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スマホ・SNS中毒についての2作品

サウナ、散歩、映画館が好きだ。

好きな理由はそれぞれ違うけどどれもスマホから強制的に離れられるという点は共通している。

体はスマホを見るのに疲れているのに、脳がスマホから離れられないもんだから、強制的に離れられる場所を無意識に好んでいるだと思う。


そんなスマホとSNSをテーマにした、おもしろ映像作品とおもしろ本を見つけたのでご紹介。

一つ目はネットフリックスのドキュメンタリー作品「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」。

FacebookやTwitterといったSNSの開発者たちと、SNSが与える影響を研究する研究者たちへのインタビューをメインにしたドキュメンタリーだ。

開発にかかわった当人たちが「とんでもないものをつくってしまった」と懺悔する映像はやはりとてもインパクトがある。


もう一つはスウェーデンの精神科医が書いた新書「スマホ脳」。

こちらは大量の研究を参照しながら、学術的にスマホとSNSの危険性を指摘する。

学術的な内容なのにとても平易な文体でするすると読めてしまった。



内容について特に面白かったことがふたつ。

①SNSは人を中毒にすべく、サービスを進化させている。

説明が難しいのだが、SNSは「面白いからついうっかり見続けてしまい、結果中毒になる」のではなく「そもそも人を中毒にすべく設計されている」ということだ。


例えばTwitterで最新の投稿を確認するとき、下にスワイプすると上部でくるくると歯車が回り、最新の投稿がパッと現れる。

実はあれ、技術的にはもう少しスムーズに最新投稿を表示させられるらしいのだ。

ではあの「くるくる」はなんなのかと言うと、僕らの脳が最も多くのドーパミンを出すように調整するためのものだと言う。


こんな具合に各SNSは僕らを中毒にすべくサービスを設計している。

なぜなら僕らが画面に釘付けになっている時間こそが、広告収入を主とする彼らの商品だから。


サウナだって映画だって脳が興奮するから気持ち良かったりおもしろかったりするんだろうが、SNSの脳の興奮は人が意図的に仕組んだものだと思うと急に「その手には乗らねえぞ」という気になってくる。



②運動がスマホやSNSの中毒に対抗する最良の手段。

「健康のためには運動した方がいい」とか「筋トレするとポジティブになる」とかなーんか信用できない人間だったのだが、「スマホ脳」の説明は腑に落ちた。

その説明とは、脳はそもそも運動するために進化した臓器で、このため運動をしているときによく働くようにできている、ということだ。

確かに猿の時からほとんど変わらないであろうこの脳みそが、机に向かって仕事をしたり黙って本を読んだりするために最適化されているとは思えない。猿の時には机も本もないだろうから。

この体と脳を一生使っていかなきゃいけない以上、運動はやはり必須のものなのだろう。




なんだか最近異常にネガティブだったりミスが多かったりやる気が起きなかったりして困っていた。

こういう不調を「自分という人間」や「自分の性格」のせいだと思うと、どう解決していいのか分からなくなってくるが、単純に「脳の不調」だと思うと解決できるような気がしてくる。

脳という臓器がよく働くように行動を変えればいいのだ。


影響されやすい人間なので早速スマホに時間制限を設定して、運動を始めました。何日続くかな?

サイトウでした。


※それぞれ1回見て読んだだけなので、誤解や曲解があったらごめんなさい。



@いえもん
「生活」してますねえ〜〜!
27歳マジで笑っちゃうわ。

@きっちゃん
他の人のネガティブを見ると自分がちょっと冷静になるという最低のやつになりました!
「口だけ」は僕のアイデンティティに近い悪癖ですがなんとか行動してみるぞ〜〜〜。

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