将来のためのスキル

親というのは子供の未来を案じ、どういった職業につけば安泰かなんてことを考えるようだ。
しかしいつの時代でもその時、隆盛を誇っているものがその後も同じ位置づけかというのはわからないものである。

例えばgoogleなんて1998年創業、そこから20年ちょっとで世界トップレベルの企業になったわけで、そう考えるといまの子供が大人になるころにトップの座にある企業は、まだ生まれていないかもしれないのだ。

特定の職業に向けて全ふりするよりも、時代の隆盛に乗れるよう汎用性のあるスキルを身につけることがどの時代でも有効だろう。

昔からよく言う「読み・書き・そろばん」とはまさにそのことで、これら基礎をしっかりと身につけることでいざ職業を決めんとするときに専門知識へと道を繋げることが出来る。

中でもそろばんは、そろばんそのものを指していると言うより、数字の扱い、計算にまつわる技能のことを指しているわけだが、これがそろそろ「プログラミング」に変わるような気配はしている。

計算よりもう少しカバー範囲を広げた、論理的な思考能力。
プログラミングを普段から行うような職につくかはともかく、この力はこれからの時代、基礎として持っていて損はしないだろう。

そういえば子供の頃そろばんを習っている友人たちは、頭の中で珠を動かして計算する、と言ってて当時はなんだそれは?って思ったものだけれども、今じゃ自分自身がプログラミングで似たようなことをしているから、そう遠くない技能なのかもしれない。

ということを教育関係の人らも思ったのだろう、プログラミングは2020年から必修科目になってるそうで。

プログラミング教育についての具体的な学年・授業内容に関しては、明確に「この内容」と決められているわけではありません。

必修なのに具体的に内容が決まってないってどういうことだろう?
必要であることは認識しつつもどうしたらいいのか困惑している様がみえるね。

学校の先生が、教えるために今から学ぶのか、それとも生業としている人間を講師として招くのか。
プログラミングに限らずだけど、デキるからと言って人に教えられる、教える能力が高いとは限らないから難しいものだ。

私はゲーム制作のための専門学校に通っていたことがあり、そこでプログラミングの講師から授業を受けたことがある。
あのときの先生はバリバリ現役のプログラマーだったわけだけど、教え方もうまく、コチラの興味を引く話し方をしてくれてわかりやすかった。

その先生曰く、「スイッチが入らないと理解が進まないんだよね」とのことで、これは何のためにプログラムを書いているのか、というところが大事なんだそうだ。
そこはゲーム制作の学校なので当然ゲームが題材で、その部分はクリアになっているわけだけど(とは言え受け身で授業を聞いてるだけの人は今聞いてるそれがゲームとどう繋がっているのか理解ができていなかったようだが)、小学校などの授業で画一的にやるとなるとこの目的部分がぼやけて、スイッチが入らない可能性がある。



変につまらない授業を聞いてプログラミングそのものが嫌になってしまうくらいなら、餅は餅屋ということで、任天堂のはじプロでも与えておけば、まだ芽が出る可能性が高いと思うのだけれどどうだろうか。


とまあ色々書いたけれど、堅苦しくやるよりも子供の興味に合わせて環境をできる範囲で用意してあげるのが一番の支援になるのだろうね。


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