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ADHDとの向き合い方

私がADHDと診断を受けてから10年が経とうとする。

生きづらさを感じながらも何がこんなにしんどいのかも分からなかった時期もあった。
不器用なのが衝突の原因になったり自己嫌悪の原因になった為に直そうとしたけれど、直さなければというプレッシャーがより自分の足枷になったことも多々あった。

ADHDと受け入れて貰えずに甘えだと責められることが今でもある。

そういった現状はADHDだけじゃなく発達障害を抱える人達みんなに共通することだろう。

知ってる人も多いと思うがADHD含め、発達障害は治るものじゃない。
投薬も「症状を抑えるもの」なだけであって、投薬したからと言って「一般人」に変身できるということは無い。

そんな中、3年前に私はストラテラの投薬を辞めた。
それはADHDの自分を愛せるようになってきたから。

私は注意欠陥が優勢なタイプだ。
とにかく忘れ物が多い。

忘れ物を減らすためにリマインダーやリストを有効活用している。

必要なものが浮かべば即記入するようにしている
趣味のコスプレの時も持ち物リストを作成してチェックしている


鍵やらリップクリームやらマスクやら
外出時に持ち歩く物をまとめた置き場を玄関に用意している。
財布を忘れてもスマホで対応できるようにpay系に常に残高を入れるようにしている。

これだけ徹底するようにしている。
それでも忘れ物はする時はするのだけれど、頻度は随分と減った。

家の物も出したら即片付ける事を意識して徹底している。
これは大人になって一人暮らしを初めて3年かけてやっと習得したものである。

ADHDにとって「決まった場所に決まったものを片付ける」ことが何故か分からないけれど大の苦手である。
これは常に意識していないとあっという間に物が散乱する。

そもそも「収納する場所を決める」のが下手という致命的な習性…
なので私は断捨離して「収納する場所を決める」という行動からまず減らしていく事を意識するようにした。

そうすればパンクすることも減って部屋が片付くようになった。

捨てる基準としては
・1年間しまいっぱなしの物
・100均等のすぐに買える安いもの
・何かに使えるかもと残したまま半年経っているもの
・1年間着なかった洋服
・半年間履いていない靴

正直、半年間使わなければ今後も使う機会が訪れることはほぼ無い。
なので半年間クローゼットにしまいっぱなしでのものは即捨てる。

収納場所を増やすのではなく、今ある収納スペースを開けることが大事。

もし、部屋が散らかりっぱなしだったり
必要なものがすぐに見つからない人は「断捨離」に1番力を入れることを意識してみて欲しい。

断捨離も大事だけれど、ADHDと付き合っていくに当たって一番大事なことがある。

出来ない自分を許してあげること。

誰にも迷惑がかからない物事に感じては存分に甘えたらいいと思う。
他人へ迷惑がかからないようにと日々気を使っている私達は自分のことまでも完璧にこなそうとすると思う。
だけど、自分のことは諦めて欲しい。
正直な話、キャパオーバーだからだ。

誰にも迷惑をかけないようにを基準に過ごすと余計にプレッシャーになると思う。

ADHDで思い悩むひとつの原因として周りの環境が大きいのではないだろうか。
というのも「周りに迷惑をかけてはいけません」と言われて育つためだ。

当事者でも思うけれど、ADHDは世間一般からしたら迷惑しかないと思う。
忘れるわ、食べ物こぼすわ、重要な書類を失くすわ、思いつきで行動するわ…

私自身がめちゃくちゃ周りに迷惑かけてきました、ハイ!
尻拭いとして走り回ってくれた人の事は感謝してもしきれません!皆さん、いつもありがとうございます!!

そうやって日々迷惑掛けながら思うことがあります。
迷惑を掛けても良いのでは?と。
自分も迷惑をかけた分、相手からの迷惑も受け止められればいいのでは?と。

そしたら私達はもっと生きやすくなるのでないだろうか。

と常々思います。


もっとみんながみんな寛容な社会になって欲しいなー。
一人の人間としてのぼやきでした。

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