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1985-2010年まで光文社勤務(1985.4-2002.9/カッパ・ブックスと休刊…

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1985-2010年まで光文社勤務(1985.4-2002.9/カッパ・ブックスと休刊間際の週刊宝石。2002.10-2010.5まで広告部。2011.7に株式会社志木電子書籍を設立。電子書籍の校正、検品、制作、販売など。

最近の記事

SENSHU RUGBY 2020 ~ 大樹組最終章

苦しかった2020年シーズンの最終戦を迎える。 中央戦、関東戦で狂った歯車は戻ることはなかった。 そのことをとやかく言っても仕方あるまい。 今季は昨年までの3年間、チームを支えた主力が抜けたことで、不安視する声もあった。 しかし、積み上げてきたトレーニングは卒業生と同じだし、竹内ストレングスコーチの指導は一年時から受けている。それだけに大崩れはしないだろうと予想していた。 ただ、コロナがその予定を微妙に狂わせたことは事実だろう。 今季は春季大会でBグループに昇格していただ

    • SENSHU RUGBY 2020 ~ 久しぶりの受け入れ難い敗戦と迎えた正念場

      セナリオハウス三郷フィールドという試合会場は、一部再昇格後の過去二年、まったくいい思い出のないグラウンドで、一昨年は日大に完敗、昨年は東海に屈した。 それだけに今年の関東戦は、その嫌なイメージを払拭する機会のはずだったがキックオフから2分後にトライを取られると33分までの間、たて続けに4TGを奪われて0-28となり、逆転のための許容範囲と目される21点差以上をあっさりとつけられる。この間、専大の防御は甘く、関東の縦に入ってくるランナーを止められない。東海戦で見せた防御の破綻が

      • SENSHU RUGBY 2020 ~ 大敗の東海戦。いいじゃないか、前を向けば

        2年ぶりに秩父宮で行われた東海との試合は予想以上の大敗だった。 開始2分、森野が蹴ったショートパントが東海4番の留学生にチャージされるとそのまま持ち込まれてトライ。以降、前半だけで33失点。後半の52失点を加えての0-85は惨敗以外の何ものでもない。 だが、前半に限って言えば、よくやっていたと思う。とくに密集付近のディフェンスは強力な留学生FW二人をダブルタックルで食い止めて中央突破を許さなかった。だが、タックルの後でどんなに速く立ち上がっても、ダブルタックルを繰り返してい

        • SENSHU RUGBY 2020 ~ 雨中に無念の敗戦。それでも感じる新チームの魅力

          今季、初観戦の江戸川陸上競技のバックスタンドには冷たい雨が叩きつけていた。 が、キックオフ前に寒さを忘れさせてくれるホットなニュースが飛び込んできた。 「専大、7年ぶりの箱根駅伝出場」 その瞬間、スタンドがどよめいた。 この日のスタメンには、昨年、高校ラグビーの決勝戦に出場した飯塚(WTB)、高居(SO)の2人の1年生が名を連ねた。高居は公式戦初出場。ゲームメークをする重要なポジションにもかかわらずぶっつけ本番でのぞんだのは、雨の中、そのキック力を生かしてエリアを獲得し

        SENSHU RUGBY 2020 ~ 大樹組最終章

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          SENSHU RUGBY 2020 ~ 開幕大東戦、24年ぶりの勝利を引き寄せた熱いスクラム

          2015年、14期ぶりに1部に昇格したリーグ戦1部の開幕戦は熊谷ラグビー場での大東大戦だった。結果は31-71。5トライを奪ったものの、一度、強力な留学生にボールを持たれるとなすすべもなくゴールへ持ち込まれた。 再びの対戦は2018年の開幕戦、秩父宮ラグビー場。2部落ちした2016年のシーズン終了後から始まった竹内プロストレングスコーチによるトレーニングの成果で、選手たちの身体は格段に大きくなったが、それでもやはり留学生から留学生へ、手渡しでボールを縦につなぐ突進を止めるこ

          SENSHU RUGBY 2020 ~ 開幕大東戦、24年ぶりの勝利を引き寄せた熱いスクラム

          SENSHU RUGBY 2019 ~ 惨敗もまた一つの糧。中断前の法政戦に初勝利を期す!

          専修 12-98 東海 これは調べられる範囲では、1999年の32-108(大東)に次ぐ専大ラグビー史上ワースト2の失点だ。 が、1990年代後半から始まった低迷期とは異なり、現在は明らかにチーム力は向上している。 したがって開幕戦で中央相手に100-21と圧勝した東海が相手とはいえ、大きくゲームが壊れることはないのではないかと予想していた。 しかし、現実は厳しかった。 当日のピッチは菅平の涼しさとはうって変わって大変暑かったが、それは相手も同じ。専大フィフティーンのアジ

          SENSHU RUGBY 2019 ~ 惨敗もまた一つの糧。中断前の法政戦に初勝利を期す!

          SENSHU RUGBY 2019 ~ 惜敗するも「専大ラグビー」を魅せた大東戦。東海戦はワンチームで挑む!

          対抗戦、リーグ戦1部全校が菅平に集結して行われた関東大学ラグビーの開幕戦、専大は大東大に26-33で負けた。 昨年2位と昨年7位の対決は終盤までもつれたが、前後半とも入りの時間帯で失点した専大は、結局、追いつくことができなかった。 それでもJSPORTSでの放送やラグビーウィークリー(BSテレビ朝日)では、専大の予想外の健闘を讃えるコメントが流れた。 だが、村田監督にとっては計算外の敗戦だったことは間違いない。 試合前、あるOBが監督に「今日は勝てるんだろうね?」と訊ねたと

          SENSHU RUGBY 2019 ~ 惜敗するも「専大ラグビー」を魅せた大東戦。東海戦はワンチームで挑む!

          SENSHU RUGBY 2019 ~ 開幕戦(大東文化大)プレビュー

          7月7日、都内ホテルで行われた盛大に行われた「専修大学体育会ラグビー部 創部90周年記念祝賀会」の壇上で、村田亙監督は今季の目標を「大学選手権出場」と宣言した。 これは客観的に見ればかなり高いハードルだ。 リーグ戦の大学選手権出場枠は昨年に引き続き3。つまり3位以内に入らなければならない。 長らく2部に低迷し、やっと1部に昇格、残留したチームがそこまで辿り着くのは並大抵のことではないが、かといってまったく不可能な話ではない。 間もなく開幕するラグビーワールドカップ。ジャパン

          SENSHU RUGBY 2019 ~ 開幕戦(大東文化大)プレビュー

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 想定外の入替戦二連戦。初戦は関東に完勝! 絶対の自信をもって東洋戦へ

          お互いに入替戦回避を賭けた一戦、専大は拓大に敗れた。 「負けに不思議の負けなし」ではあるが、悔いの残る戦いではあった。 最終盤に2点差まで詰め寄った。 拓大の留学生がピッチで傷んでいた時間がやや長かったため、残り時間は40分を過ぎてもそこそこあると思ったが、ロスタイムは予想に反して1分。 それでも自陣深くでの相手ボールラインアウトという絶体絶命のピンチで懸命にボールを奪取。が、インゴールで回したボールを郡司がノックオン。拓大の選手がこれを抑えて試合は終わった。 これによって

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 想定外の入替戦二連戦。初戦は関東に完勝! 絶対の自信をもって東洋戦へ

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 完敗の日大戦。絶対に負けられない拓大戦にすべてを賭ける!

          結論から言えば日大戦は完敗だった。 前半、日大キックオフの深く蹴り込まれたボールを松浦が足で処理しようとして後逸。自陣ゴール前でスクラムを与えてしまうと、FWの圧力に屈して開始3分で8番の留学生にトライを許してしまう。 専大も14分にトライを返したが、その後も日大の留学生の縦への突進を止めることができず、流れを変えられない。この後も日大に3本のトライを取られたが、すべて留学生であった。 一方、専大のアタックはバックスの攻撃パターンを読まれており、しっかりと潰されてラインブレイ

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 完敗の日大戦。絶対に負けられない拓大戦にすべてを賭ける!

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 18シーズンぶりの中央戦勝利。絶対に負けられないラスト2に高橋主将復帰!

          3シーズンぶりに戦う2018年関東大学リーグ戦、専修は前半戦を終了して1勝3敗。今季の目標が大学選手権出場だっただけに、その権利のある(今年にかぎって)3位以内の望みがなくなったのは残念だが、大東、東海、流経の上位3校とは力の差があったのは事実。必勝を期した法政戦に勝利することができたのだから、ここまでの戦いはある意味で想定通りと言える。 後半戦の相手は昨季の下位校である中央、日本、拓殖。ここからは一つも落とせない試合となる。 10月28日、熊谷ラグビー場Bグラウンドで中央

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 18シーズンぶりの中央戦勝利。絶対に負けられないラスト2に高橋主将復帰!

          SENSHU RUGBY 2018 ~上位4強を目指し中央戦へ

          今季から大学ラグビーはレギュレーションが変わり、留学生選手が同時に3人まで出場できるようになった。これは大きなルール変更だ。 ラグビーはサッカーのように各チームで戦術のシステム(4-4-2、4-3-3、4-3-2-1といったような)が異なるわけではない。つまりミラーゲームだ。 ここに図抜けた体力やスピードを持つ留学生選手が入ると、日本人はどうしても一人で止めることができなくなる。二人、三人とディフェンスに行けば、それだけアタックをしているチームは人があまってフリーになる選手が

          SENSHU RUGBY 2018 ~上位4強を目指し中央戦へ

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 法政戦、29シーズンぶりの勝利、「上柚木の歓喜」が生まれた理由

          2012年に就任した村田監督が当初に掲げた目標は、2年で1部昇格、5年以内に優勝争いをして、ラグビー部創部90周年とワールドカップ日本大会が重なる2019年にリーグ戦で優勝するという7年計画だった。 当初、この計画は順調だった。1部昇格は予定より1年遅れたが2014年の入替戦で日大に勝って1部昇格。 迎えた2015年シーズン、大東、流経に連敗した後の10月4日、久しぶりの秩父宮ラグビー場でのゲームの相手は法政だった。この試合は先制しながら、しかし結果は12-13の惜敗に終わ

          SENSHU RUGBY 2018 ~ 法政戦、29シーズンぶりの勝利、「上柚木の歓喜」が生まれた理由

          SENSHU RUGBY 2018 ~大東戦レビュー、そして法政戦へ

          専大がリーグ戦で最後に優勝したのは、村田監督がキャプテンを務めた1989年(平成元年)。以後、の最高順位は4位(91年に一度だけ)。 90年代後半からは下位に沈み続け、世紀が改まった2002年の入替戦でついに2部降格、2015年を1部で戦うまで実に13年間にわたって2部暮らしが続いた。が、その翌年、再び2部降格。 つまり平成という時代は専大ラグビー部の低迷期だったのだ。 それだけに、やっと昨年の入替戦で返り咲いたものの、一般のラグビーファンからすれば、専大はダントツの最下位

          SENSHU RUGBY 2018 ~大東戦レビュー、そして法政戦へ

          SENSHU RUGBY 2018 ~開幕戦プレビュー

          2018年、関東大学ラグビーのリーグ戦がいよいよ開幕する。 2012年に就任した村田監督にとって2015年以来2度目の1部となる。前回は山梨学院相手に1部で13年ぶりの勝利をあげたものの、法政、中央に惜敗。入替戦にも負けて1シーズンで2部に逆戻りしてしまった。 が、ワールドカップ&創部90周年を迎える2019年にリーグ戦の優勝争いを掲げる村田監督としては同じ轍を踏むわけにはいかない。今季は1部残留、さらに上位争いへの手応えを摑むための大事なシーズンとなる。 発表されたメンバー

          SENSHU RUGBY 2018 ~開幕戦プレビュー

          SENSHU RUGBY 2018 ~ その2 ジュニア選手権開幕プレビュー

          2018年の関東大学ラグビーは大東文化大戦(9月16日/秩父宮ラグビー場)で開幕するが、これに先立つ8日、関東大学ジュニア選手権の日大戦が専大ラグビー部2018年シーズンのスタートとなる。 昨年、専大ラグビー部はリーグ戦2部とともにジュニア選手権カテゴリー3(C3)も全勝で駆け抜け、カテゴリー2(C2)との入替戦では残留を目指してキャプテンを含む半数のAチーム選手を揃えた中央に勝って昇格を決めた(専大は翌週にリーグ戦の入替戦を控えていたこともあり完全なBチームだった)。 専

          SENSHU RUGBY 2018 ~ その2 ジュニア選手権開幕プレビュー