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店舗移転に込めた想い

こんにちは。
木の実由来のファッションブランドKAPOK KNOT代表の深井喜翔と申します。自己紹介は簡単にして、本題に入ります。
もし私について気になる方はこちらの記事が直近とても素敵にまとめていただいたので、ご覧ください。

おかげさまで、渋谷にあるMIYASHITA PARKに構えた店舗は、2024年3月24日の契約満了をもって、移転することになりました。

それに伴い、明日から「MIYASHITA THANKS FAIR」というフェアを開催いたします。
このフェアは3/15〜24にて、MIYASHITA PARKでの店舗期間に御礼を込めて、「こだわり過ぎて量産できなかった幻の一品」や、「次店舗で飾らせていただく、一緒に作るThanksアート」などのイベントを盛り込んでいます。

こだわり過ぎた幻の一品を販売する掘り出し物展

私も来週の祝日、3/20(水) 12:00〜15:00は会場におりますので、よろしければ是非遊びに来てください。
イベント詳細はこちらから。

2019年10月に始まり、感染症が世界中を席巻する世界を経てきた私たちブランドにとって、店舗は最初からあったものではありません。
なので、「自社店舗を持つ」ことは夢のような話でした。
ですが、ブランドを続けるにつれ、多くの方に「店舗で試着したい」という声をいただき、何度もPOP UPや試験運用を経て、2022年9月にMIYASHITA PARKにて店舗を構えることが出来ました。

そもそも、現代における店舗の役割とは

さて、ここからは、私たちが考える店舗のあり方について、お伝えします。

そもそも、オンラインでモノを買える時代になった今、
店舗の役割とは何なのでしょうか?
僕たちにはまだまだ高い賃料を払ってまで、店舗がなくてもオンラインのみでもいいのではないでしょうか?
僕たちカポックノットはその質問には、明確にNoと答えます。
私たちは、店舗の役割を「ただ売るためだけの場所」ではなく、「熱量の伝導体」だと考えているからです。私たちのサプライチェーンコンセプト”Farm to Fashion”には「熱量の伝導体」である店舗が非常に重要なのです。

熱量を伝えるために作ったFarm to Fashionのコンセプトムービー

デジタルの発達と対面でのコミュニケーション

デジタルがどれだけ発達しようと、対面でのコミュニケーションの価値は未だに評価が高いままです。
例えば、繊維の産地はやはり地域ごとに集まって皆で産地を支え、スタートアップの聖地シリコンバレーではITサービスを全世界に発信しながらも、シリコンバレーに集まり対面でのパーティーで情報交換をしています。移動時間を考えると、どう考えても一つのボタンで様々な国や地域の人と話せるオンラインの方が便利なはずです。ですが、2024年の3月現時点では、未だ熱量の高いコミュニケーションは対面、という構図が成り立っていると思います。やはり「熱量の伝導率」が高いのは対面でのコミュニケーションになる、ということは、これだけITが発達した時代においても、明らかです。

「熱量の伝導体」として考えると、「店舗」というのはブランドにとって一つの大きなコミュニケーションチャネルです。インスタグラムやLINE、メールマガジンなどでのお客様とのコミュニケーション同様に、非常に大きなコミュニケーションチャネルの1つです。

例えば、他社オンラインやショッピングモールでのPOP UP販売を伸ばすことは出来ても、自分たち以外での販売に依存しすぎてしまうと、自分たちの伝えたい熱量が100%伝わり辛い。だからこそ、自社店舗を持ち、そこでカポックノットのスタッフが直接販売することで、僕たちの創業当初から掲げる”Farm to Fashion”というサプライチェーンコンセプトが成立する。

そう信じているからこそ、僕たちは店舗の価値を信じています。

これからの時代の店舗のあり方について

これからの店舗のあり方はどうなるのでしょうか。
その可能性を次の店舗では模索したいと思っています。
まだまだ案を練っている状態ですが、常設店舗を持った際にいくつも疑問がありました。

・店舗だと、在庫があるのが当然になるため、バックヤードがパンパンになってしまう
・めちゃくちゃ忙しいときと、ヒマな時のムラがありすぎる
・常連のお客様でも、顔が分かるスタッフがいなければ一からのコミュニケーションになってしまう
・マニュアルが多すぎて、スタッフが覚えるのが大変
・館の営業日に準じなくてはならないため、自由に休みが決められない


22年試験運用していた日本橋の遊休不動産を活用した無在庫型ショールーム

こういった疑問を少しずつでも解決できるような店舗のあり方を、模索しているところです。
具体的には、一昨年運営していたようなショールーム型店舗で在庫を置かず後日配送することで、在庫切れをなくし、店舗で大きなコートを持ち帰ることなくし、お客様のストレスを解消したりできないか。
などを検討しておりますので、また決まり次第こちらはご連絡させていただきます。

移転について

今回の契約満了に伴い、僕たちは「移転」をします。その背景は、店舗という接点をこれからも皆様と持ち続けたいからです。

僕たちには夢があります。
いつか、カポックノットがインドネシアで植樹したカポックの木の苗が実をつけて、次世代のコートを作る。そんな夢です。
そんな夢を叶えるためには、一過性のブームではなく、KAPOK KNOTというブランドの思想が文化として受け入れられ、時代を超えて熱量を伝え続けなければなりません。そんな時代を超える「熱量の伝導体」に、カポックノットというブランドが、店舗が、スタッフがなれたら、こんなに嬉しいことはありません。
そういった夢を叶えるために、次の一歩を進みたいと思います。

2024年9月頃には、新店舗オープンイベントのご案内も差し上げられると思いますので、ご期待も胸に、少々お待ちください。

最後に

最後になりましたが、
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