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道の数だけ生き辛さがある

僕は様々な道を辿ることが好きだ。

昔から、学校への登下校ルートを日によって変えてみたり、まだ通ったことのない道にあえて寄り道をしていくことも多い。

「あの道に進んだらいつもと違う何かがあるかもしれない」

「あの道は一体どこに続いているんだろうか?」

こんなことを考えながら日々を過ごしている。

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僕は子どもの頃から、何となく「自分は周りの人とは違うんだ」という気持ちを抱くことが多かった。

この道こそ僕の生きる道だ!」と心から思える道を、ずっと探し続けているのかもしれない。

それを見つけるために、誰かが作ってくれた様々な道を辿り、すでに知っている道と結びつけて、新たな道を切り拓いていく。

ただし、道に流されるようなことはしたくない。

僕は、あくまでも流れていたいんだ。

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・・・川の流れを眺めていると、その水は道を流れているというよりも、自ら流れることで、道を作っていると感じることもある。

道があることでそこに流れが生まれることもあるけれど、その道を最初に作ったのは、川の流れだ。

また、今日の日本では当たり前に道路が整備されているけれど、その道が舗装されたのは、そこに大きな人の流れがあったから。

普段から人の流れが少ない道は、舗装されずに放置される。

だからといって、その舗装されていない道が全く必要とされていないわけではない。

少なくともその道を切り拓いた当人は必要としているし、その流れがあったからこそ、後からその道を辿る人も現れるだろう。

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・・・こんなことを考えながら道を辿っていると、あることに気がついた。

世の中に溢れる『道』の数とは、人の『生き辛さ』の数と同じなのでは?と。

人は生き辛さを感じた時、道に迷う。

これまでの自分が進んでいた道の先にあるものを、信じられなくなる。

そんな時、どの道を進むべきかを選択しなければいけないのはいつだって自分なのだけれど、「こんな道もあるよ」という導きがあるのとないのとでは、”迷いの深さ”が変わってくる。

迷うことも大切な時間だし、そこに思慮深さは必要だけれど、迷いが深くなると『道』はまるで見えてこない。

進むべき方角が全く分からず、深い森の中にいるような気持ちになってしまう。

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そんな時に『道標(みちしるべ)』があるだけで、人は自分が進むべき道を信じることができる。

たとえその道の先に待っているものが険しい坂道であったり、断崖絶壁であったとしても、方角も分からず進むことができない時より、前を向くことができる。

自分が進むべき道を、すなわち自分のことを信じることができるからだ。

道に迷っている人に対して「この道は安全だよ」と教えることもできるけれど、その道をただ辿っているだけでは、道に流されるだけになってしまう。

それでは自らが進むべき道を切り拓くことはできない。次に道を見失った時に、他人のせいにしてしまうからだ。

1番に信じるべきは自分で、そのために道標が役に立つ。

正解かどうか分からずとも、それを選んだ自分の決断を信じ抜くことができるから。

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そして、通ってきた道の数だけ、僕らはより多くの道標を立てることができる。

そうすることで、誰かの生き辛さを和らげることができるはずだ。

ただし、たくさんの道を知っているだけでなく、この道はあの道に繋がっているということを、しっかりと知らなければならない。

その経験のおかげで、より正確な道標を立てることができるようになるだろう。

色んな道を流れてみて、その流れを紡いでいくことで、様々な道標を立てられるようになる。

その『道標』の数だけ、人の『生き辛さ』を和らげることができるのではないだろうか?

色んな道を辿り、時には自ら道を切り拓き、あらゆる種類の『生き辛さ』と向き合うための道標を、僕はこれからも立てていきたい。

そう。

生き辛さを和らげたいんだ。

だからこそ僕は、水のように生きる。

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・・・今週も読んでいただきありがとうございます(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者のツイートを深堀りするエッセイです。
※毎週日曜日の夜に更新!

新たな1週間が始まる前に、何か大切なことに気がつくキッカケになれば嬉しいなと思っています(*^^*)

水はあらゆる流れに身を投じることができるし、自ら流れを作ることもできる。

世の中の動きに流されるのではなく、「主体的に流れること」を大切にしたい。

そんなおもいを込めています。

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