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”識学”での1番の学びと全社導入をした背景

"全て社長の責任”と考えすぎた結果、組織が育たなかった反省の話

というnoteを書いてから2ヶ月が経ちました。
社会の環境も劇的に変わり、遠い昔のような気がします。

上記のnoteでも書いた通り、11年の様々な反省を踏まえて昨年末から”識学マスタートレーニング”というものを受け、3月中旬に完了しました。
経営幹部向けの”識学浸透パック”というものも年明けから開始し、先週完了しました。
そして遂に?全社むけの”理論学習(プレイヤー編)”というものまで導入をし、開始しました。

何故そこまで”識学漬け”なのか?私は洗脳されてしまったのか?w
その辺りを冷静にご紹介したいと思います。

識学を導入した背景

識学を導入した大まかな背景は前述のnoteの通りです。
本はたくさん読む方ですが、座学ではなく実習を受けた方が早い!と思い、コスト面で悩んだ期間もそこそこありましたが、
”(基本は)経営者個人の研修” ”国内MBAをとるより安い”という自分の中での判断をし、まずは自費でスタートをすることで踏ん切りをつけたという背景です。結果的にとてもよかったです。

受けてみての1番の学び

一番自分ができていなかったと感じたのは、”位置”の概念です。
まさにここに書かれているような内容

現場が成長する→給与アップが実現される
という因果であるべきところ、
なんとしても給与アップ→現場が成長するのでは?
と考えて、数字を作るプレイングなどを積極的にしていました。
かつ、現場の動き方や優先順位についても積極的に意見し、定常的に正すというコミュニケーションを取っていました。

また、識学的に非常にネガティブな360度評価もガッツリ入れて、管理職の責任と権限をどんどん奪っていました。

あくまで会社は、共通の目的(ビジョン)を持った組織であって、お友達コミュニティではありません。もちろん、一人の人間として同僚と友達的な付き合いをすることは全く否定しませんが、組織人の意識と一個人の意識は明確に分けないといけない。

トレーニング上で特に刺さった”位置”に関しての内容が、

・責任の重複は免責を招く
→ ”よしなに協力して”みたいな状態をよく作っていましたが、最悪。
協力はすべきだが、責任者は明確にする。

・目標達成<上司に取り入ることになった組織は衰退する。
→ ゴマスリレベルの人は過去も含めいませんが、私の顔色や機嫌を四六時中伺っているという人はいました。なんなら、360度評価によって相互にご機嫌とりをして点数稼ぎをするという状態すらありました。

・評価に情が入りがちな上司ほど、部下との距離は遠くすべき。
→ 給与に見合った結果が全く出ていないケースでも、下げるというのは労力がいること。果たすべき責任数字が厳密になっていないと、多少の情は入ってしまいがち。”家族もいるしな・・・”などの情が入ってしまったことは正直あります。

・”アドバイス”というのは気をつけた方が良い。
→ 私が言った案をやれば、結果が出なくても責任は問われない。
そんな考えにさせてしまったことは数知れず。
もしどうしても私が案を出すのであれば、私が責任を持つ経営判断だけにすべき。

社長の位置とは?
私がとるべき責任範囲と任せるべき責任範囲とは?

ということをここ数ヶ月考えてきて、だいぶ区別できるようになってきました。

識学サーベイの実施

トレーニングと並行で、1月に識学サーベイを全社で受けました。

私が上記のような状態だったので、結果はある程度想定ができました。
予想通りですが、全社平均点として
【組織内位置認識】
の感覚が他社平均よりも低い。(他の項目は他社平均より高め)

組織の一員として役割責任を明確に理解できていない
仕事なのに、自分のルール>会社のルールという意識がある
上司や組織を評価できると誤解している

そういう採用をしてきたという側面も否めないですが、
こういう間違った感覚になる社内制度をたくさん取り入れてきた。
という方が影響大きいと考えています。

4年くらい前に馴れ合いの360度評価と責任と権限が曖昧な役職を作ったことが1番の元凶だったと痛感しました。(その前から私の位置感覚はずれていたと思います)

私の研修と経営幹部の研修で研修は終えて、あとは徐々に浸透させていこう。と当初は考えていましたが、”理論学習(プレイヤー編)”というものがあることを知り、(しかもだいぶお手頃だったので)これはやってみよう!
徐々に浸透ではなく、速度をあげよう!
という考えに切り替えて、私の判断として全社導入を決めました。

コロナ環境だからこそ感じること

(識学を褒めたところで一銭も入ってこない前提で・・・)
この環境になり始めた頃に担当講師にも言ったのですが、
”やっててよかった識学式”
というのは心から思います。

私の役割とは?任せた範囲とは?
を意識しつつ、週報での管理・確認が回ってきていた最中だったので、
”いくら焦っても、任せた範囲のHowに対して口出しはしない”
”私は情報収集をし、全社を動かす経営判断をする”

に意識を集中させています。
また、外部環境が悪化したところで予算を即下方修正してしまっては、
”約束”の厳しさがなくなってしまう。情が入るのと同義。
対応できる人・できない人を見極める上でも、情を入れてしまってはNG

おそらく、以前の私のマインドでコロナ環境になったら、
”絶対に対応するぞー!”と旗振りをしつつ現場に介入しまくり、
意気揚々と全てのMTGにオンライン参加していた気がしますw

そして、”みんな頑張ったから給与は維持してあげる!”と、自分だけ給与カット!社員を守ったぜーという自己満だけ残るみたいな。
まさに、過去業績が悪化した時がそんな形でした。

各々の位置と責任・権限みたいなことを意識できるようになっていてよかったです。

今後の期待

最近、採用選考上でも識学サーベイを途中で取り入れたりしています。

なぜなら、最初から位置の感覚を持っている人の方が組織順応速度が早いとおもうから。組織内での役割をしっかり意識できる人の方が、迷いなく成長できると思います。

全員研修での底上げと採用選考過程での底上げ。
その2つをもって、全社強化をし、全員が迷いなく成長していける。
結果として、会社全体が成長できるような組織にしていきたいと思います。

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