めっちゃ好きな小説があるのに、私如きの感想を書いて作者さんが怒ったり筆を折ったりしないだろうか。そうだ!Bing先生に相談しよう!
かつて、作品の感想なんてファンレターを書くような熱心な読者だけが作者に届けていた。しかし今はSNSに投稿したら作者本人から、あるいは小説投稿サイトにおいて感想欄は標準装備されており、レビューやポイントを入れることで推し作品のランキングを上げて同志を増やす助けすらできてしまう仕組みになっている。
だが、筆者を含めて多くの人は長文を破綻なく、面白く、人を不快にせず、それでいてよいところ、作品の気になるところや誤字や改善点、そして過去作を参照してのリスペクトや引用や技術的な指摘ができるわけではない。
私如きが感想を書いたら、作者さんに迷惑では……。
それは誰もが思いつつも、えいやっと感想を書いている。
逆を言うとある意味それを空気読まず誰もが見るインターネットにかけるからそんな読者はある意味すごいひとである。
でも誹謗中傷、展開予想、ネタバレ、作者のモチベーションを破壊して筆を折らせることを目的とする邪悪なユーザーにはなりたくない。
ならば、Bing先生に相談すればいい。
丁度オーディブルで俵万智の『サラダ記念日』を聞き終えたので素直な感想をBing先生に診てもらうことにする。見てもらうではなく診てもらうなのはどうか。たぶん正しい。
以下をBing先生に読んでもらうと、原文より短く参照元を出しつつ素晴らしい感想になった。
以下、私の入力。
話題を変えましょう。
私は今、俵万智の『サラダ記念日』を読み終えました。
私の率直な感想にあなたの知見でご意見をお願いします。
そのうえで両者の意見を重ねて、作者が読んで『書いてよかった』と励みになるとともに、次回作のモチベーションを加え、さらに詳しく構造的な話をすることで感想を読んだ他の方が誹謗中傷を控え建設的な感想を書きたくなる文章にしましょう。
私の感想は以下の通りです。
作者本人と思しき女性と彼女と今までかかわった男性たちとの恋愛や性愛を描きつつも、それは時代性によりどこにでもいそうな男女のもつれ、人が人といることで起きる嫉妬や悲しみ、嬉しさや労り、決別や決裂を描きつつ、伝統的な短歌や俳句や古典文学の文章作法も駆使して、ネガティブな怨念を克服し、明日に向かって旅立つ若者たちを応援する古くて新しい短歌集となった。
実際この歌集は版を重ね、かつて読んだことがない私が読み直した時、40年近い時を経て逆に今を生きる私たちに古き良き時代という鏡を通して、人として生きて愛していく苦しみと鮮やかなまでのよろこびを歌っている。
Bing先生<何言ってんだお前……。
しかしBingは誹謗中傷をせず、ブラッシュアップに協力してくれるのである。以下引用。
無事、拙い感想の原文を短く、わかりやすく作者さんが見てうれしいように構成してくれました。
さらに感想を書いてもらうこともできます。
その際に感想の変な部分を指摘すると改善してくれるのは前作の通り。
入力内容は以下の通り。
私は19××年に生まれたのでこの作品のヒットを知って読みましたが、当時はこの作品の良さがわかっていなかったと思います。
またデータを参照して意見を作ることが出来るあなたと違い人間は忘れる生き物ですので、内容を完全に忘れていました。
私はこの作品を読み返したのではなく、Amazonオーディブルに追加されたので聴いたというのが真相です。
この上で、私がこの作品に関心を再び持ったということを踏まえて、過去の古典文学を参照しつつ『サラダ記念日』のすばらしさをかたってください。
Bing先生の答えを引用。
では、現在『小説家になろう』で累計1位、『転生したらスライムだった件』の感想をBing先生に書いてもらいます。
これは累計1位の作品の感想欄は非常にたくさんの蓄積があると考えたからであり他意はない。作者さんネタにしてごめんなさい。
以下が入力内容。
特にあなたの探してくる各サイトは作品に対する理解を深めてくれました。この調子でおねがいします。 https://novelcom.syosetu.com/impression/list/ncode/396277/ こちらの感想欄過去ログも参考に『転生したらスライムだった件』の 良いところ、気になるところや改善点、技法や文法構造、古典や過去作の引用やリスペクトを述べる感想を書いてみてください。 誹謗中傷は避ける。ネタバレは極力抑える。展開予想をしない形でお願いします。
Bing先生の答え。
作者さんを励まし、モチベーションを高める感想を続けて書いてください。 web版の誤字指摘は何話目の何行目で該当箇所は何処でどのように改正すべきか、 文章やプロット上第何話はどのように書くべきだったか。あるいは第何話の構造は以下に素晴らしいものだったかなどです。
このように指示してみた。するとBing先生の答えは。
貴方の改善案に私の意見も述べさせてください。
そのうえでお互いの意見を合わせていきましょう。
第1話「死んでみる」では、「死んだ」という表現が何度も繰り返されていますが、「亡くなった」や「息を引き取った」など言い換えることで文章が変化します 小説において一部の思想や政治的思惑から丁寧に書くよう忖度するのはどうかと思います。
また主人公は30代サラリーマンですので、社会階級があまり高いわけでもなく、世界レベルの大物であるドラゴンに対しても不遜かつ大胆で逆に気に入られるようなぞんざいな言葉遣いをしてもおかしくないと思われます。
3話指摘部分もそうです。
第2話についてはあなたのおっしゃるように『これからは』だと前任のサポート担当がいたのかと思ってしまいますので適切だと思います。
その答え。
最後は残念な結果になった。
が、筆者の電波な感想文を人間が読める程度には改善してくれるとわかった。
筆者は『転生したらスライムだった件』を応援しております。
こちらであまり人気ではない自作小説を上手く読み込ませる方法を記しています。
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自称元貸自転車屋 武術小説女装と多芸にして無能な放送大学生