SENSHU RUGBY 2020 ~ 久しぶりの受け入れ難い敗戦と迎えた正念場

セナリオハウス三郷フィールドという試合会場は、一部再昇格後の過去二年、まったくいい思い出のないグラウンドで、一昨年は日大に完敗、昨年は東海に屈した。
それだけに今年の関東戦は、その嫌なイメージを払拭する機会のはずだったがキックオフから2分後にトライを取られると33分までの間、たて続けに4TGを奪われて0-28となり、逆転のための許容範囲と目される21点差以上をあっさりとつけられる。この間、専大の防御は甘く、関東の縦に入ってくるランナーを止められない。東海戦で見せた防御の破綻がこの試合でも露呈した。
が、東海相手ならまだしも、関東相手にどうしてこのような試合になってしまったのか。素人にはわからない。大東戦、そして負けたとはいえ日大戦で見せた強度は影を潜めてしまった。
後半も7分に失点し0-35。この間、専大には得点の匂いがほとんどなかった。
そこから3TGを奪ったものの後半も20失点して終わってみれば21-48。専大としては心の整理がつかない、受け入れがたい敗戦となった。
シーズン当初の躍動感が失われ、低迷期に見せたような試合ぶりは「以前はこういう試合がよくあったナ」と余計なことを思い出させる。
そんななかで一つの希望は1年生SHの宮坂。後半18分にピッチに入るとバックスが走り始め、32分には自らもトライを決めた。春シーズンがなく、リーグ戦に出場した飯塚、高居以外の1年生を見る機会はなかったが、さすがに村田監督が採ってきたSHだけに、今後、友池の良きライバルになる可能性を感じさせる内容だった。
さて、しかしこの敗戦で大学選手権どころか入替戦が視野に入ってきた。次節22日の相手はまだシーズン0勝の中央だが、リーグ戦が成立した場合に加算されるポイントを入れると、現時点で専大を上回っている。ポイント加算された場合の勝ち点は専大5、中央6で、順位は中央7位、専大8位となる。
したがって、中央戦は今季の帰趨を決める重大な勝負となる。
専大としてはポイントを与えずに勝ちきりたい。が、中央も必死だろう。まして中央、そして最終節の法政は2年連続で専大に敗れているだけに気迫十分でのぞんで来ることが予想される。その圧力を跳ね返して勝ち切れば、苦かった今シーズンも良薬になる。

【関東大学リーグ戦 1部 専修大学 vs.中央大学】
11月22日(日) 江戸川区陸上競技場 14:00KO(有観客/当日券あり)

1.山口 和明
2.小栗 冬雅
3.栗山 塁
4.小笠原 颯 
5.西尾 開登
6.折居 慎斗
7.春口 陽
8.原 健将
9.友池 瞭汰
10.松尾 東一郎
11.水野 晋輔
12.夏井 大樹(C)
13.平山 壮太
14.花田 悠太朗
15.檜山 成希
16.檀野 友多郎
17.米沢 豪真
18.今村 龍也
19.川畑 松大
20.山下 拓真
21.宮坂 航生
22.森野 幹太
23.古里 樹希

今季の中心選手と目されながら、ここまでメンバー入りしていなかった檜山がFBに。
なかなかラインブレイクできないバックス陣を引っ張る活躍を期待したい。

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