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「芋掘りくらいに復帰できるといいですね」子どもを信じて待っていてくれた先生たち

息子が昨年の夏休み明けに不登校となり、担任の先生、教頭先生、校長先生を交えた懇談で言われた言葉。

今から1ヶ月半後の行事で?
早いのか、遅いのかもよく分からない。
そもそも復帰できるのか?そんなに休んだら無理じゃない?

なんの保証もないその設定された期間にモヤモヤした。いい加減なこと言って!結局何もしてくれないじゃん!と憤りも。


あまり学校には期待せず、しばらく適応指導教室の先生を頼りに、なんとか学校と繋がっていた。


「芋掘り、行きたい」

なんと、息子が自分から「行きたい」と。
「大丈夫?」と私の方が不安に。

緊張気味に久しぶりのクラスメイトと会う。何人かのクラスメイトが「〇〇くーん!」と息子の名前を呼び、手を振ってくれた。
何も言わないけれど、嬉しそう。

私も一緒に芋掘りした方がいいかな?と思ったけれど、畑の外で見ているだけでいい!とのこと。クラスメイトに連れられて私から離れていく。


遠目では表情は見えなかったけど、一生懸命掘っている姿、友達とやり取りする姿に涙が出た。
久しぶりに私から離れて、集団行動をしている息子。


ああ、先生が言われた言葉はこのことだったんだ、と腑に落ちた。芋掘りってこんなに子どもを魅了する行事だったんだ。息子なら大丈夫、来られると先生たちは信じていたんだ。

期待を裏切られたくないから、無理だろう、できないだろう、とつい考えてしまう。親だから、最悪の場合を考えておかなくては、と。

そうではなくて、無条件で子どもを信じる。
先生ってやっぱりすごい。


子育ては長い長い道のり。
先生のように冷静に子どもを見つめ、どーんと構えて子どもが動き出すのをじっと待つことはなかなか難しい。常に焦りと不安でいっぱい。

それでも“我が子を信じる”ことは忘れずにいたい。

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