日常を体験する」。
そんな非日常を体験したい!

南伊豆には、山も、川も、海も、空もある。
シンプルに遊びに行ってももちろん楽しいけれど、ローカル×ローカルに来たら、南伊豆くらし図鑑でこれらを堪能できる。ジオガイドの高橋さんとタライ岬を散策したり、漁師の平山さんと伊勢海老漁に行ったり、カズさんと一緒に水の生き物に触れたり。南伊豆に暮らす人と一緒だからできる自然の楽しみ方が、ここにはあると思う。
※南伊豆くらし図鑑の実施状況は現在変動的になっています。詳細は直接お問合せください。

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ヒリゾ浜や弓ヶ浜に行くのもオススメだ。
インターン初日に見た弓ヶ浜は、さいっこうに綺麗だった。夕焼けと、人がほとんどいない砂浜と、海の向こうに広がる水平線。お酒のアテにしてもいいくらいの絶景だった。
こんなことを書いていたら、*FUJIYAMA HUNTER'S BEERが飲みたくなってきた。

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*猟師の深澤さんが、地元で採れた素材を取り入れてつくる、個性豊かなクラフトビール。ローカル×ローカルで飲める。

個人的には、夜の星空を見に行くのが大好きだった。宿から2分ほど歩き、少しひらけた場所に行って上を見上げたら、天然プラネタリウムの一丁あがりである。タイミングが合えば、流れ星も見つけられる。

残念ながら、この星空をスマホのカメラに写そうとしても、画面は真っ暗のままだった。遮るものが何もない、空いっぱいに広がる星が見られるのは、南伊豆に足を運んだ人だけのご褒美だと思う。

こだわりやストーリーのつまったモノやコトが好き!

ローカル×ローカルで販売しているグッズや、提供している食べ物、飲み物などは、全てオーナーのイッテツさんが「いいな」と思ったものや、イッテツさんが誰かと一緒につくり上げたものである。

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何が好きかって、一つ一つのアイテムに流れるストーリーが濃いことだ。特に、イッテツさんが尊敬する編集者の一人、藤本智士さんがプロデュースした「&bottle」というコップ付き水筒や、台湾にある台湾茶専門店THREE LEAFSとコラボした「Beyond The Tea」が生まれたエピソードは、聴いているこちらまでワクワクした。

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一緒に旅行に行く人だけでなく、旅行先で出会った人とも関わりたい!

旅を大きく2種類に分けてみる。「同行者と自分」のコミュニケーションを楽しむ旅と、「旅先で出会った人々と、自分たち」のコミュニケーションを楽しむ旅である。
例えば、結婚記念日の旅行や、友達との久しぶりの再会を兼ねた旅行だったら、前者に入ることが多いと思う。こんなとき、わたしだったら「一緒に行く誰かと、自分」の時間をとことん味わいたい。

一方で、旅先でいろんな人と話したり、その地で出会った人と一緒に何かをすることにワクワクする旅は、後者に入るだろう。

ローカル×ローカルを満喫するときは、後者の旅がしたいときなのかな、とわたしは思う。

地元でくらす人と話したり、一緒に何かをすることを通じて、その土地の「好きだなあ」と、心が動く瞬間を見つける旅。

地元の人から「またおいで」と言われ、「また来ます」と言う関係がうまれる旅。

「今ごろ、南伊豆の◯◯さん、元気にしてるかなあ。また会いに行きたくなってきた」と、思いを馳せる場所や人ができる旅。

そんな旅がしたくなったら、ローカル×ローカルへの訪れどきだと思う。

◯◯さん、元気かなあ

インターンが終わり1週間が経った。今夜もわたしは、神奈川の1Kで、ひとり、パソコンをカタカタいじっている。

南伊豆のよっしーさん、元気にしてるかなあ。台湾茶でお茶会したいって言ってたっけ。タクさんは、カレンバー楽しみにしてくれてたな。前原寿司の大将にも、お裾分けしてもらったゴーヤのお礼がしたい。あさこさんとシュノーケリングする約束も実現させたいな。

ふと、画面から顔を上げて、窓の外を見た。

南伊豆の空はこんなじゃない。ビルの明かりがギラつく空じゃない。電車の音が深夜まで鳴り響く夜でもない。

もっと、こう、、、

また行こう。いつ行こう?
免許更新で静岡の実家に帰るとき?春休み?
南伊豆で会った人の顔を思い浮かべながら、googleカレンダーを開けた。



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