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「おもしろそう」が原動力。好奇心は持っても、固執や執着しないしなやかな働き方

※この記事は2018.08.02に公開したものです

働くうえでの考え方は本来さまざまですが、つい世間の風潮に流され、考えが固定されてしまうことがあります。しかし、新しい人やものと触れあうことで、そういった価値観から自由になれる面もあるのです。今回は、物事に固執や執着せず、風潮に流されるわけでもない、矢動丸祐子の考え方にフォーカスします。

教育業界も、カラダノートも、共通するのは「母親」

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▲前職時代の矢動丸。マーケティングのキャリアのスタートは、前職でした

世の中には、仕事を生きがいにする人もいれば、家庭やそのほかの活動を生きがいにする人もいます。生き方として、強くやりたいことがある人もいれば、仕事内容にはこだわりのない人などもいます。株式会社カラダノートでも、さまざまな考え方、バックグラウンドを持った社員が働いています。

ママ事業部に所属する矢動丸は、ハードな教育業界から2016年7月に転職。社風のまったく違う当社に入社しました。

矢動丸 「中学受験・大学受験対策を扱う教育系企業で、集客やマーケティングを中心に幅広い業務にかかわっていました。転職のときは、自分で見て歩きたかったので、エージェントを使わずに、教育や子ども、食など幅広く見ていましたね。おもしろそうだなっていうところに話を聞きに行こうと思って、ここが 1社目でした。

話を聞きに行ったら最初から代表が出てきて、話も盛り上がって。内定後も、私が行くかどうか悩んでいたら、『絶対に、来て欲しい』って熱烈なメッセージが来て(笑)。やっている事業も、社内の人もおもしろそうだったので入社を決めました」

当社では、食材宅配の企業や習い事の教室、メーカーなど、ママや家族向けに事業を行なう企業がクライアントとなり、商材の提案なども行なっています。具体的には、アンケートやプレゼントをフックとしたキャンペーンをベースに、興味がある商材を無料お試しとして体験していただいています。

2018年8月現在はウェブやアプリでの接触がメインですが、いずれは直接ママと企業とのマッチングができるように働きかけて行くことにも注力していくことを考えています。

タッグを組んでいる企業は、多岐にわたります。それまでの教育業界とはまったく違う仕事に見えますが、矢動丸は両社に共通点を感じています。

矢動丸 「どちらも母親向けのマーケティングなんですよ。教育業界も、子どもがメインでありつつも、向いているのは母親です。多くの家庭では、最終決定者はお父さんであることが多いのですが、フロントに立つのはお母さん。なので母親に対してどういうことができるか考えるという部分は基本的に同じで、そこは違和感なく仕事ができています」

キーワードは「おもしろそう」。新しい環境にも適応できる柔らかさ

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▲原動力は「おもしろそう」や、「ちょっと変」。その源泉は大学時代から

矢動丸は自らを、「こだわりのない性格」と評します。仕事が好きというわけでもないと言い切る彼女は、ひとつのポイントを軸にしてさまざまな選択をしてきました。

矢動丸 「仕事好き人間と思われることが多いのですが、別にそうではないんです(笑)。基本的には何事も『おもしろそう!』っていう動機で動いているので、それが今は仕事なんだと思います。

人であっても、やっていることであっても、ちょっと変わったことをしているとか、他では聞いたことないなとか。自分がおもしろそうだと思うものに常に触れていたいです。多くの人が “ちょっと変だ ”と思うものこそがおもしろく感じることが多くて(笑)」

いい意味で物事に固執しすぎない矢動丸は、課題や目的に対して、シンプルにアプローチすることができます。やりたいプロジェクトを実現できるのであれば、そのためのプロセスにはこだわらず、誰がやってもいいと考え、評価に対するとらえ方も独特です。

矢動丸 「たとえば、『こんなに頑張ったのになんで誰も褒めてくれないの』とか、そういう気持ちは基本的にないです。だから、評価にもあまり興味がない。
もちろん評価してもらえるのはありがたいですけど、それ自体にはあまりこだわりがないです。肩書きや役職なども、あったらあったでいいですけど、昔からお金や出世にはそんなに興味はないんですよね」

前職は未婚の社員が多く、バリバリ働くのが当たり前だと感じていた矢動丸。社風や働き方のまったく違う当社に入社後も、持ち前の適応力を生かして自然に溶け込み、新しい発見を楽しんでいます。

矢動丸 「何事にもあまり驚かないタイプなので大体のことは受け入れられると思います。適応力がある、みたいなことは小学校の通知表にも書かれていて(笑)。
前の職場では、保育園の呼び出しなんてことはほとんどなかったので、今はそれがまあまあ起きるという環境になって。『あ、そうか。こういうことが起きるんだ』ってわかったりして、新しい感覚がありましたね。」

このような変化を当然のように受け入れられる彼女のルーツには、大学時代の経験がありました。

新しいこと、新しい人に触れるおもしろさを感じた大学時代

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▲大学では身体表現を専攻していたという(写真右)

大学では芸術系の学科に所属し、ダンスや美術を中心に学んだり、創作したりしてきた矢動丸。大学時代にイベント企画や集客、広報など、マーケティングに近いことを経験し、それが今の仕事に生きています。

それだけではなく、彼女の価値観に大きく影響したのが、大学時代に出会った人たちでした。

矢動丸 「大学のときの学部がちょっと変わったところだったんですよ。すごく小さい美大みたいな学部で。思考や興味関心、バックグラウンドなどが多種多様な人たちの集まりだったからいろんな人と関われました。そこで、多様性の重要さを感じたり、それをおもしろく思えたりするスタンスが身についたと思います。

授業を受ければ単位が取れるっていう授業もほとんどなくて。自分で何かを企画したり、創ったり、どこかに行ったりしないとそもそも単位は取れなかったんです。そういう部分で、新しいことや新しい人に触れることがおもしろいと思うようになったのかなと」

実は、矢動丸は前職を1年早く退職する予定でした。しかし、そのタイミングで仕事の密度が一気に上がったことを理由に、1年間残り、幅広い業務経験を積みました。彼女がそのとき考えていたのは、その経験が今後の「ネタづくり」になるということ。

矢動丸 「数の多さでも濃さでもいいんですけど、おもしろそうなネタというか、引き出しを多く持っていたいと思うんです。ネタや引き出しを多く持ってると、ちょっと変わった人と知り合えたり、おもしろそうなイベントに誘ってもらえたりするんですよね。

基本的に好奇心はいろいろな方向に向いていますし、自分の目で見て、自分の手で触れたい気持ちがあります。そのためのネタづくりみたいなところを考えていますね」

多様な価値観を受け入れ、家族が平等に生きられる社会に

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▲2018年8月現在。友人がカラダノートのサービスを知っていると、やりがいを感じるという

個人の生活として将来的に矢動丸が描くのは、「田舎暮らし」。そう考えるのにも、「おもしろいこと」を追求しようとする彼女の姿勢が表れています。

矢動丸 「いずれは、田舎で畑がある環境で暮らしたいんですよ。仕事でお金を得る代わりに自給自足っぽいことをしてみるとか、そういう何か新しいことをやってみたいっていう気持ちだったりします」

働くうえでの考え方にしても、生き方のスタンスにしても、世間の風潮や周りに流されず、常に淡々としている矢動丸ですが、仕事に対しては課題ややりがいを感じています。

矢動丸 「今の仕事をしていて思うのは、子どもがいる・いないにかかわらず、家事っていう家族共通の活動と、それぞれ個人がしたい活動が、平等にできるように自分もしたいし、世の中もそうなっていくといいなと思っています。
前職では職場環境として、家族とか働き方っていう考えがなかったんですが、カラダノートに入社して、家族の働き方の実際の状況がわかってきて、そこは確かに何とかしたいなという気持ちが生まれてきました。
今はひとりでも多くの人にカラダノートを使ってもらいたい、知ってもらいたいという気持ちで働いています。友だちがカラダノートを知っていたりすると、広まっているのを感じてやりがいがありますね」

バリバリ頑張るママ社員だけではなく、彼女のようなスタンスの社員も、やりがいを感じながら働いている当社。働き方だけでなく、働くうえでのマインド(考え方)も、多様化していくのではないかと私たちは考えています。

多様な価値観を認め、家族や個人がその人らしく生きられる社会にすべく、私たちはこれからも社内外での働きかけを行なっていきます。