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森崎和江著の2冊読みました

どっぷり風邪をひいてしまい、家の中で、身動きが取れずにいます。
夫のつんどく本から引っ張り出して、森崎和江さんの『まっくら~女抗夫からの聞き書き』と『悲しすぎて笑う~女座長筑紫美主子の半生』の2冊を読んだ。
熱があるなかで、布団をかけてどうしようもなくグルグルと読んだ。
選択肢が少ない中で、生き抜いた女性の話は、自分に突き付けられる。
ここで登場する女性たちの置かれている状況は、今では想像できないほど過酷。
それでも、この2作品に通じるメッセージは、どんな時代でも、女性がたくましく、厳しい環境のなかでも生き抜いた強さかっこよさが描かれているように思える。
女抗夫が言う。
「信仰じゃなか、意志やろ」。
もうそれしかなか。

風邪をひいて布団に入り、情けない気持ちでいながらも、たくましい女性にあてられて、これでまた熱が出てるんじゃないかと思うが、2作品とも一気読みしたくなるほどよい本でした。
森崎和江さんの寄り添う文章は好きです。

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