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教育ログ25人目(星陵・一浪→京大理)

0.今回の教育答え合わせさん

→兵庫県・星陵高校から京都大学理学部に合格されたわんこらさん。今改めてご自身の教育を振り返った結果はこちら!

「勉強の仕方がわからず要領が悪い部分がありましたが、結果は十分に出せたことを考慮して出来るだけ論理的に分析して採点しました。勉強の仕方がわかっていなかったのが減点の主な要因ですが、どんな逆境にあっても最後までやり切る精神が育まれたことが大きく結果に貢献したのでプラスと判断しました。」
と語るわんこらさんの教育答え合わせに迫ります。


1.回答者略歴


Q:お名前を教えて下さい。
→わんこら

Q:年代を教えて下さい。
→40代

Q:ざっくりのご職業・業界を教えて下さい。
→塾講師、YouTuber
わんこらCHのURLはこちら!
https://www.youtube.com/channel/UCukHtYvbtBhU28ne-OyYNqw

Q:ご自身の幼少期のキャラクターについて教えて下さい。
→みんなを楽しませるクラスの中心である部分と、ストイックで孤立する部分が同時にあったと思います
 
Q:ご自身の性格について、以下の観点でお答えください。

Q:最終学歴を教えて下さい。
→京都大学理学部、数理科学系
 
Q:そこまでのルートを教えて下さい。
→公立小・中学校→(高校受験)→星陵高校→一浪(駿台)

Q:大学合格時点での学習能力の自己採点をお願いします。

Q:ご自身の各学習能力に関してどう考えていますか?
→高校が京都大学に合格者がほとんど出ない学校であったりなど不利な状況でも、かなり自分で粘り強く勉強出来た、その自走力、耐久力が大きな武器で結果に繋がっていると思います。

しかしその反面、勉強の要領がわからず一般的な京大生に比べて効率悪かったり、教科に偏りがかなりあったと思われます。

②の要領良さは数学や物理など得意科目であって絶対にわかるまで考え続けてしまい、大局を掴んでやるべきことから優先順位を立ててやれていませんでした。

⑥関心範囲の幅も無駄なことはやらないということで数学と物理に大きく偏った勉強を拘りに従っていてしまっていて、大学受験に合格する目標に対して真っ直ぐ向かえていないところがありました。

今になっては他の教科も拘りを捨てて勉強すれば良い経験になったのにと思います。

Q:(あれば)ご自身の学習特性に気付いた時期、気づいた上での学習面の工夫などあれば教えて下さい。
→高1の時にいくら想いを込めて数学を勉強しても、しっかり例題の解き方を覚えて解答が再現出来ないと満点が取れないということに気づいて解答が完璧に再現できるように覚えるようにしました。

根性で何とかしようとしてしまう傾向のある自分には、この気づきは大きかったと思います。
 
Q:教育の得点配分を教えて下さい。

Q:得点配分の意図を教えて下さい。
→大学受験の知識とか概念などはほとんど高校から習得するもので、親の影響で難しい大学に合格して勉強したい価値観が出来上がるという考えでこのように配分しました。
 
大学受験に必要な勉強、例えば数学は高校数学の網羅系の参考書をしっかり習得することの割合が非常に大きいと思います。
計算も高校に入ってからの計算の要領の影響が大きいと思います。

そして何を勉強したいか、どういう大学に行きたいか、勉強する動機などはどういう価値観、文化で育ったのか親などの影響が大きいように思います。


2.保護者の教育スタンス(配点30点)

Q:ご家族の最終学歴について教えて下さい。
→父:神戸大学工学部 中退
母:美容専門学校
妹::高校卒業

Q:保護者の教育方針はどのようなものでしたか?
→両親共に数学と物理が大切という価値観で、具体的なことは自分で調べて自分で勉強するように何も教えない方針でした。
 
数学と物理が日本社会の発展にいかに重要かという話によくなり、理系の勉強を重視する方針でした。特に父が成績についての評価は厳しいですが、勉強する内容や計画については自分で調べて自分で考えて自分で最後までやりきるようになって欲しいということで敢えて何も助言しない、教えない方針でした。

Q:その教育方針はご自身の学業にどう影響したと思いますか?
→数学と物理の成績だけは非常に良くなり、行きたい大学や学部がはっきり決まっていて勉強は自分がやりたくてやるものという認識になっていました
 
教科のバランスや要領の悪さに繋がってしまうことにもなりますが、数学と物理に興味を持てたことは強い武器となりました。

理学部に行って数学と物理が勉強したいということに迷いはなく、自分がやりたくて勉強する自主性がしっかり育ったと思います。

Q:ご両親は学業に関してどんな接し方でしたか?
→父は遊んでいると厳しく怒るが勉強の内容や計画は敢えて教えてくれない、母は常に体調を気遣ってくれて賢い子と常に褒めてくれていました
 
昭和の典型的な良くも悪くも亭主関白な父で、その緊張感があることや、物理が得意であった父を物理で超えたいという想いがあり、勉強の強い動機になってました。
 
母は父に反発もあり、僕に父を超えて欲しいと思っていて「あなたみたいに本当に賢い人は、お父さんと違ってサブカルチャーでも何事も価値がないってバカにしない。」ということをよく言われていて評価してくれていました。

Q:今振り返って学業につながった、家庭内の文化や習慣があれば教えて下さい。

①母が毎週、図書館に行く習慣があった

週末になると、母が図書館に行くので毎回ついていきました。そしてパズルの本を読み漁っていたのが数学と理科への興味に繋がったと思います
 
②NHKで科学番組を流している
よく父がテレビでドラマや音楽が流れると「こんなしょうもないもの見なくていいんや」ってNHKにかえてました。

そして相対性理論の特集をよく流してくれていて、それがとても面白くて将来は宇宙論の勉強がしたいと思うようになり数学と物理を両方勉強するようになりました
 
③リビングで勉強していた
自分の部屋がなくて、リビングで勉強していました。テレビも流れているし、父が機嫌悪くなって怒鳴っていたりしてる中で勉強しました。
このことで集中力と実戦力が養われて試験に強くなった思います。

自分の部屋があったらもっと勉強出来るのにとは思っていましたが、後から思えば実際に自分の部屋があると安心してダラダラしてしまい結局勉強していなかったかもしれません。
 
④テレビで数学と物理なんて意味がないと言ってる人がいると家族会議で全力で否定する
テレビなんかで数学や物理を勉強しても結局使わないとか、もっと役立つことを勉強するべきみたいな話が流れると、ここは家族一丸になって「数学と物理が大切で、こんなこと言ってると日本は技術力と科学力が失われてあかんようになる」と話していたのが使命感を感じて数学と物理を勉強する価値観になっていったと思います。

Q:ご両親の教育スタンスについての小計を教えて下さい。

→きっと家庭環境に悪いところがあったとは思いますが、家庭環境が悪いからこそ勉強が良く出来たという結果にもつながるので正解がなくて難しいところです。

理不尽に怒鳴り散らして酒飲んで暴れる父だからこそ、倒したいという想いで勉強への気持ち強くなりました。
理数の面白さと大切さを教えてもらったのも家の環境です。

高校になると予備校の取りたい講座など制限なく取らせてもらったりなどお金の面で学業が制限されることはなかったことを考えるとそれだけで満点であったと思います。


3.~小学校時代※小学受験含む(配点20点)

Q:小学受験はしましたか?
→していません
 
恐らく時代背景的に小学校受験が珍しく両親共に発想自体が無かったと思います。身内に良い学校の出身などいなくて小学校受験を遠い世界の話だと思っていました。

Q:小学校の頃の学業成績について教えて下さい。(全6レベル)

→公立小学校で普通でした。通知表も5段階評価で3くらいでした。高学年になって初めて理科で5をとりました
 
公立で普通の成績なので本当に日本人の平均値のレベルの成績でした。とてもじゃないけど京大レベルではありません。ただ無理矢理通わされてた中学受験の塾では実力テストでトップをとったことはありました。

学校と塾の成績の乖離については当時は何も考えてませんでしたが、テストの問題が全く違うことと学校は喘息で休みがちで字も汚いので成績は低めにつけられていたのかもしれません。
 

Q:小学生当時の勉強への意識はどのようなものでしたか?

不真面目というわけではありませんが、自分からは全く勉強しませんでした。公文も無理矢理やらされていたけど、身につかず挫折しました。中学受験の塾も周りの友達や先生が苦手でとにかく行くのが嫌で休みまくっていました。

Q:小学校の教育環境についてはどう考えていますか?

→学業的には特に何も刺激はなく影響を受けませんでした。
ただ、イベントがあると自分がリーダーシップをとってみんなを楽しませることに全力で取り組む自分がいて、学校では一番有名人でした。例えば人前でどんなに緊張することでも、最後までやり切ってみんなを楽しませる精神が後々に勉強に向くようになりました。

Q:毎日どれくらい勉強していましたか?

宿題や親にやらされてすぐにやめた公文以外は勉強時間ありませんでした。
勉強した方が良いとか、そういう発想自体なかったと思います。

Q:小学校まで習い事は何をやっていましたか?

Q:学習貢献度の高い習い事について、始めたきっかけを教えて下さい。
→公文と塾は親から無理矢理やらされていました
 
自分自身は勉強について何も考えておらず、ただ親にやらされていました。母の提案だったと思いますが、他の子たちが習っているからさせてあげないといけないと思っていたように思います。

Q:習い事の学業成績への影響面について教えて下さい。
→少々、計算が学校で習う前から出来るようにはなっていたと思います。
 
学校で習うものについては先にどこかでやったから出来たという感じで基礎的な計算力が身についたといます。ただ九九などは公文だけでは覚えるものということを知らず毎回計算をしていました。学校で九九を覚える授業を受けて、ようやく出来るようになり、捉え方を勘違いしてた部分もありました。

Q:今振り返ってやればよかったと思う習い事は?
→そろばん
 
大人になってから、そろばんのシステムも頭の中に構築されていた方が、物事の見方が多様化して精神が更に豊かになったのではないかと思います

Q:小学校までの読書について教えて下さい。

→本を読むのが漫画でさえ非常に遅くて苦手だったので読書はしませんでした。
パズル系の本や折り紙の本とかは見て、解いたり作ったりしてました
 
読み物は数行読むとどういう意味なのかわからなくて戻り読みをして全く進まなくて、活字を読む習慣がありませんでした。
本の読み方を誰かに教えてもらったら良かったのかもしれません。

Q:読書量・読書ジャンルと学力との関係についての分析をお願いします。
 →パズルなどの本は図書館から借りてよく解いてました。そのことが直接数学のテストに影響することはなかったと思いますが興味に繋がったと思います。
 
パズル的な問題はテストなどには出ませんが、読んで考えて解いて面白いという流れを楽しんでやれた経験が数学の勉強が面白いと感じることに繋がったと思います。

Q:当時熱中していたことは何ですか?それは学業にどう影響しましたか?→けん玉
みんなを楽しませるのがとても好きだったので、けん玉を毎日猛練習をして、お楽しみ会で高度な技を披露してみんな驚いて90%ぐらいの生徒が弟子になり学校で一番有名になりました。

そのみんなを楽しませたい精神や、バイタリティーが後々、数学と物理の勉強に移っていったんだと思います。

Q:小学校時に学習・進学などで記憶に残る言葉はありますか?
→勉強ではありませんがドラゴンクエストというゲームで全滅をしまくっていたら、父に「倒そうとするのではなく、絶対死なないようにする」って教えてもらった言葉で全滅しなくなりクリアできるようになりました。
このアドバイスが勉強に生かされるのは大学に入ってからでしたが強く記憶に残っています。

Q:小学生時代の教育環境の小計を教えて下さい。

→数学や理科に興味が持てるような家の環境であったことが良かったと思います。
 
習い事は公文はすぐにやめましたが勉強の仕方を教えてもらう機会に出会えれば違う結果となったかもしれません。塾も喘息が重くてやめざるを得なかったところはりありますが、中学受験の意義など理解出来る機会に出会えれば何とか続けて身になったかもしれません。

しかし全体としては数学の楽しさに触れることが出来たり、みんなを楽しませるようなことに挑戦出来たことは大学受験までの長い期間まで考えると良い環境であったと思います。


4.中学時代※中学受験含む(配点10点)

Q:私立の中学受験は考えましたか?
→無理矢理、中学受験の塾には行かされてましたが喘息の悪化により塾もやめて中学受験しませんでした
 
僕の育った神戸は私立も名門の私立中学が多く、公立高校も強かったです。そして父は地元の公立最強と思っていて、母は中学受験が苦労しなくて良いと思っていて意見が分かれていました。

更に中学受験は喘息が重くなりやめることにはなりました。しかし自分が人の話を聞かなくて中学受験について何も分かっていなかったことがやめる原因であったと思います。

今の自分が昔の自分に声をかけるとすれば、将来有名大学に入り勉強することを考えてるなら一般論としてはやった方が良いと言うと思います。

Q:中学行時代の学業成績について教えて下さい(全7レベル)

→中学に入りたての時は塾にも行っておらず、英語は単語を覚えるものということを知らなくて平均点もとれませんでした。
そうして英語は苦手意識ができてしまいました。
中学2年の後半から、友達みんなに無視されて孤立する状況になり学校を休んで家で引きこもって勉強をするようになり、そこから成績はトップクラスになっていきました。

Q:中学生当時の勉強への意識はどのようなものでしたか?

→部活でへとへとになっていて塾も通っておらず自発以外では勉強しなかったのが正しいかもしれません。中2の後半になって、友達から孤立したことでこのままの自分では駄目だと思い猛勉強し始めたことも、親に心配をかけられなくて相談できないので全て自分が決めてやったことです。

Q:中学校の教育環境についてはどう考えていますか?

→普通の公立中学ということもあり、塾も通っていなかったので環境は本当に普通であったと思います。

公立中学ということで私立などの中高一貫と比べて大学受験については不利な環境であったと思います。しかし友達から孤立した経験で勉強に気持ちが向いたなど、そういう色んな経験させてもらう意味では良い環境だったと思います。

Q:毎日どれくらい勉強していましたか?

→中2の途中で勉強に目覚めたのでそこから自分で勉強するようになりました。勉強時間はテスト前などは1日4時間ぐらいやってたと思いますが平均値としてはその半分くらいになると思います

Q:中学校時の習い事について何をやっていましたか?
何も習っていませんでした。

塾に通わずに自分で勉強するという謎の拘りがありましたが、突きつめて考えるとそれは友達と価値観が違い一緒に通える環境ではなかったり、自分が何をしたくてどういう塾に通いたいのかわからなかったんだと思います。

このことで定期テスト前などは習慣化された勉強をしていなかったり、勉強の仕方がわからなかったりで良い点数がとれてませんでした。

Q:習い事について学習能力への影響を教えて下さい。
→習い事はしていませんでしたが公立中学では前半の成績に影響すると思います
 
中学2年の終わりくらいまでは塾で勉強をやらされている人が、良い成績をとっていて僕は塾に通っている友達から取り残されてました。

ただ後半になると塾に通っているかどうかというよりは、「難しい高校に行きたい」「有名大学に行きたい」という価値観があるかどうかが強く影響したようで難しい高校に行きたいという価値観がないほとんどの人は成績が下がり中学3年には順位は入れかわりました。

Q:中学時代に学習・進学などで記憶に残る言葉はありますか?
→特に良い成績をとっていたわけじゃないのに、自分より遥かに成績の良い人に「なんであなたはそんなに賢いんですか?」って聞かれたことです
 
これは実際その後、僕の方がはるかに成績が良くなっていって、その友達はそんなに振るわなくなっていきました。

友だちが実際、まだ成績が普通だった頃の僕のどういうところを見て賢いと思ったのかわかりませんが、数学的、理科的な興味や視点、志などは高かったという部分が見えたのかもしれません。中学の段階では実際の成績よりも、どういうものに興味あるか、どういう価値観などかの方が後々に影響するのかもしれないということを考えさせられます。

Q:中学校時代の教育を振り返ってどう評価しますか?

→満点でないのは塾に行っていたら、中学1年から良い成績だったのかなと思ったからです。
 
中学1年の成績は内申点に影響するし学校の先生らからそんな難しいところは合格しないであろうというイメージを持たれていて受験する公立高校は学区トップではなく2位の高校をすすめれる判断をされました。

ただ塾に行けば良かったと言っても、行きたい塾もなかったし、自分が何をしたいのかわかっていなかったので難しいところであります。
成績が良くなったのは友達から孤立したことをきっかけに猛勉強を自分でし始められたことがとても大きな要因で、高校受験のためには内申点も大きくても結局は中3時点での成績が良くないといけないし、何が正解か難しいところです。


5.高校時代※高校受験含む(配点40点)

Q:私立の高校受験は考えましたか?
→私立は滑り止めの併願でしか考えていませんでした
 
自分の地域は有名な中高一貫が多く、そこの高校募集は普通の公立中学での勉強では太刀打ちできません。専門の塾に通う必要があります。普通は公立高校の学区1位の学校を目指すという感じでしたが僕の高校は学区2位です。

Q:高校時代の学業成績について教えて下さい(全7レベル)

高校に入った時は京都大学理学部を目指す強い意志があり非常に勉強するようになりました。これは模試の成績になります。

最初の1年目は独学で独りよがりになっていたのか勉強量や志の割には模試の成績が振るわなくてとても落ち込みました。
そこで高校1年の冬から駿台予備校にも通い勉強し続けました。学区2位で京都大学などの合格者があまり出ないようなレベルの公立高校ということもありますが、高2くらいからの模試は文系教科が低めでも理系科目は断トツのトップで結局、常に総合点でも学年トップでした

Q:高校での勉強への意識はどのようなものでしたか?

→自分が京都大学理学部に行って物理を勉強したい意志が非常に強くて、超自発的でした。むしろやらされる勉強はやらなかったりして、受験と関係なかった世界史などでは赤点をとったりはしたことありました。

Q:高校の教育環境についてはどう考えていますか?

学区2位ということで周りに京都大学などを目指す友達がいない分苦労したとは思いますが、そうは言っても学校で一番賢い人と、みんなから一目置かれていたのはかなりのモチベーションになったと思います。
通いやすいところに駿台予備校があり一番上のクラスで勉強できたという環境も大きいです。そして難しいものばっかりやりまくればいいと勘違いしていたので、学校の標準的なレベルの勉強は非常に役立ったと思います。

Q:毎日どれくらい勉強していましたか?(平均値で算出してください。高3は受験期を含む1年間、受験期はピーク時という意味)

学校が終わってから家に帰って勉強して実質の勉強時間はこんなもんだったと思います。予備校に通い始めてからは結構な時間勉強出来てたと思います。
ただ受験時でも机に向かっているだけで、そんなうまく時間が使えてないような感じがあるので5時間とさせてもらいました

Q:習い事は何をされていましたか?

Q:それぞれの習い事はどう活きたか教えて下さい。
→駿台予備校で数学が伸びて、京都大学を目指す子が多い環境で刺激になりました。
 
数学は学校では習わないようなハイレベルなことや駿台の流派を習い、数学が全国レベルになる礎になりました。通っている子は名だたる私立中高一貫の人が多く、この人たちに勝たないといけないということで目標が出来てモチベーションになりました。

ただ英語の勉強などはもっと簡単なことをきっちり繰り返して覚える練習は自分でしておいた方が予備校の勉強を活かせたと思います。
Z会も最初はやっていましたが、勉強の仕方が身についていない自分としては続けるのは難しかったです

Q:高校以降の教育を振り返ってどう評価しますか?

色々問題はあっても結果を出せました

小中学生の成績や高校のレベル、高校入学時の成績ではとてもじゃないけど京大レベルではなかったので、当時は理工系で一番難しかった京都大学理学部に合格出来たことや模試で数学など全国2位とったこともあるくらいになれたということから高校の勉強は全体としては良い出来だというのが合理的な判断だと思います。

しかし数学はわからないところを絶対わかるまで考えて、優先順位の高いことが出来なかったなど要領が悪かったところ、物理の勉強も新物理入門など難しい参考書を研究するように勉強してしまったこと、英語などの勉強はもっと簡単なことをちゃんと繰り返して覚えるという基本的なことをやる、理系科目だけでなく文系科目も勉強すべきなど反省点は多いにはあります。

Q:ご兄弟(姉妹)との学歴または学力の差異があれば、その発生要因の分析をお願いします。
 →妹がいますが大学に行くような学力ではありませんでした。
これだけ兄弟で差があるのは珍しいかもしれませんが、僕と違って絵の才能があったりなど僕が出来ないことが出来たりします。
個性の表れ方が違うかったのかもしれません。
妹には「お兄ちゃんさえ頭良ければ、私は勉強しなくても勝手に頭良いとか良いように思われるねん」と言っていつも支えてくれていて感謝しています。

5.答え合わせを終えて

→こうして書いていくことで自分を出来るだけ客観的に見つめ直そうということが出来て良い経験をさせてもらいました。

自分の苦しさや苦労を知って欲しいという感情に流されて事実を曲げて語ってしまうことがあるもんだなと気づかされます。

分析的に考えれば京都大学を目指す人周りにいなくて勉強の仕方がわからずどれだけ要領が悪くても、実際には勉強をやり切る根性と勉強をやらせてくれる親の支援で結果を出せてたというのが事実でした。
そして親の影響で幼少期に数学や理科に興味を持てるような環境であったり、自由な時間がありみんなを楽しませるようなことに全力で挑戦した経験などがモチベーションになっていって高校での勉強に繋がっていってたことに気づけました。

貴重な経験をさせて頂きありがとうございます。誰かのお役に立てることが出来たらとても嬉しいです。

6.採点後面談

どうも、#1のカラシカシです。

うーん、めちゃくちゃ面白い!!
流石は奇人・変人が多いと言われる京大の中にあっても、異彩を放つ人が群を抜いて多い理学部の人の答え合わせです。

私と同じように「小学校時代さほど賢くなく」「圧力を感じながらの勉強を一定時間経験して」それでいてなお勉強への意欲と活力に満ちた書きぶりになってるのが凄いですね。その違いは何なのか??

色々考えましたが結論としては、私は子供の頃から「勉強は、『ツール』や『手段』であってその思考や鍛錬自体にそれほど意味はない」という考えが根底にあり、勉強に対してピュアじゃなかったんだなと。勉強を純粋に楽しむスタンスじゃない奴が、勉強を純粋に楽しめるわけがない、そういうことですね。

大人になって、今自分なりに国語や数学、歴史を学ぶ意味やそれ自体の価値が分かるようになってきたので、それを上手く子供に伝えようと思えた答え合わせでした。

最後に、わんこらさんお忙しい中ご協力本当にありがとうございました!

よろしければサポートお願いします!サポートしていただいたお金は答え合わせ協力者のへの謝礼にあてさせていただきます!