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【超有益】視力測定初心者がこれだけは知っておくべき知識7選

今回は視力測定を行う際、測定の流れをスムーズにするための知識を紹介します。

ある程度測定に慣れた中級者でも意外と陥りやすい部分もありますので、
参考にしていただければと思います。


筆者紹介

某大手眼鏡屋チェーンで10年以上勤務し、自分の失敗体験を恥ずかしげもなく発信しています。

⬇️こちらのアカウントでは眼鏡と心理学をメインとした発信をしています。

またブログでは日常心理学を活用して眼鏡屋で活かす方法や、
仕事、恋愛、育児に応用でき、人生の難易度を下げる方法を
全て無料で公開していますので、興味のある方はどうぞご覧ください。


⬇️こちらは眼鏡と視力測定に特化した発信をしていますので、
気になる方がいたらフォローしてみてね。


はじめに

視力測定初心者がこれだけは最低限知っておいて欲しい知識を7つにまとめました。

自分が見習いだった頃こういう知識を教えてくれる先輩がいなく、
ネットや本屋さんを探しても小難しい本ばかりで実践で初心者が
すぐに使えるというものがありませんでした。

眼鏡屋歴も10年を超え育成に興味が芽生え出し、自分が初心者だった頃に教えてもらっていたらもっと早く成長できていたかもしれないなぁと思ったのが
このnoteを書いたきっかけです。

これからまさに視力測定を覚えて眼鏡屋で働こうとしている見習いの方へ


このnoteは、眼鏡屋で僕が3年かけて知った知識と10年以上働いて培った
わかりやすさを意識して書きましたので、これを読んで実践に取り入れることで
僕の3年を3ヶ月で超えることができます(悲しい)

時間は有限ですので、できるようになるのは早い方がいいに決まっています。

ですが、日々の業務と先輩の時間を使って教えてもらう勉強会だけでは
中々身につくのは遅くなります。


このnoteで知識を得た上で会社などで受けられる勉強会に参加することにより、
さらに深く知識を深めることができると思います。

前置きが長くなりましたが、あなたが僕の3年をたった3ヶ月で超えてしまう内容をしっかりと心に刻んで同期の中でも一目置かれる存在となっていただければ幸いです。

近視と遠視と乱視と老視の特性を知ろう

それではまず基本的な知識のおさらいから始めたいと思います。

近視の特性

近視とは日本人に多い特性で、おもに遠くが見えにくく、
近くが見えるというものです。


弱度(S-1.00~S-3.00)中度(S-4.00~S-6.00)強度(S-7.00~S-9.00)最強度(S-10.00~)といった数値の大きさでおよその呼び方が変わります。(数字は大体です)

弱度ならおよそ裸眼でも日常生活に困ることはないですが、中度近視ぐらいからは
眼鏡がないと知らない道などは危険になってきます。

同じ度数の眼鏡を違う人がかけて見え方が変わるのは、その人の潜在的な数値(レフ値)がどれくらかによって変わるからです。


よく眼鏡を頭の上に置いてる人はおそらく40代前後で弱度の近視なのでしょう。

⬇️近視処方について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。


遠視の特性

日本人の遠視は子供の頃から弱視矯正がされずに放置されしまったか、治療をしたけど残ってしまったかが考えられます。(海外は遠視が多い

符号は近視が➖(マイナス)なのに対して遠視は➕(プラス)と表記されます。

人の視力は高校生くらいまでに安定するとされ、弱視矯正ができるのは高校生くらいまでなんですよね。

遠視は遠くも近くも常に目の調節力、いわゆる人のMP(ここではマジックパワーと呼んどきます)を消費しているのが特徴で、特に近くを見るほどに消費MPは多くなります。

若い頃は目のMPが10Dほどあるとされ、簡単に言えば10コンマ分くらいの誤差を自分のMPを消費して見ることができると言われています。

⬇️一般的な調節力の目安表はこちら

この表は目力強すぎな気もしますが、20歳を超えたらだいたい3Dくらいの調節力しかないのが体感の数値です。

ある程度度数が強くても裸眼で歩いたりできるのは、このMPが多く残っていて
MPを消費しながら遠くや近くを見ているということですね。

人の目すげーなって思うかもですが、もちろんMPはタダではありません。

MPを消費する負荷が多いほど目の細胞はダメージを負っているので、
年齢より早くMPの総量は失われていくでしょうし、度数が進行する要因にもなっているでしょうね。

若くて老眼が早く来たと言う人がいたなら、おそらく元々遠視で
昔は遠方に焦点が合いやすい特性に老視が入ることで
近視の人より老眼が早く感じるということなんです。

みんな同じ老眼なのに不思議ですね。

つまり遠視の人だと既成の老眼鏡は遠方用みたいになるので、
弱度の遠視であればS+2.00ぐらいの既製品でも手元は見えるでしょうが、
歳を重ねると既成ではツラくなってくることが多いです。

⬇️遠視処方について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。


乱視の特性

近視や遠視と同じように乱視は「C」と表記されることが多いです。

乱視とは、ものが二重に見えたりするって聞いたことがあるかもしれませんね?

乱視の特徴は軸度(AX)アックスと言われるものがあり、
簡単に言うとものがダブる方向性が軸度によって違うということです。

名称として、直乱視は180°方向、倒乱視は90°方向、斜乱視は45°や135°方向と呼ばれることがあります。


直乱視はものがタテに重なるので、目を細めるとそれがつぶされて1つに見えたりします。

目を細めて見える人は、おそらく180°方向の乱視と予測されます。

自分の目が何乱視なのかを覚えておけば、
直乱視と倒乱視ってどっちだったっけ?となりにくいですね。

倒乱視はものがヨコに重なり目を細めてもダブったままなので、あんまり見えなかったりします。


斜乱視は斜めにものが重なるので目を細めようが
あまり変わらず余計疲れてしまうでしょうね。

⬇️乱視について詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。


老視の特性

いわゆる「老眼」というやつです。

表記はADD(アディション)で加入(かにゅう)と呼ばれることが多いです。

人の目は、調節力がほとんどなくなる40代くらいから疲れるとピント調整がきかなくなってきます。

近視の人なら遠方が見えにくくなったり、
遠視なら近方が見えにくくなったりする現象ですね。

ピント調整ができなくなるということは、
ものが前後した時に自動調整できなくなるので
老眼鏡と言われる眼鏡を作る必要があるんです。

⬇️ここで近視か遠視かで、同じ年代の同じ加入度数(老眼の数値)でも見え方に違いが出ることはわかりますでしょうか?

例えば年齢50歳で加入度数が+1.50の人が2人いたとして

近視の潜在数値がS-1.50なら加入度数とプラスマイナス相殺されて手元がちょうど見やすくなります。

遠視の潜在数値がS+1.50なら加入度数とプラスされたらS+3.00になるので全然手元が見えなくなります。

このように同じ年齢で同じ加入度数でも、その人の潜在数値が「近視か遠視か」で
これだけ作る眼鏡の考え方が変わるということを
なんとなく知っておけばOK。

近視の方のレフ値がわかれば100から割った数値がおよその裸眼で見える距離になります。

詳しくはこちらの表を参考にしてください。

⬇️加入度数の処方についてもっと詳しく知りたい方は
こちらの記事を参考にしてみてください。

近視と遠視はこちらの図をイメージしておくと理解しやすくなります。

またのちに知るであろう目に見える範囲のことを「明視域」(めいしいき)と言いますが、
なんとなくこちらの表も知っておいてください。

単焦点と多焦点レンズの特性を知ろう

単焦点はあくまで1つの距離に焦点を置き、
後の距離は自分の調節力(MP)でピントを合わせるレンズ。

多焦点は決められた範囲の度数がレンズの場所によって切り替わり、自分の足りないMPを補ってくれるレンズ。


レンズの種類とは?

眼鏡レンズの種類は大きく分類すると、
単焦点と言われる遠用、近用、

多焦点と言われる遠近、中近、近々
に分類されます。


また、レンズには球面、非球面、両面非球面など呼び方はさまざまありますが、
単焦点の主流は片面非球面で、高性能レンズを取り扱うお店だと
歪みが少なくレンズ厚も抑えられる両面非球面が人気ですね。

多焦点では昔の外面累進から歪みの少ない内面累進が主流となっています。


レンズの屈折率について

レンズ厚を決める屈折率は眼鏡屋によって取り扱いが変わりますが、
一般的な屈折率はプラスチックなら1.55 1.60 1.67 1.74 1.76など数字が上がる度に
対応度数に合わせてレンズが薄くなる仕組みです。


ガラスはあんまり需要がないのでざっくり1.60 1.70ぐらい知ってればOK。


おそらく眼鏡屋で教えられると思いますが、レンズの厚みはフレームの横幅度数レンズの屈折率によって変わります。

それぞれ対応する適正度数に合わせて屈折率を選ばないと、
フレームとの相性でレンズが欠けやすかったり、重くなったりします。

のちのち加工を覚えると、
「この度数でこのフレームならこの屈折率のレンズが適正だな」
とかがわかってきます。


おすすめするレンズの選び方は?

単焦点レンズの特性に戻りますが、

若い頃はおもに遠用眼鏡でほとんど事足りますが、30代後半になると調節力が
弱まり遠方と近方の見え方に気を使うことになります。

単焦点とは、その名の通りレンズの中の光学中心と言われる決まった場所に度数が入り、そこに瞳孔がくることで度数を感じ視力などの「見え方」となります。



多焦点レンズの特性は光学中心から目線の上下で度数が変わり、
遠くの度数や近くの度数に切り替わっていくレンズです。

基本的に調節力がなくなってきた30代後半からは、
単焦点を用途別(見たい距離別)に掛け替えるか
1本の眼鏡でどこを重点に見たいか?で
累進レンズの設計を選択することになります。


具体的にどういうことかと言うと、

単焦点レンズが決められた距離100%だとしたら、多焦点レンズは
100%をどこに振り分けるか?で設計が変わる感じです。

例えば、
遠近両用なら遠方80%手元20%
中近両用は遠方60%手元40%
近々両用は手元80%遠方20%
といったイメージ。

新しく作る眼鏡は、お客さんの用途と環境をしっかりと聞き出し
それにあった設計を提案し、出来ることと出来ないことを
イメージしてもらえるようにわかりやすく説明できるようにしましょう。


多焦点レンズの有名メーカーと累進帯

メーカー別に度数が切り替わる中間部分の広さにクセがあることや
累進帯と呼ばれる14ミリくらいのロングタイプ
11ミリくらいのショートタイプがそれぞれ存在します。(近々は多分ない)



ロングタイプは遠方から手元の度数に切り替わるまでの長さがゆったりで、
遠方を重視し歪みを感じたくない人向け。

ショートタイプは遠方から手元の度数に切り替わるのが早いので、
歪みを感じやすいが目線を落とすのが苦手な人向けです。

これらはお客さんの性格や用途、累進レンズを仮枠で実際に見てもらった時の
反応で判断していきましょう。


レンズメーカーは取り扱いによりますが、有名なところで言えば
ニコン、ホヤ、セイコー、東海工学、カールツァイスなどが一般的です。


年齢別調節力と加入数値の目安

老視のところでも紹介しましたが、人の目は調節力(ここではMPと呼びます)と
加入度数(いわゆる老眼の数値)が存在します。

調節力は、なんとなく覚えておけばOK。


年齢別加入度数は暗記しておこう

大切なのは年代別加入度数をおよそ覚えておくと
度数決定の際、重要な要素になってきます。

これも人によって異なりますが、だいたいこのくらいの数値か、
それぞれの年代数値よりS-0.50くらい弱めに出ることが多いです。


年齢別加入度数が頭に入っていれば、
予備検査で出す加入度数と離れすぎていたらこちらの伝え方がおかしくて
お客さんが勘違いして答えていることに気づけます。


そしてあくまでこの数値は、完全矯正値で遠方バッキバキに視力を出して
手元もバッチバチに見たいと言った方向けの目安です。

遠方度数が完全矯正値より低くてもOKな見え方であればそれに合わせて
加入度数も下げてあげた方が累進レンズ特有の歪みを抑えることができる
中級以上のテクニックになります。

⬇️視力測定を高速かつ高精度で身につけたい方はこちらを活用してください。
後半以降は有料ですが、前半だけでも十分読み応えがあります。

よくある目の病気を知っておこう

測定していて視力が一定以上出ないことがあります。


どういうことかというと、人によって度数を強めても
視力の限界値が1.2の人もいれば0.5しか出ない人もいるといった感じですね。

その理由は眼鏡屋ではわかりません。

というか診断してはいけないのです。


なので、いくら測定しても希望される見え方が出ない場合は
速やかに眼科さんをおすすめしましょう。

希望される見え方にならなくても「今より少しでも改善される」とか、
「同じ度数で不便はないから作りたい」といったお客さんは作製しても
いいと思いますけどね。


よくある視力が出ない原因は?

多いのが白内障(はくないしょう)緑内障(りょくないしょう)加齢黄斑変性障(かれいおうはんへんせいしょう)、糖尿病(とうにょうびょう)です。

病名はデリケートな部分なので、断定することは避けて
「もしかしたらそんな要因があるのかもしれませんね?」
くらいにとどめておくと良いですね。

白内障は1番多く聞くことになりますが、手術後3ヶ月くらいは視力が変化して安定しないので、手術後すぐに眼鏡を作っても明日には見えなくなることが多いので注意です。

お医者さんが処方せんを出していたらいいですが、患者さんの自己判断で作成を依頼して来た場合は先輩などの判断を頼りましょう。

累進レンズの設計別職業とは?

多焦点でも紹介した遠近、中近、近々にはおすすめ職業や環境があります。


遠近両用がおすすめな職業

40歳ぐらいで運転などを普段からする環境でPCもちょこちょこ見る
サラリーマンや教員におすすめ、と言うよりほとんどの人におすすめ。

中近両用がおすすめな職業

運転はあまりせずPC作業が多い美容師さんや看護師さんや音楽家。
遠近両用ではPC作業がツライ方におすすめ。

近々両用がおすすめな職業

65歳以上で歩き回らずPC作業時視野を広く取りたい建築関係や、
図面を引いたり編み物やビーズなどの細かな作業をしながら
1メートル位先を見たい方におすすめ。


おすすめ職業はあくまで「選ばれる方が多い」ということですが、
結局のところ環境と用途次第なので、検査時にどこからどこまでが見たくて
どこを重視して見たいかを聞き出すこと
ができれば設計を選ぶのは簡単です。

あとは度数でどこまで遠方と近方のバランスを取りたいか?を詰めていけば
満足されるメガネ度数が割り出されるかと思います。


予備検査の重要性と仮枠装用の重要性

予備検査をスムーズに行えるようにすることは良いことです。

しかし、長年働いていると予備検査をすることが目的になり
本当に必要な情報を聞き出す」というポイントが抜けがちになります。

お客さんの目的はあくまで「自分の望む見え方を早く合わせて欲しい」
ということを忘れなければ、自己満足な予備検査を全て行うことは
なくなると思います。

7A数値(完全矯正値最弱度数)(強くしすぎて見えにくくなる一歩手前の度数のこと)を出すまでに始めは10分以上かかるでしょう。

そこから仮枠装用をしたら30分かかることもあるかもしれません。

その間お客さんは目を酷使しています。


いかに早くお客さんの求める「見え方」にできるかは
予備検査の前段階である、主訴を深掘りすることにあります。


主訴を「聞く力」と「質問力」が大切

とはいえ初めはなんて聞けばいいかわかりませんよね?

⬇️そんな時はこれを聞いてみてください。

この眼鏡は何年くらい使ってるのか?
今の眼鏡の何が不満で今回新しくしたいのか?
ただフレームデザインを変えたいのか?
遠方、近方が見えにくいのか?
どこからどこまでを見たいのか?
掛け替えはしたくないのかできるのか?


などなど聞くことはたくさんありますが、
その中でお客さんに刺さる「質問」をしましょう。


お客さんはたくさん話してくれようとしますが、説明が苦手でムダな話もしてきます。

そんな時は「では、今回の眼鏡はどこを見たいですか?」と話をリセットさせる質問をしましょう。

その回答から導かれたレンズ設計で、
出来ることと出来ないことの説明であったり、
度数を希望に近づけていくなどのスタートが
ようやくできるんですよね。


この「質問」が出来ない検査員はゴールがフワッとしているので、
お客さんも「こんなもんかー」といった感じで着地するのです。

これは長年働いているベテランでもおろそかにしている部分ですので、
検査を始めたてのみなさんには、知識も必要ですが「聞く力」を
意識しながら機械的な部分の作業のムダを省き、
全体のスピードを早めていくと良いと思います。


聞く力があれば、お客さんが気づいていなかった副訴に気づくことが出来たり
質問力が高ければ、お客さんの求める見え方に最短で近づくことが出来ます

満足度ってこういう所から生まれるもんなんですよね。


7A後に仮枠に入れる装用度数の目安は?

基本的には出た数値(完全矯正値)の8割が目安です。

ただしこれはあくまで眼鏡初めてで、お客さんもどのくらい見えたらいいか
わかっていない場合の考え方。

例えば、
20歳近視で裸眼視力両眼で0.4の場合、(両眼同じ数値とする)
用途が運転とか遠方見えにくいことを主訴として言ってくるでしょう。

その時にレフ値がS-1.50、完全矯正値がS-1.25で
視力が1.2まで出せるとしたら仮枠にはS-1.00かS-0.75あたりから入れてみます。(だいたい8割くらい)

その度数で指標を見たときに出た両眼視力が0.8だとして(個人差があります)
そこからさらに見たいのか?を質問します。


運転時に遠方をしっかり見ないといけないのでもう少し上げたい場合はS-0.25ずつ
足しながら視力がどれぐらい上がるか確認し、見ていて本人がつらくないかを
確認してみましょう。

逆にPC作業も眼鏡かけてやりたいからこのくらいでいいと言われたら、
そのまま0.8くらいでもOKということですね。

つまりお客さんの主訴と眼鏡を使う環境や用途があっていれば
それがお客さんの望む見え方に1番近いということです。


勘違いしてはいけないのが、お客さんが「遠く見えにくい」と言ってきた時、
こちらが何も質問せず「わかりました」と言って視力を1.2ぐらいに勝手にすること。

そりゃ視力が1.2見えたら遠方がよく見えるでしょうけど、もしそのままPC作業にも使うとしたら目は疲れますよね?

疲れるんです。

そこで「PC時には眼鏡を外してください」とでも言っていればまだマシですが、
お客さんの使用環境をこちらが勝手なイメージで処方すること
1番避けてほしい処方の仕方です。


KBがある場合はどうする?

KB(今1番よく使ってる眼鏡)があれば、ある意味基準となる目安が出てくれているようなものです。

先ほどの例で言えば

20歳近視で裸眼視力両眼で0.4の場合、(両眼同じ数値とする)
用途が運転とか遠方見えにくいことが主訴。

レフ値がS-1.50、完全矯正値がS-1.25でKBがS-0.50の視力0.6で
完全矯正値で視力が1.2出る場合。


仮枠には2段階か3段階あげた数値S-1.00かS-1.25あたりから入れてみます。

リアクションを見て1段階でOKなのか2段階くらいなのかをみて
視力確認すればおそらく視力は1.0前後出ているでしょう。


KBがあれば左右の度数は同時に上げるのが基本ですが、
左右差があれば見えにくい方をもう1段階上げるか?
そのバランスに慣れているならそのままのバランスでいくか?
はたまた利き目を少し優先した方が楽と言われるのか?を確認していきます。

これはお客さんとのコミュニケーションを取り、対話しながら
度数を決めていくという流れですね。

⬇️左右バランスに関して詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

累進世代にはどうする?

若い人なら先ほどの例でほぼ解決しますが、累進世代は遠方を上げると
近方が見えにくくなることを忘れてはいけません。


なので、遠方を上げるなら手元は眼鏡を外すのか?
遠近にするのか?中近にするのか?

KBが遠近なら遠方上げた分加入も上げるのか?など
細かい詳細はここでは省略します。


要はお客さんの主訴を聞いて度数を変えたら、
「ここはこう見えるけど、ここはこうなるけどどうします?」と
説明できるかどうかが1番のポイント。

近視、遠視、乱視が入ってきた時の処方テンプレを知りたい場合は、
高精度の処方が身につくテンプレまとめを活用してみてください。

おわりに

本当はもっとサクッと読める感じにしようと思っていたのが
気づけば8000文字オーバー書いてました。。。

なにげに3年の知識ってそこそこ出てくるなぁと思って初心者が3ヶ月でマスターは
ムリかも、、、と正直思ったりもしました。


とはいえ、今回紹介した知識は眼鏡屋で働いていれば明日にでもすぐ実践で使える知識です。

知っているところもあるでしょうし、知らなかった!!という部分だけ読んだり、
「これは知らない」と思ったところを重点的に見てもらえれば何かのお役には立てると思います。


まとめると、大切なのは「聞く力」と「質問力」と「説明力」

この3つに尽きると思います。


ベテランは意外と知識だけあって「聞く力」や「質問力」や「説明力」がなかったりします。

僕が掲げる「高速高精度測定」はこの3つを基本とし、「心理学」を活用しながら
お客さんの望む見え方にナビゲート(誘導する)方法です。

心理学については話し方や聞き方など、
リアクションや見た目的な要素も関係してくるのでここでは割愛します。


興味がある方は僕の心理学アカウントをフォローしていただくか、ブログをご覧くださいね。


ここまでご覧いただきありがとうございました!!!

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