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タクシードライバーのいい事

タクシードライバーのいい日のつもりが、わけのわからない不思議ないい日の話

タクシーに乗って、客を拾えるかどうか観察中。

ある日、人間を乗せた普通の人だった。
数時間後、犬の顔をした人間を乗せた。
その数時間後、恐竜を乗せた。


会話をした。
人間の時は、世間話をした。
ばあさんだった。孫について可愛いと言って自慢していた。

犬の顔をした人間の場合は、犬同士の縄張りの話や人間にどう
媚を売るかについて語った。又は人間に忠誠を示す為に
どうやって吠えるかに好いて語っていた。

恐竜の場合は二本足の小型肉食恐竜だった。人間の形に進化中だとのこと。
人間ら しいのか、共同で獲物の取り方や、しっぽをどうふって、群れの中で
存在感を示すか語っていた。嬉しそうに人間の肉のうまさを自慢していた。
私は人間なのに。


今日は不思議な日だ。
変な客が多すぎる。
特に恐竜だ。
恐竜を降ろしたが、飛行機に乗ると言い、
近くにいた空飛ぶ首長竜に乗って、お空にお散歩するとはしゃいでいた。


人間の老婆は普通に帰ったのに、犬の顔した人間は降りると、
犬になって走って行った。

※FMJAGAの番組に昔出した話。


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