宇宙船
さようなら、もう会うことはないね。ニコッと笑いながら冗談を言ってみた。
君もニコッと笑いかえしてくれた。
嘘、ほんとは会いたいよ離れたくもないよ。でもお仕事だもんね。
宇宙は一体全体どういう空間なんだろう。真っ暗かな?いろんな沢山の惑星が浮かんでるのかな?重力はやっぱりなくなる?
つかの間、君とは同じ星にいれなくなるね。
どれだけ離れていてもわたし達同じ空の下、同じ星にいるから、っていう台詞も使えなくなるね。
きっとわたしの知らない世界が広がってるんでしょう。君と宇宙はよくお似合いだ。
デネブ、ベガ、アルタイル、ぐらいしか聞いたことないなあ。
わたしこの星で君が帰ってくるまで待ってる。
毎日朝も昼も夜も空を見上げるから、君も青く輝く大きなこの星に向かって微笑んでね。
それはきっとわたしに届いてるから。
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