いじめが原因で多重人格障害になった話


こんにちは。そして閲覧ありがとうございます、Kalaです。


前回は大人でもイマジナリーフレンドがいる理由についての記事をあげたと思います。

ですが今回は、近年増えつつある2つの問題について少し言及していきます。

さて、その2つの問題というのが、いじめとそのいじめを受けた事による多重人格障害の発症についてです。

今回は、私自身が経験した話も混じっていますので、どうか長い目でみていただけると嬉しいです。



まず多重人格障害になるのはなぜか


まず多重人格障害(解離性同一性障害)になってしまう原因なのですが、多くは過度なストレスから自分の身を守るための防衛手段が原因です。

その代表的に挙げられる原因が、親からの虐待や過干渉、またはネグレクトなどが多いといわれています。

ですが、実際多重人格障害になってしまうのは、家族間や親だけの問題ではありません。

中には親以外の人間関係が原因の場合もあって、普通の家庭で育っても多重人格障害になる可能性はゼロではないのです。

その例としてやはり代表的なのは人間関係で、特に深刻なのがいじめといわれています。

特に幼少期からいじめを受けていた場合、早い段階で多重人格障害になっていた可能性も少なくありません。



実際にいじめから多重人格障害になった話


さて、ここからは私の実体験を紹介しようと思うのですが、いくつか注意があります。

まず現在いじめを受けている人には、あまり閲覧をおすすめしません。

私の場合、度合いはそこまで酷くはないとは思いますが、あくまでこれは私の主観です。

既にいじめを受けてからうん十年と経っているので解消していますが、現在いじめを受けている人にとってはストレスになるかもしれません。

なので、あくまで個人的な体験・一種の読み物として読んでみてください。

では、本題に入りましょう。

私は幼稚園の頃からいじめを受けていたのですが、最も酷かったのは小学校4年生の頃でした。

加害者のA子さん(仮名)から毎日一緒にいるように強制され、つきまとわれていましたが、これは序の口です。

A子さんは、私を見下して散々バカにした後、恐喝や暴力、その他には私の人間関係も壊しに壊しました。

恐怖で私を支配し、自分にだけ依存できるよう仕向け、そしてその後は自分のイライラ解消のためのサンドバックにするわけですね。

だから私は怖い思いをしてもなお、A子さんと一緒にいなければならなかったし、そういった環境を作らされてしまいました。

1度私の様子がおかしいと感じた母が学校に連絡し、翌日別の教室に私とA子さんが呼ばれました。

私の隣にはA子さんがいて、先生が実情を聞きますが、私は恐怖で中々本音がいえなかったのです。

ここで本音をいってしまえば、2人きりになったら暴力をふるわれる、また自分のものを壊され罵倒される……。

なによりまた裏で根も葉もない噂を立てて、私を独りきりにさせるのが怖かったんです。

結局、なぜか自分が被害者だと泣き出したA子さんを横目に、私は本音を何1ついえませんでした。

そしてその後、担任の先生が親へ連絡し、家に帰ってくると私は当然母に叱られます。

「結局誰もこの辛さを分かってくれない、助けてくれない……」そう思ったとき、私の中で何かの糸が切れました。

これが、私が多重人格障害になっていった原因です。


多重人格障害になった後はどうしたの?


親が助け舟を出してくれたのにも関わらず、恐怖に屈した私ですが、その後から多重人格障害との付き合いが始まります。

まず症状としては、毎日虚空に向かってぼーっとしたり、壁に向かって話しているのが始まりでした。

後、なぜかどこかに『誰か』がいて、その『誰か』とずっと話していたんです。

これではイマジナリーフレンドと同じようにみえますが、厳密には少しだけ違います。

いってしまえば、誰かいるのは分かるのに、それが自分なのか他人なのかが区別がつかなかったのです。

自分のようでいて、自分とは別の誰かのようなもの。可視化できない何かがずっと離れなかったわけです。

その『誰か』もとい別人格は、徐々に表に現れ始めて、いよいよ本格的に解離と交代が始まります。

何か辛いと思ったとき、助けてほしいと思ったとき、その人格が表に出てそれらを対処してくれたんです。

彼は物腰柔らかく、親切で愛嬌のいい子でした。

しかし要領も良かったので、人間関係においての対処の仕方も私なんかよりもずっと上手い子だったそうです。

彼との生活が始まって、解離などの症状があらわれるのですが、私はこのとき自分の身に何が起きているかは知りません。

ですがそれでも、「おかしい」と思わず、ただ逃げられるならそれでいいの一心でその問題をなあなあにしてきました。

そしていじめから解放されてから、解離や交代は徐々になくなっていって一安心といった感じです。

これが私の始めての別人格形成であり、多重人格障害になったときの話です。


人格交代で不安を覚えたときの対処法


多重人格障害になって、恐らく不安だらけの生活を送った人は少なくないと思います。

私の場合は、解離症状が酷くなるまではそこまで不安を覚えなかったのですが、そうでもない人もいるでしょう。

ただこればかりは、対処法なども人それぞれで、中には何も解消されない人も多いです。

しかし多重人格障害で不安になる人の多くは、記憶を失った状態に自分が何をしていたのかが不安だと事が多いです。

だからこの空白の間に別人格が何をしていたか分かれば、安心する人も必然と多くなります。

ですがそれが用意に分からないのが、多重人格障害の恐ろしいところで、解決も容易ではありません。

私の場合、このとき不安を抱かなかったのも、「彼が代わりにやってくれている」という思い込みが大きかったです。

「彼が代わりになんとかしてくれる」、「これで嫌な目に遭わずに済む」という逃避でなんとかなっていたんです。

でも、その逃避が正しいのかどうかについては賛否両論の嵐だと思います。

個人的意見をいってしまえば、人格交代は防衛手段なので、別に逃避でもいいのではと今でも思いますね。

ただそれのせいで不安を覚えてしまう人もいるので、多重人格障害との付き合い方は非常に難しいです。


他にいいたい事


そしてこれは多重人格障害に関係はありませんが、1つだけいっておきたい事があります。

いじめというのは、立派な犯罪行為です。

私がまだ小学生の時代は、例え脅迫や暴行、お金を巻き上げられても、大して学校側は騒ぎませんでした。

ですが、今では「いじめとは犯罪行為だ」という認識が広がってきています。

確かによくよく考えて、法律になぞってしまえば、やっている事は犯罪行為であっているのではと個人的に思います。

だからこそ、昔いじめていた側はこれを受け止め、もし子供が生まれた場合、これを深く受け止める必要もまたあると思うんですよね。

このご時世、いじめによって自殺を図る子供も少なくありません。

それをもう少し大事なのだと受け止める事も、こういった多重人格障害になってしまう原因の回避になるのではと思います。

「いじめは犯罪」 この認識がもっと世の中に広まって欲しいと思わんばかりです。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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