大きな声
20200607
今日、ある地域のお祭りみたいなものに出かけた。お世話になってる人の紹介だった。
その地域の昔ながらの、ってわけではない催しで、アフリカの太鼓が鳴り響き、その拍子にあわせて、盛り上がっていた。
見た目はヒッピーというか、ナチュラルな生活を志向しているんだろうなあという雰囲気のある人が多かったように思う。
その空気やテンションになじめなかった。別によそ者だから、そんなことは当たり前の話だし、僕にとってめずらしくもないのだけど、気になる人がチラホラいた。
その地域で暮らしているだろう祭りの参加者の中に、あきらかに居心地悪くその場にたたずむ人たち。
祭りって、なんかよいものみたいな決めつけがあった。ハレとケの充足のために、その場で暮らす誰にとっても、欠かすことができないものだと。
でも実際には、誰もが参加したいイベント、祭りなんてあるわけなかった。身近なところでいえばオリンピックなんて最たる例だ。
同調することが前提としておこるイベントほどキツいものはないな、と思いながら、高校のころの体育祭を思い出した。
まあ参加したくなくて、体育館の裏でサボっていた。ミセ君って同級生と、ダラダラとオセロとかしてた気がする。その一方で、今妻となったあすかは、応援団の団長とかをやっていた。
その場の全員参加が前提となっているイベントの音はデカくて、よく響く。
届く必要のない場所にも、すみずみにまで満ちる。
祭りの開催が罪なんてことではないと思う。
ただ、声の大きさ、音の響きわたる様は、どこかで誰かを苦しめているかもしれないことを、思い起こした。
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