「万引き家族」から学ぶ『盗みはなぜ悪いのか?』
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◯◯から学ぶ●●
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『◯◯から学ぶ●●』と題して、毎週水曜日に更新しています。
僕が好きな本やマンガ・映画などから学んだことを綴っていくような感じです!
今回取り上げるのは、
是枝裕和監督の映画【万引き家族】です!
さっそく深堀りしていきましょー!
■「盗むこと」で得られる絆
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【万引き家族】は、年金の不正受給や児童虐待など、社会問題に焦点をあてていて、「家族とは何か?」をすごく考えさせられる映画でした。
あらすじは、⇓wikiパイセンにお願い申し上げます!
この映画を観て気になった点を、まず1つ。
それは、万引きや盗みは、「貧困だから」やるわけではない
・・・という点です。
家族と繋がるために、お互いの絆を確認するために、それぞれが万引きや盗みをしていた。
「人の物を盗んじゃいけない」
それが世間の常識。
だけど、もし親の中の常識が「盗むことが当たり前」なら、子どもはどうする?
子どもは「盗むこと」で、家族との絆を確認しようとするだろう。
そして、万引き家族の親たちは、他人の子どもを盗んでしまった。(誘拐してしまう)
その子どもは本当の親に虐待されていて、捨てられているも同然だったから、拾ってきた。(誘拐してきた)
その子も、万引き家族と一緒に過ごすことを望み(それしか選択肢がなかった)、家族としての仲を深めていく。
これは、「盗むこと」で得られた絆だ。
大切なことは、「家族であること」なのか、「家族であろうとすること」なのか?
盗む(万引き)という行為を通じて、深く考えさせられるストーリーでした。
■大人には子どもが必要
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もう1つ気になった点は、安藤サクラさん演じる万引き家族の母と、警察の取り調べのやり取りです。
本当の母親から子どもを引き離して(盗んで)、子どもには母が必要なのに、子どもの幸せを考えなかったの?と、責める警察。
そこでの安藤さん演じる信代の返答が、
「子どもを必要としているのは、母親」
・・・こう答えるんですよね。
虐待されて捨てられていたも同然の子どもを、信代が拾ってきた(盗んできた)のは、子どもを必要としていたから。
その子どもを愛し、「お母さん」と呼んでもらうことで、自分が愛されていることを確認したかったから。
子どもを必要としているから、愛している。
・・・虐待をしていた親たちも、子どもを必要としていたはずだ。
子どもを支配することで、自尊心を埋めていく。
自分には、人を支配する力があるんだということを、確認し、心の穴を埋めていく。
彼らもきっと、周りから愛されていることを実感できずに、愛を求めて支配をしてしまう。
子どもには親が必要だけど、親も、自身の満たされない穴を埋めるために、子どもを必要としているんよね。
■【さいごに】何かが足りないから盗んで埋める
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「他人の物を盗む」ということはさ。
「何かが足りない」という心の穴を、盗むという行為で埋めようとしているんだと、思うんよね。
愛情とか、自分がホントに欲しいものが手に入らないと、心に穴ができていく。
「足りてない」気持ちを抱えているわけだから、他人に与えることはない。
与える余裕なんて、ない。
だから、自分の物は一切失わずに、他人の物を盗んで、自分に足していく。
その行為をしている一瞬は、「失わずに得られた」という高揚感で、満たされた気分になる。
でも、ホントに欲しいものは得られていないから、まだまだ足りない。
だから、盗みを繰り返す。
盗んでばかりいると、余計なものが増えていくから、時には何かを捨てる。
余計だと思って捨てたものが、実は自分が大切にすべきものだったと、捨ててから気がつくことも、あるだろうね。
・・・だからこそ、盗むという行為は、虚しい。
『自分がホントに求めていたもの』を得られなかったこと、もしくは、本来自分にあるべきものがないという、かつて盗まれてしまったことの、裏返しだからだ。
盗むという行為をしてしまう人は、自分が大切にしている何かを、盗まれた経験があるんだと思うんだ。
本来なら、生きているだけで、この世に生まれただけで「愛されていたはず」なのに、受け入れてもらえるはずなのに、そうじゃなかった。
・・・その想いをずっと抱えていれば、それは「盗まれた」と、人は感じるでしょう。
本来は、自分にあったはずのものだからね。
だからこそ、盗むことで、それを埋めようとしてしまう。
・・・盗むことは、こうして連鎖を生んでいくんだなぁ。
どこかのタイミングで、盗むではなく『与えること』の素晴らしさに気づけないと、ずっと続いてしまう。
そのキッカケを与えてくれるのは、きっと、子どもなんよね。
子どもに必要としてもらうことで、自分が子どもを必要とすることで、与えることができて、子どもを通して、自分を満たしていく。
「盗み」が良くないのはさ。
結局、自分含めてみんなが不幸になっていくからだよね
・・・なんだか長くなってしまったけれど、今回は、こんなことを学びました。
読んで頂き、ありがとうございます(*^^*)
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