タヌキに化かされた話
誰も信じてくれないけど本当の話
自転車で旅をしていた時のこと。
淡路島からフェリーで帰ろうとしているのに、同じ一本道でありながら『次来た時お参りしよう』と思って通り過ぎた神社の入り口が何度も見えるのです。
疲れ果て、もうここで休ませてもらおうとお参りすることにしたら大量のタヌキが祀られていました。
私は神社の由来を見るのが好きで、神社というより祠なその場所の由来を見たのです。
お芝居が好きなタヌキの話があり、彼を祀る神社だと記載がありました。
タヌキの仕業と納得した私は旅の無事を祈り、そのまま自転車に乗りました。
フェリーに無事間に合いました。
後で調べてみると芝右衛門狸さんではないかと思うようになりました。もちろんのこと当時はそのような知識はありません。
嘘のような本当の話です。
自称元貸自転車屋 武術小説女装と多芸にして無能な放送大学生