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自分に合う動きは自分だけのもの

運動が一人一人違うという意識

前の記事では”骨や関節、筋肉には一人一人違うヴァリエーションがある”
と述べました。

そこで最後に
”一人一人が作り出す動き、動きやすさ一人一人違う。と書きました。

そう言われると、姿勢や仕草や歩き方などは一人一人違うし、
当たり前と言えば当たり前のような気もしますが、
専門家でも意外とその事実や重要性に気がつかないことも多いです。

そして、本当に細かな違いは一見しただけでは分からないことも多いです。
さらに、「他の人ができているから自分もできる!」と思ったり、
「同じようにできないのは、努力が足りないから」と思ったり。。

でも、“筋や骨、関節にヴァリエーションがある”ということを前提として
それを考慮した関節の運動を考えて見ましょう。
本来本人にとって適した運動(効果的で負担が少ない)というのは
自分の関節や筋肉の形や機能に合う動き。
であるとします。

なぜなら、

  • 筋肉の着く場所や面積の違い

  • 骨の形・角度やねじれの違い

  • 靭帯の厚さ・強さ・緩さ

などにより、
単関節の段階で発揮される力の方向(動く角度)や、大きさが変わり、
それが体全体では何十、百という複数の関節で同時に起こるわけですから
作り出す様々な動作に大きな影響を及ぼします。

これが、一人一人の動きの違いや、
あるいは動きの癖というものが出てくる原因になります。
運動選手であればパフォーマンスに大きく影響する一つの要因です。

生活の中でも
「そう言えばいつも姿勢に癖がる」とか
「いつも靴の片方が減る歩き癖がある」とか、
「同じ方向で座っている癖がある」とか

姿勢や動きの癖があると思います。

これも実は、
自分の骨の形や筋肉のつき方に合わせて、
しっくりくる身体の使い方
自分なりに工夫、追求した結果
なのかもしれませんね。

そもそも、自分が持っている骨・筋肉・靭帯・筋膜などの
形や強さ、機能に合わせた動き、
そこから生まれる動きには
自分だけに合う、自分だけの動きがある
はずです。

※画像はピカソの「ゲルニカ」ですが、とても個性的な表現ですよね。
ピカソは若い頃、綺麗に描く、本物にそっくり描くことより、
自分に合う表現を探求して、
その結果この独特な表現にたどり着いたそうです。
見かけではなく、自分の内面を映すものが大事。
動きも芸術も通じる点、かもしれません。

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