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僕の心はいつまでも青いまま

”情”という言葉に、僕は惹かれてしまう

心情 感情 人情
友情 愛情 風情 表情

・・・情がこもった言葉はたくさんあって、それらは心の動きを表すものだ

そして人は、様々な『心情』を抱えて生きている

「確かにそこにある」と心に感じているのだけれど、言葉にすることはできないような、繊細で複雑な情を内に秘めている

それを言葉にして外に出そうとすると…

「いいね!」「好き!」「嫌い!」「びっくり!」「怒ってる!」という具合に『感情』という表現に変わっていく

感情とは、それを受け取った相手にとって、とても分かりやすいものだ

平易な言葉や態度で現すことができるし、共有しやすいものでもある

・・・ただし、言葉や態度で感情を示したとしても、すべての心情を伝えることは難しいだろう

どれだけ心の言語化を試みたしても、心情がどこかで交わることはあっても、全く同じように重なることはない

心情は、感情よりもっともっと複雑で具体的だ

例えば、、、

「前に私を助けてくれたから好き!応援する!」という心情
「嫌いだけど君がやってることは悪くないかな」という心情

これらは、どちらも「いいね!」という抽象的な感情で括ることができる

「いいね!」というアクションで情が交わったとしても、それをいいね!と感じた理由や背景は、心の内側に心情として隠れている

・・・僕らは、心情を「誰かに分かってほしい」と思って色々言葉にしてみるのだけれど、言葉はいつだってあやふやだ

「りんごが好き!」という感情と触れた時に、赤いりんごを思い起こす人もいれば、青いりんごを思い起こす人もいるし、椎名林檎やりんごちゃんを思い起こす人もいる

だからこそ、僕は心情で奥深く繋がることを大切にしたいと、そう切に願う

そして、はじめは感情でしか繋がることができない相手にも、その人にはその人の心情があるのだから”情け”という水を注ぎたいとも思うのだ

僕は僕自身の心情を大切にしたいし、できれば共に感じてほしいし「分かってほしい」と思うからこそ、他者の感情は受け流し、心情を汲み取っていく

心情とは奥行きで、感情とは拡がっていくもの

感情で繋がることは、いとも簡単にできる

自分がどれだけ複雑な心情を抱えていようが「ムカつく!」「腹立つ!」という感情で表現すれば、自分と同じようにムカついている人や腹が立っている人と繋がることはできる

例えば、かつての自分が不倫をされて傷ついたという心情が背景にあったとしたら…

それを「ムカつく!」という感情表現にして不倫した芸能人に向ければ、同じような感情を抱く人と繋がることができる

しかし実際には

そうして繋がった人が抱く『心情』は
自分とは全く別物かもしれない

というか、同じであるはずがない

・・・それでも「私たちは繋がった!」と心からいえるのか?

感情の繋がりには一時的な強さがあるから気持ちがいいのだけれど、すぐに冷めるから、浅く広い繋がりを求め続けてしまう

本当は、渇いた心に潤いがほしかった、ただそれだけのはずなのに…

・・・心の奥深くで抱えている心情を、言葉や態度で表現しようとすると、感情表現という稚拙なものになってしまう

僕らは「心情を分かってほしい」からこそ、周りが受け取りやすいものにしようとしてしまうんだ

…けれどそれは、分かってもらおうとするほどに分かってもらえないというジレンマを抱えることにもなる

心情は、周りに忖度する必要のない、自分が大切にすべきもの

自ら大切にするからこそ、心に奥行きが出て、時にそれは他者の渇きを潤す"情け"となって、染み渡っていく

・・・自分の『感情』を大切にしようとしている人ほど、他者の感情も大切にして差し上げようと思いやすい

けれど、感情の流れは急で激しく、安易に飛び込めば流されてしまう

感情という激しい流れに流されず、『心情』に温かな一滴を落としていきたいと、僕はそう思う

僕らの心はいつだって、青く、純粋で、若々しいものだ

清らかであるからこそ、濁ることもあるだろう

だからこそ、清濁をあわせのみ、大空や大海のように流れを包み込んでいこう

心情は、他者と重ねるのではなく、溶け込むことでより深く青くなっていくものだから…

以上です

・・・読んで頂きありがとうございます(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者のツイートを深堀りするエッセイです。
※毎週日曜日の夜に更新!

新たな1週間が始まる前に、何か大切なことに気がつくキッカケになれば嬉しいなと思っています(*^^*)

水はあらゆる流れに身を投じることができるし
自ら流れを作ることもできる

世の中の動きに流されるのではなく
「主体的に流れること」を大切にしたい

そんなおもいを込めています

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