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中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その②

こんばんは YOです。
東北地方まで梅雨入りしたようですね。湿度も温度も高くなってきて
不快指数が高くなってきますよね。。

早速その影響もあってか、私は昨日、朝から何だかイライラしていました。
どうにもイライラが止まらなかったその時!
💡💡💡!

そうだ!こういう時こそ中医学じゃないか!と、すぐさま対策。
少し時間はかかりましたが、鎮静させることが出来ました♪


というわけで
今回は、中医学(中国伝統医学)の「肝」の不調のタイプと養生するのにオススメな食材などについてお伝えしていきます。

肝ってなんだろう?と思われた方は
ぜひ前回の記事を参考にご覧になってみてくださいね。

では早速、不調のタイプとその養生についてです。
今回はその中でも特に日本人に多いものをとりあげていきます。

①肝の気の巡りが滞る(肝気鬱結)

気の巡りが滞ることを「気滞」と言います。特に肝の気の巡りが滞ることで
下記のような症状が出てきやすくなります。

・主な症状:張る、塞がった感じ・痛み(気の巡りが滞った部分に現れる)が生じます。
分かりやすい例で言うと、肩こりや首のこりなどです。
マッサージなど揉む事で散らせますが、それでも残る場合は「血」の問題もあったりします。
・判断ポイント:身体の両側(特に右わき腹)に張った感/詰まった感
のどのつまり感(梅核気)、両胸下の脹りや痛みなど
女性の場合は生理痛なども起きやすいとされています。

「肝」と「胆」は表裏一体の関係です。
これら経絡の場所は、
『目尻ー耳上ジグザグー体側面ー乳ー脇腹ー一部すねー足くるぶしー足先』
「肝」の巡りが不調だと、この経絡上に不調が出やすいとされています。

五臓五腑をご覧ください

また、「肝」を特定する症候として
イライラ、抑うつなどの精神不調があげられ、これらはストレスで悪化すると言われています。


私はブログを書くようになって、パソコンに向かってジーっと座る時間が長くなりました。
こういう行動も気滞を生む一つの要因だったりします。
なので、ある程度の時間が経ったら、意識的に体を動かすようにしています。(前回の猫伸びのポーズもオススメ)
とても基本的なことですが、これだけでも巡りが良くなるので予防になります。

【予防改善のために】
・やりたいことをやる!
良い空気を吸う、香りを嗅ぐ
心の底から楽しい♪と思えることをする
・運動する 
などです。
最後の運動に関しては、運動後スッキリするなら良いのですが
ぐったりしてしまう場合は気の不足(気虚)なので、無理しない事が大切です。
《薬膳ポイント》
・気を巡らせのびのびさせてくれる食材
紫蘇、らっきょう、グレープフルーツ、ハーブ類、ジャスミンティーなど
・鬱々した気分を取り除いてくれる食材
ジャスミン、オレンジなどの柑橘類、サフラン、ビール、ワインなど

このタイプは食よりも精神の養生のほうが大切なので
上記はあくまでも参考程度に。


②肝の血が少ない(肝血虚)

・主な症状:めまい、耳鳴り、顔色が白っぽくツヤがない
爪からツヤが失われ欠けやすくなる

・判断ポイント:夜に眠りが浅くなったり夢が多くなったりする
視力が落ちる/夜以降見えにくい、目がピクピク、筋肉のけいれんなど
また、血が少ないと、『爪、唇、舌の色』が淡くなります。
女性の場合、 経血量が少ない、色が淡くなる、無月経など

【予防改善のために】
女性の場合 月経後半以降
・ストレスをためない
・睡眠 22時~
・過労を避ける
これらを大切にした上で、肝血を増やすための食材を取ることが大切です。

《薬膳ポイント》
・肝を養う食材
レバー、うなぎ、ほたて、サバ、黒ゴマ、ブルーベリー、プルーンなど

ここで薬膳の特徴的ワードをご紹介します。
以臓補臓(いぞうほぞう)
補いたい臓腑を動物の臓腑を摂ることで補う という意味。
肝はレバーなので、動物のレバーを食べて補う という感じですね。

ただ、血が不足している方は、消化力も弱かったりするので
負担を減らすことを考えてあげましょう。

そんなときにオススメなのは
すべての元となる『気』を補う力 NO.1の鶏肉です!
骨付きの手羽先などの骨に包丁を入れ、骨髄からパワーをいただきます。
煮込んでスープなどにしてあげることで、消化の負担も減らせますよ♪


今日は2つの不調のタイプと養生についてお伝えしました。

こうだから、こう! と決めつけるのではなく
ご自分の身体と照らし合わせて、当てはまりそうなら対策を試してみる
合わないようなら、別の方法を取ってみる など
柔軟に取り入れてみてほしいと思います。

出来ないからとイライラしたり、鬱々してしまっては
本末転倒ですから…。

まだ代表的なタイプをご紹介しきれていないのですが
長くなるので、また次回以降です。

ハッ!
もじゃもじゃ考えて書いてたら、ちょっと鬱々してきました( ̄▽ ̄;)
大好きなオレンジの香りでも嗅いでから、早いとこ対策取って対応してきまーす♪


YO


#身体ケア
#中医学

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