お互いのために信頼を向ける大切さ

大切にしたいことって、自然と増えてくる。

だけど、たくさんあるからこそ、そのすべてを心から大切にすることなんてきっとできていなくて、いつの間にか落っことしているはずなんよね。

大切にする！と自分で決めたことを、気づかぬうちに落としてしまうくらいなら、大切にすることを自ら減らしてしまって、『たった１つでも大切にしきること』の方が、誠実だ。

「あれもこれも」ではなく、「あれかこれか」

大切にしたいこと全部を大切にする…ってことを諦めないのも大切だけれど、『今の自分じゃそのすべてを大切にすることはできない』というリアルガチを明らめないと(明らかにしないと)、大切にすると決めた自分にウソをつくことになってしまう。

調子のいいことばかりを言って自分にウソをついてしまったら、「自分は口先だけじゃないか・・・」と、いずれ自分を責めてしまうかもしれない。

だからこそ、『いったい今の自分は何を大切にできているのか？』『昔の自分が大切にしたいと望んだことをホントに大切にできているのか？』という自問自答が必要なんよな。

そうやって自分を見つめ直してみると、今の自分が大切にできることが発覚して、悟ることができるから、覚悟も定まりやすくなる。

大切にしたい！っていう願望だけで守れることなんて何もなくて、大切にしたいことが増えるなら、それに併せて自分が強くなるしかないんよな。

自分がまだまだ弱いのなら、１つでも２つでも、大切にしたいことを大切にする方がいい。

弱さを認める方がいい。

それで、周りを頼る余白が生まれるから。

「自分は弱いんだから守られるべき！守ってくれない周りが悪い！」みたく拗らせてスネが入っちゃうと、自分も周りも信じられなくなっちゃって、厄介だ。

「自分のここは弱いから、あなたの強さを頼りたい！」っていう信頼を向けて、『頼ることができる自分の強さ』を、より深く信じたいんよね。

助けてもらえるって、強さの証だからさ。

信頼を向けてもらった相手にとっても、「自分は誰かの力になれるんだ！」という強さを実感できるから、頼ることって、お互いのためになるんよな。

周りを信じず頼らないのは『自己中心的利己』な姿勢で、自分だけで抱え込もうとした結果、いずれより多くのエネルギーを周りの人から奪ってしまうと思うんさ。

・・・そういえば子どもって、石とか貝殻とかぬいぐるみとか、見つけたものや貰ったものをすぐ宝物にして、大切にしたいモノが日に日に増えていくよね。

宝物箱がどんどん一杯になっていっちゃう。

それはきっと、毎分毎秒、子どもの気持ちがゆらゆらと移ろいで、大切にしたい！と感じる物事が次々と増えていくからだと思う。

それだけ成長している証。

そして、自分だけじゃ持ちきれなれなかったり、他にも大切にしたい物事が目の前に現れた時に、「ちょっとこれ持ってて！」と言って、近くの大人へ宝物を渡すこともあるよね。

大人からしたら、それが子どもにとってどれだけ大切なモノなのかがよく分からなくて、たまに失くして子どもを泣かせてしまったり、怒られたりすることもある。

大人からすれば、「そんなに大切にしたいモノなら、自分で肌身離さずしっかり持ってなよ！」と感じることもあると思う。

けれど、子どもが宝物をサクッと人に渡してしまうのは、その人のことを信じているからだ。

子どもだって、信頼できる人を無意識に選んでる。

どんどん増えていく大切にしたいモノを、自分だけじゃ大切にしきれないから、身近にいる信頼できる人へ、託したんだ。

大切なモノだからこそ、大切な人に、一緒に持っていて欲しいんよな。

子どもが自分の宝物を見せてくれたり、預けてくれた時には、「自分を信頼して選んでくれたんだ！」という受け取り方をすると、お互いがゴキゲンになるんよね。

・・・子どもが泣いて怒るのは、『宝物を失くされたから』もあるけれど、『信じて頼ったのに裏切られたから』という理由も、大きいと思うんよ。

大人からしたら、子どもは”モノ”を求めているように見えて新しいモノを買って済まそうとするけれど、子どもがホントに求めているのは”真心”だと思う。

大人は「大切にしたい物事は自分で守るべき」と思い込みがちだけれど…

子どもみたいに、「大切にしたいことが多くなったから、一緒に大切にしてくれない？」と、心の距離が近い人を信じて頼ることの方が、大事だと思うんよ。

そこは子どもを見習って、自己責任で片付けないようにしたいな。

大切にしたいことを大切にするために、その自己責任を全うするために、周りを信じて頼ったっていいじゃん？

・・・本日は以上です。

読んで頂きありがとうございました(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者の思想を深堀りするエッセイです。
※毎週日曜日の夜に更新！

新たな１週間が始まる前に、何か大切なことに気がつくキッカケになれば嬉しいなと思っています！

ゆらりときらめく水鏡のように
他者の魅力を鮮やかに彩る存在でありたい