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パパの子育て小説・エッセイ

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子育ての中で感じたことを小説やエッセイにしています。
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2021年9月の記事一覧

UFOキャッチャーという悪魔の誘惑

子どもを持つ親の間で、 あいつだけには近寄らない方いい という悪魔のような存在がある。 それがUFOキャッチャーだ。 クレーンゲームともいう。 100円入れてクレーンを操作。 目当ての物を掴んだ、 という喜びは束の間、 ポケットに行くまでに 無情にも落ちてしまう。 そして子どもの残念そうな顔を 見てしまうと、また100円を 投じてしまうのだ。 わずか30秒程度の娯楽。 あっという間に財布の中の 100円がなくなっていく。 たちが悪いのが、 たまに取れてしまうことだ。

子どもの漢字の覚え方

7歳の息子が最近覚えた漢字は 「最強の剣」だ。 その漢字の使い道は 現実世界では思いつかないが、 覚えたことには、驚くばかりだ。 私が子どものころ、漢字を覚えたのは 本か漫画だった。 何度も繰り返して読んでいるうちに いつの間にか読み書きを覚えていた。 今の子どもたちはゲームやYouTube。 漢字を絵として捉えて 前後の文脈でなんとなく読もうとする。 当然間違えるときもあるのだが、 私が本で漢字を覚えた方法と同じだ。 これが「読み」。 そして、今度は「書き」。

お出掛け日和

せっかくの休日は、 子どもと一緒にお出かけしたい。 できれば家族みんなで。 でも、残念ながらできない日も多い。 雨が降っている日。 熱中症が心配されそうな暑い日。 子どもが風邪をひいている日。 前もって立てていた計画を 泣く泣く中止にしたことは 何度もある。 3週連続で週末は雨だった。 今週こそは天気も快晴、と思ったら 子どもがひどい咳をしていた、 なんてこともある。 うちは子どもが二人いるので、 どちらかが体調が悪いと、 家族みんなでお出掛けするのは 断念せざるをえ

いってらっしゃいの新しい形

テレワークになってから 「いってらっしゃい」と 言われた記憶がない。 むしろ学校や幼稚園に行く子どもたちに こちらが「いってらっしゃい」と 言っている。 2階にある私の仕事部屋。 パソコンと仕事用の書類しかない、 小さな部屋だ。 朝、その部屋でメールの確認など ちょっとした仕事を終えると、 長男が学校に行く時間。 1階に降りて「いってらっしゃい」と 見送る。 その30分後、今度は次男が 幼稚園に行く時間。「ばいばい」と見送る。 次男は「また遊ぼうね」と手を振る。 それ

子どもと夜の対話

親子4人で寝るには寝室は狭い。 仕方がないので、私は一人で 別の部屋で寝ている。 次男が大きくなったら使う予定の部屋だ。 夜はなるべく早めにその部屋に行く。 リビングにいるといつまでも 子どもが寝ようとしないからだ。 部屋に行くと、しばらしくして、 次男が歯磨きの仕上げにやってくる。 シャカシャカシャカ。 一旦、うがいをしに出ていく。 そして、今度は絵本を持ってくるので、 読んで聞かせてあげる。 それで私の夜の育児は終わりだ。 二人の子どもに「おやすみ」を告げると、 電

マイクラをする我が子がかわいすぎる件

今回のお話は、『マインクラフト』、略して『マイクラ』というゲームを知らないと話がわかりづらいこと、ご了承ください。 二人の子どもがマイクラという ゲームに夢中だ。 このゲームは他のゲームと違って、 プレイヤーが自由に行動するゲーム。 建物を作ったり、フィールドを冒険したり、 アイテムを集めたり、地下を探検したり。 私も子どもと一緒に始めたのだが、 やりたいことが多すぎて、 あっという間に時間が経ってしまう。 決められたゴールがない分、 子どもはすぐに飽きてしまうと 思

4000回繰り返す、子育ての喜び

子どもをお風呂に入れるのは、 私の担当だ。 毎日、まず自分ひとりでお風呂に入り、 体を洗ってすぐに、 二人の子どもを順番に呼ぶ。 体と頭を洗ってあげて、 湯ぶねにつからせる。 二人が湯ぶねに つかったところで、ひと段落。 お風呂用のおもちゃで遊ぶ 二人の子どもを横目で見ながら、 私は先にお風呂を出る。 バスタオルで体をふき、 ドライヤーで髪を乾かす。 これで自分のお風呂は終了。 次は子どもの番。 ここから、またひと仕事。 なかなかお風呂を出たがらない、 二人の子ども