口ぐせで体の不調をケアしてみよう

言葉が創るこころとからだ

「肩がこってつらいわー」
など独り言のようにツラさを口に出すのがクセになっていませんか?

この口癖があなたの体の不調を長引かせている原因かもしれません。

口癖が創る自分

あなたが「肩がこってつらい」と言っているときに一体なにが起こっているのでしょうか?
もちろん体は肩がこっているので肩こりがツラいでしょう。

そして、心では「肩こりがつらい」と言うたびに本当に肩がツラいのか無意識に確認しています。
そしてだんだんと「肩=つらい」という図式が脳内に刷り込まれていきます。

最初は冗談で「あいつ嫌い!」と言ってたら、言い続けるうちに本当に嫌いになってしまうように、脳みその中ではつらいと言うたびに、肩=つらいという認識が徐々に定着していきます。

こころの中で思うよりも、「口に出す」ことが認識を変える力が強いと感じます。

口に出す言葉を変えてみよう

ここまでを踏まえて「言葉で肩こり・腰痛」をセルフケアしてみましょう。
やり方はめちゃくちゃ簡単です。
「つらい」というべき場面で「調子いい!」というだけです。

例えば
「腰痛ツラい」→「腰の調子めちゃいい!」
みたいな感じです。

ここでのポイントは「痛くない」という言葉を使わないことです。

理由は簡単、脳みそは「否定形」を理解できないと言われているからです。
つまり脳にとっては、痛くない=痛いなのです。
これでは本末転倒ですよね。

なので景気よく「今日も絶好調だなぁ」くらい言ってみてください。

本当に効果あるの?って思いますよね。
効果があるかどうかは続けてみないとわかりません(笑)
ただ、すぐできて1円も使わないのでやって損はないと思いますよ。

口癖を変えると最初におこること

こうしてあなたは口癖を変えました。
そうしたらまず何が起こるでしょうか?

おそらく激しい違和感が襲ってくるはずです。
だって相変わらず腰痛なのに「調子いい!」なんて言うわけですから。
これを心理学では「認知的不協和」と言ったりもします。

簡単に言うと「本当は痛い」のに「調子がいい」と口に出すという矛盾に脳が「おかしい!」と思うわけです。

この状態は脳にとってはとっても気持ち悪い状況です。

なのでこの状態を解消しようとします。
つまり言葉と状態を一致させようとするのです。

一番手っ取り早いのは「口癖を元に戻す」ことです。
だって痛みは変わらないのですから。

ここであなたは「なんだ、変わんないんじゃん」と言って元通りに「痛い、痛い」というようになります。
もしくはそんなことも考えないほど無意識にもとの口癖に戻ってしまいます。

大切なのは「やるぞ!」と思ってもすぐ元に戻ってしまうのは、あなたが悪いわけではなくただの脳の機能ということです。

「戻った」と気づいたらまた「調子いい!」に戻せばいいのです。

さっきも書いた通り口癖を変えるだけなので何も損することはありません。
「痛い」を「調子いい!」に変えたって、あなたの人生に1mmも損はないはずです。
だって時間もお金も使わないのですから。

しつこく言葉を変え続けたら

「別になにも変わんないな」と思いながらしっかり口癖を変えたあなた。
ここまできたらしめたものです。

先ほど話した脳の機能が今度は逆に効いてきます。
ここで脳は思うのです、「口癖が治んないし腰痛なくしちゃえばいいじゃん」と。

そうすると脳は無意識に腰痛を改善する情報を集め始めます。
例えば無意識にストレッチをするようになったり、腰にいいと言われていることを無意識に実行してみたり、腰痛改善本を立ち読みしてみたり動画を見てみたり・・・

ここでのポイントは無意識ということです。

自分ではそんなに努力しているつもりはないのに脳みそが勝手に自然にいろいろとやってくれるのです。

脳みそはgoogleみたいなもの

ちょっと話は変わりますがGoogleってすごいと思いませんか?
旅行の行き方を検索しただけで旅行サイトの宣伝が出てきたり、動画を見ていたら「あなたへのオススメ」なんて言って自分が好きそうな動画が出てきたり。

脳みそも同じような機能があります。
これをRASというのですが、私たちは普段色々なものを見たり聞いたりしていますがそのすべてを認識していません。
自分に必要だと無意識に思っていることだけに焦点を合わせて認識しているのです。

つまり脳みそが「腰痛改善」を無意識に必要だと認識すれば「腰痛改善」に必要な情報や行動を無意識に選択するようになるのです。

もちろん脳がやっているので、あなたに不快感もありません。

言葉を変えただけなのに

これが口癖を変えたら不調が改善するメカニズムです。

人間の普段の認識は大部分が言葉の影響を受けます。
つまり、「どんな言葉を口から出すか」「どんな言葉を聞くか」が自分の行動や状態を無意識に決めているのです。

ただ、人から受ける影響を変えることはできません。
だって人の言葉は変えられないのですから。
※認識を変える方法はありますがこれは別の機会に

であれば変えるべきは自分の言葉なのです。

体の不調に限らずよく言っていませんか?
「疲れたー」「おなかすいた」「眠い」
こんな言葉が今のあなたの生活を形作っています。

まずは言葉を変えてみましょう。
何度も言いますが時間もかからないし何よりタダです。

必要なのはしつこさだけ!

ノーリスクでもし悩みが解決したら儲けものだと思いませんか?

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