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「本当の定年後」収入事情を分析する

リクルートワークス研究所研究員・アナリストの坂本貴志氏が自身の本をベースとするゲンダイの記事を読んだ。サブタイトルは、
「小さな仕事が日本社会を救う」だ。
私的に思わずいいね👍をしたくなるサブタイトルと内容なので雑記としてまとめることにする。

多くの人は定年後どのように生きているか?
中央値を多くの人と定義しての話だから、中央値から外れれば外れるほど該当しなくなるわけだけど、まぁそれはさておき。


事実1 - 定年後の年収は300万円以下が大半

「事実1 定年後の年収は300万円以下が大半」
「60歳以降の就業者全体の年収分布をみていくと、60代前半では平均収入は357万円で、上位25%所得は450万円、収入の中央値は280万円となる。60代後半に目を移すと平均額は256万円まで下がり、上位25%所得は300万円、中央値が180万円まで下がる。」

「本当の定年後」坂本貴志の記事からの抜粋

つまり、定年後の就業者の収入の実態は300万円以下の収入の人が大半である、ということだ。統計の数字を(坂本氏のグラフの数字の出典はリクルートワークスパネル研究所で、どうやら国の統計局の数字ではなさそう)きちんとグラフ化し、年収と支出を算出した折れ線グラフでビジュアル化されている。うん、こういうビジュアライゼーションが上手くなりたい。pythonに挑戦すべきか迷う。

私はもとサラリーマンだし(今はセミリタイア自営業兼投資マダム系)、元家族にはサラリーマン兄弟従兄も多いのでわかってはいたけれど、具体的な数字をもとに目の前に出されると身に染みてこんな感じだよね、ふう。

定年後の年収水準は緩やかにかつ断続的に減少

「つまり、定年後の所得状況をみると、年収水準は定年前後に不連続かつ一時的に減少するというよりも、むしろ定年前後以降に緩やかにかつ断続的に減少していくというのが実態に近い。これはなぜかというと、歳を取るごとに自身に様々な変化が起こり、より無理のない範囲で働くよう就業調整をしているからだと推察される」

同上

はは〜、、、だよね。無理がきかないお年頃。

でも↓希望の光も!50代でセカンドキャリア説

「仮に50代でセカンドキャリアに向けて起業をしたとして、優秀な方であれば気力あふれる当初においては事業を順調に営むことができる。」

同上

いいねいいね👍
50代セカンドキャリア説。「優秀」で「気概」は必要そうだけど、根性と力技でなんとかなるか??

「しかし、65歳、70歳、75歳と歳を重ねれば、自身の健康面や仕事に向かう気力や体力などに変化が訪れる。やっと事業に目途がたったと同時に、その事業の縮小を余儀なくされることも珍しくない。」

同上

それもわかる〜(涙)起業した直後に、成功したとしても事業承継計画いかがですか?と言われたらたまんないもんね。

ということで本のまとめとしては、『稼ぎたいけど稼げない!』

「実際に70歳時点で700万円以上の年収を稼ぐ人は就業者のなかで5.2%と一定数存在している。世の中にあふれている成功体験をみるまでもなく、年齢にかかわらず挑戦を続け、大きな成功を手にする人が存在することは疑いのない事実である。
しかし、現実の収入分布をみると、そういった働き方を続ける人は少数派だとわかる」

同上

稼ぎたいけど稼げない〜ということですな。

希望と地獄を順番に見せるあたり、さすがはリクルート系の論調。難しいかも、でも希望は捨てちゃいかん、まぁ現実は難しいだろうけどね、というロジックですね。

マイペースで考え行動するのがストレスなく1番良い、という結論に達したワタクシです。オチがなくてすみません。いや、オチとしては、「この続編としてじゃあどう人生にケリをつけるか?」に続く。


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