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表現してわかるものがある

年の瀬。表現ワークショップに参加した時のことを書いておくことにします。

そのワークショップの案内を受けとったのは、ちょうど考えないといけないことが次々とあって、頭の中も気分もワサワサしている中で日々を過ごしていた時。
落ち着くこと、そして自分の想いや向かう先をキャッチしたいという気持ちから参加を決めました。

まず、「今の自分の感じ」を色画用紙とクレパスで表現。出来上がった作品は、自分の内側がぎゅうぎゅうになっているように見えました。

次は、水彩絵の具でぬらし絵。何かを表現しましょう、ではなく、実験のように、色を画用紙にのせていきます。にじんだり、ほかの色と混ざったりしていく様子が、意図したようにはいかないのがまた面白くもありました。

最後は、「今の問題」を描いた後、その問題を紙粘土で作ってペアワーク。紙粘土で問題そのものを作るのは難しかったので、「問題を抱えている私」を作りました。その造形物を高く持ち上げてみたり、色々な方向から見たりしていくうちに、ぴったりくる向きが見つかりました。すると、呼吸もゆっくりたっぷりに。「こうやっていけばいいんだ」と今一つ晴れなかった気持ちが、開けた感じがしました。ペアワークの相手がその造形物を興味深そうに眺めてくれていて、なんだかうれしくなりました。

主催した方によると、このワークショップは、自分のからだとつながって、自分の受け取ったものを表現して、表現したものからまた受け取って、、、とコミュニケーションのようなプロセスが展開していき、ここではプロセスを体験することに意味があるのだ、と。
これは私がふだん行っているSomatic Experiencing ®とも重なります。自分の身体に注意を向けて、「こんな感じがするなあ」とか「こんなイメージが浮かんだ」とか、気づいて、それを口に出して、どうなっていくのか、そのプロセスを追っていく。違うところは、表現されたものが目に見えることでしょうか。また、手を動かして表現すること自体にも何か効果がありそうな気がします。

頭の中が忙しくなっている時、思考をちょっと脇においておける時間と空間は、貴重です。
こういうワークショップでも、ほかのものでも、自分に合うやり方を知っておくことが大事ですね。