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GWについて

今年のGWも明日でオワリである。コロナ渦が沈静化したこともあり、今年の大型連休はどこもたいへんな混雑ぶりであるという。鉄道や飛行機も満席、高速道路も渋滞である。うちの近所の公園でもイベントをやっているので、連日、大賑わいである。同じ公園でランニングをするのがルーティンである僕としては、ふたんよりも走りにくいのでちょっと迷惑している。

常々、不思議に思うことは、どうして混雑しているのをわかっているにもかかわらず、混んでいる時期に混んでいる行楽地に出かけるのだろうかということである。

僕は行列するのも、人混みも好まないので、GW、お盆、年末年始等の時期はあまりウロチョロしないことにしている。どこに行っても、人がたくさんいるのはわかりきっているからである。どこかに出かけたいのであれば、観光シーズンではない時期に有給休暇を取得すればよい。銀行員時代もそうやっていた。どうせ年間で決められた日数以上は有休を取得しなければならないのである。

オフシーズンの平日であれば、どこに行っても、閑散としている。行列も人混みもないので、効率よく観光できる。ざわざわとしていないから、ゆっくり過ごすことができる。お得感しかない。

というわけなので、今年のGWも僕の手帳のスケジュール欄はほぼ真っ白である。外出することがあっても、ほぼ徒歩圏内、自宅の近隣のみである。地下鉄に乗って外出したのは、1度か2度。それも短時間。昨日、天王寺に出かけたら、ふだんよりも人が多くて気分が悪くなり、用事だけ済ませて、すぐに帰宅した。他の人たちは、あんなに人が多くても平気なのだろうか。

日本人は勤勉で仕事熱心で、あまり休まない民族だと思われていたのは、はるか昔の話のようで、今では国際的に見ても、祝祭日が多い国にランキングされるらしい。一方で有給休暇の取得率に関しては、依然、低位にとどまるという。したがって、祝祭日+有給のトータルで実際にしっかりと休んでいる日数となると、欧州各国の方が日本よりも上位になる。ちなみに、米国人や韓国人は日本人よりもワーカホリックのようである。

つまり、祝祭日といった形で、法的あるいは半ば強制的に休めと言われれば休めるのだが、労働者としての当然の権利行使としての有給休暇を取得するのはヘタなのが日本人ということなのだろう。同調圧力が強く、必要以上に周囲の空気を読む傾向からか、有休を申請したら上司や同僚にどう思われるだろうかとか、いろいろと気を回してしまうのであろう。

だからと言って、日本人が本当に勤勉で働くのが好きかとなると、必ずしもそうではない。日本は直近30年余り、ちっとも経済成長していないのだ。単に働き方がヘタ、生産性が低くて、能率が悪いということである。

はっきりと言えば、多くの日本人労働者は、職場に長時間とどまってはいるが、ダラダラと過ごしている時間がやたら多い。僕はタバコは吸わないが、喫煙者はすぐに喫煙所に行っては一服する。仮に1回15分であっても、1日トータルすると、2時間くらいは優にサボっていそうである。また残業する必要がなくても、上司が帰るまではダラダラと職場で過ごす。多くの場合、仕事をしているふり、忙しいふりをしているだけである。上司だって、そんなことはわかり切っているが、若い部下社員が自分よりも先にさっさと退社すると機嫌を損ねたりする。これらすべて、まったくの無駄である。残業代を申告しているとすれば、一種の横領のようなものだ。

働き方にも、休み方にも、主体性が乏しい。自分は自分、他人は他人という割り切りがヘタ。要するに、みんなと同じことをやっていたら、安心できるのであろう。

僕は日本人であるが、日本人のそういうところが大嫌いである。

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