イラスト3か月上達法をためしてみた(その7)
来ていただいてありがとうございます!スタマック・ジャックです♪
実は今まで記事の題名を「その◯」みたいなナンバリング形式にしたのが気になってて。具体的に何をしている記事なのかがわかるように、今回から試験的にトップ画像に入れこんでみました。これでどうだろう……。
さて、さいとうなおき先生の最速上達法ですが、前回の3巡目の練習絵をもとに設定した課題「筋肉と動き」の練習をして、より魅力的なポーズを描きたい!というのがテーマです。
筋肉の前に……?
筋肉ってもともと勉強してみたかったというか、楽しみにしてたんですよね。
さあ、いったいどんなことからやっていけばいいのか。調べてみることにしました。
すると、調べれば調べるほどその前にやることがあるような気がしてきました。
まずは筋肉とか言いだす前に、骨の勉強じゃね……?
たしかに、まず骨があってその上に筋肉という気がします。
前回「筋肉の隆起の描きこみ」みたいなことを言っていたんですけど、それには骨があることによってできる凹みやふくらみも含まれていたようです。
そうか……骨ありきの筋肉だったか……。
まずはこのサイトがわかりやすかったので、こちらにも貼っておきますね。
骨と筋肉の構造がキャラクターを描くために嚙みくだかれて解説されているTIPSページでした。とても助かります。
これと、頭蓋骨(これもキャラクター用にデフォルメしたもの)の練習も合わせてやってみました。
このページに書かれている解説を見て、自分の手も動かして感覚をおぼえていくことをしていたんですが、完全に授業の板書ですね。なつかしさすらあります。
ここで特におもしろかったのは、肋骨と骨盤という大きなふたつの形です。
胴体はこのふたつの向きでポーズがほぼ決まってしまいそうな感じがします。
満を持して筋肉
そこで今度こそ筋肉の勉強です。
前回「以前に働いていた会社からもらってきた本」と話していたんですけど、これがずいぶん古い本で。
ここで共有できればと調べてはみたんですけど、どうやら絶版ということなのか……?
一応、アマゾンで中古のものが売られているので貼っておきます。
表紙を見てもわかっていただけると思いますが、こう、毛髪がいっさいない感じの筋肉男女たちがいろんなポーズをとっている本なのですが、絵だけでなく解説もしっかりしていました。
ここで基本になるのが胸部と腰部をマッスとして捉えて考えるというものです。
マッスというのは……たぶん塊のような意味なのかな。
こういうことみたいですね。
まさにさっきのTIPSサイトで勉強した肋骨と骨盤の関係に近い感じがしますね。
やはりこのふたつがポーズを決める大きな要素のようです。
というわけで……。
まずは全身にざっくりとどんな筋肉があるのか、正直ここでは筋肉の部位の正確な名前をおぼえることよりも「こういうところにこんな形の筋肉があるんだな」くらいの軽さでスケッチしてみました。
そしてこの本「ダイナミックコミック講座」から抜きだして筋肉をスケッチしていくわけですけども。
なんというか、筋肉って姿勢によっていろんな表情を見せるというか。
ちょっとやそっとで「完全に理解した!」みたいにはならんもんですね……。
これは奥が深い。
今回は整理して練習する必要があるかもしれないですね。
まずはマッスの練習を基本として、筋肉そのものは特別目立つ筋肉にとどめておくことにします。
特別目立つ筋肉って具体的にどこなんだろう?
デフォルメされた時に描かれる筋肉や骨
あくまで今回の上達法ではお手本として設定している絵師様の絵柄を基準にした練習ですからね。
ここでまた画集を見ることにしました。
そうすると、前回「さりげない筋肉の隆起」と言っていたことが具体的に「これは◯◯筋のふくらみかな」とか「こっちは骨からくる凹みかな」とか、描きこみの意味がわかるようになってきた気がします。
さて、以前にも画集から素体を抜きだしてスケッチする練習をしていたのですが、今回もやることは似ています。
ただ、今度はアクションラインを意識したスケッチではなく、前にアクションラインをひろえなかったポーズを中心に練習してみました。今回はラインではなく、マッスと描きこむ筋肉や骨を探りながら描いてみます。
さっきの「ダイナミックコミック講座」でスケッチしていたのは、かなりリアル頭身の、それも筋骨隆々な人たちの体でした。
デフォルメを意識して女の子から描いていくといっても、そのイメージというのはなかなか変えられないもんですね。
描きあがったどの女の子もケンカして勝てる気がいっさいしません。
あれれ。
思ったより極端に意識しないといけないようですね。
特に女の子の胸部のマッスはかなり小さめを意識しないと、たくましすぎる感じになってしまいます。
本当におおざっぱですが、ここで「女の子・痩せ型の男の子・ガタイの良い男の子・マッチョ男性」を描いて違いを探ってみました。
まず、前回でアクションラインが見えなかったポーズ、その中には「これ、棒立ちに近く見えるのになんでかっこいいポーズなんだろう」というものもあったんです。
それもマッスの傾きを当てはめて考えてみると違ったことが見えてきました。
上下左右だけでなく、Z軸的なというか、前後のような3次元的な捉えかたはマッスを意識して考えると気がつきやすいと感じました。
特に女の子のポーズは腰部のマッスの傾きが「らしさ」を生むことが多いようです。筋肉に関してはやはり女の子は描きこみは少なめで、肩付近の三角筋や肋骨の凹みあたりが多少、線として表現されている程度ですね。
そこから個体差の筋肉のつきかたといった、個性に応じて線としての拾いかたは変わってくる、と。もちろんそれは性別によっても変わっていました。
まずは男キャラの場合、上下のマッスは同じ方向を向いていてもサマになると思いました。実際に画集の中にそんなポーズは多かったですね。
もちろん、そこから大きな動きをつけていくとそれに合わせてマッスの向きも変わっていくことになります。
筋肉は特に体格によってもだいぶ振り幅がありますね。当然、筋肉の描きこみが多いのはマッチョ男性なわけですけども。
正直、これはこれで練習がもっと必要な気がします。意外と首元の描きこみが多くて、描きこみかたも若干クセがあるように見えました。
さて、こういった練習をどこで区切りをつけるかですよ。
区切りの目安は「発見」である、と。
ちょっと今回、題材がいろいろ深すぎたというか、収拾がつかなくなってる感がすごくてドキドキしてきましたけども。
とはいえ、ざっとした骨と筋肉の構造と、そこで勉強したことをお手本絵師様の絵柄とくらべて考えてみるというのは、いろいろな発見があったように思います。
自分としてはマッスの傾きで3次元的なポーズが描きやすくなったり、意外と女子でも三角筋ってちゃんと描くんだな、みたいなところが特におもしろい発見だと思いました。
というわけで、このまま4巡目の絵を描いていくことにします。
もちろん3巡目までの内容も大事にいきたいですね。どんな絵にしようか。楽しくなってきた感じはありますね!
では、よろしければまた♪
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