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平日の幸せなお昼ごはん

リモートワークの日々は続く。
幼稚園年中の次男は春休みが
終わったばかりということもあり、
午前中で幼稚園が終わる。

お昼の我が家は、
妻と次男と私の三人がいる。
今日のお昼ごはんは、
目玉焼きとハムだった。
次男はハムの代わりに冷凍ハンバーグ。

食べようとすると、
次男が私のお皿をじっと見ている。
どうやら、ハムも食べたいようだ。
箸でハムを一枚つかんで
次男の皿においてあげた。

「ありがとう」と次男が言う。
「どういたしまして」と私が言う。

しかし、次男はすぐに食べようとせず、
ナイフとフォークを持ってきた。
何をするのだろうと思ってみていると、
ハンバーグを切って、
半分を私に差し出した。

「そんなにいらないよ」

次男がハンバーグを
さらに小さく切ったので、
その小さなハンバーグを箸でつまんで
私の皿に置いた。

「ありがとう」と私が言う。
「どういたしまして」と次男が言う。

そして、私と次男はパクパクと
お昼ごはんを食べたのでした。

平日、仕事の合間にお昼ごはんを
家族と食べるなんて、
思いもしなかったことだが、
すっかり癒される貴重な時間だ。

「ごちそうさま」
まだ食べ終わっていない次男を横目に、
私は2階の仕事部屋に向かった。

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