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どの視点から描くか

今日の午後は、わたしの所属している短歌のグループの仲間たちとオンラインで作品の批評会を行いました。

その中で参加者の一人の方の言葉が印象に残りました。

「事実をこれくらいの距離から描くかで見え方が変わってくる。
ドラマや映画では、例えば登場人物がころんだシーンを撮るとすると、その人の近くに寄って撮ると悲劇や、サスペンスなどになる。
反対に遠くから撮ると喜劇になる」

これは表現の話からでた言葉でしたが、人生そのものともいえる哲学的な内容だと思いました。

自分の身に起こったことで気持ちがいっぱいになっているとき、人はその悲劇の主人公になっています。
まわりはあまり見えておらず、ころんだシーンで心はいっぱいになっています。

逆にアングルをぐーんと変えて引きで見てみたら、転んだ自分のことがなんだかおかしく笑えるようになるでしょう。

人生にはさまざまなことが起こります。
起こる出来事は選べません。
わたしたちの最大の自由は、起こった出来事に対する自分のとらえ方です。

自分の人生をクローズアップでとらえるのか、引いてとらえるのかという二つの視点で見ることは選択することができるのです。

もし引きの視点でとらえることができたら、あらゆる悩みが違った見え方をしてくるでしょう。
自分の気持ちも、相手の気持ちも同じ距離でとらえられるからです。

人生をもっと楽に、自分のものとして生きるために自分の人生を「どの視点から描くか」を選んでみましょう。
きっと今まで見えなかった景色も目に入ってくるようになります。

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