見出し画像

中医学が大事にする概念

1.中医学の概念のお話

東洋医学の中医学において、大切な概念や哲学などについてのお話です。

中医学の土台として、有名な陰陽五行説がありますが、
それと共に整体概念という身体の見方についての思想があります。

中医学の土台



整体概念は人間は内側からも外側からも影響を受けるので、
心理面も環境面も社会面も目を向けて、
お互いの相互作用にヒントがあるよという考え方です。




大きく二つ
・有機整体
・自然界統一
という考え方が重要な視点となります。


整体概念イラスト

身体の状態は内側の状態、相互作用にも原因があれば、
身体の外側の相互作用も影響しているよ。

身体は自然の一部だよ。社会的なものも環境的なものも
含めてまるごと身体だよという考え方です。

大昔からまさしくホリスティックな捉え方を
していたのですね!!


2.有機整体

身体の状態は各臓器も相互的にネットワーク的に働き、
影響し合うのです。

内臓は構造として、「ここからここまで」という風に、
部品みたいに分けることができないという考え。
お互いに協調し合って、
お互いに影響し合っています。

そして、その体を分析する時は、
外側から観察することによって、内側を知るという考えがあります。

治療は全体をホリスティックに見ます。
なので、対症療法ではなく、予防医学にも東洋医学の考え方が応用しやすいのです。





3.自然界統一

自然界統一という考え方があり、
この概念は、身体は周りの環境からの影響があるという考えです。
・人と環境に関すること
・個人と社会に関すること
もあります。

「人と環境」についてでは、
季節、昼夜、地理などの環境からの影響などです。
気温や湿度、体内リズム、自律神経などの影響があります。

それこそ外からの影響に対して、
ホメオスタシスの仕組みが発動するわけです。


「個人と社会」については、社会的立場や、家族などの人間関係の影響です。職場、家族などのコミュニティでも、一対一の人間関係も影響があるということですね。心理的な動きがあること。ストレス。それだけ精神的なものが身体に影響すると関係するということを伝えてきたということです。


4.内側と外側含めた全体を診るからこそ立体的に症状を診れる東洋医学


これらの身体に関わる様々な状態を観察や問診の中で見極めて
人間まるごと診ることで治療していくからこそ東洋医学の観点は非常に大事だと思います。

こういう観点があるからこそ、未病にも対応できるし、
予防医学に繋がります。

画像1





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?