『私の生活改善運動』を読了
半年以上前に購入し、やっと読了した。
買ったときに読み始めたが、丁寧な暮らしと自分が程遠く、追い込まれる感もあり、読み止めてしまった。
風邪をひいて、自宅の本を漁り発見し、再び読み進めた。
若いころは、丁寧な暮らしへのあこがれがあったが、今は、そう簡単じゃないよね、と思っている節もある。これが堕落なのか。
熱があり、行く先も不安ななか、布団の中で読み進めると、徐々に文章がなじんできた。
これは、生活改善運動のことだが、私の、なんだよね。
作者の方の、一生懸命に生きている様、真摯な思考、それに惹かれていった。
ノウハウ本ではないんだな。と勝手に解釈したら気軽に読めるようになった。
等身大の作者が、素直に自分のことを書いているのに、文学作品になっていることが、zineから書籍になり、ベストセラーとなった理由なのだろう。
今は、多くの人が、自分のことを語り、少部数でも本を作れる時代になった。
そこから抜きんでるということは、こういうことなのだろうと、あらためて思う。
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