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【詩】 スローモーション

ふとした瞬間に 思い出す
再生される 僕の頭の中
緩やかに 君へと回した手が
スローモーションの様に 映し出される

ふとした瞬間に僕を 現実から連れ出して
またあの瞬間に 辿り着く

何度でも観たいと思う
美しい映画の様に
その瞬間は 切り取られて
僕の頭の中にある

僕の映画が擦り切れて 観られなくなってしまう前に
またあの瞬間を切り取りに行きたいけれど
君はどう思う?

ふとした瞬間に 現実に連れ戻されて
またあの場所に 戻れないかと想う

何度でも観たいと思う
美しい映画の様に
その瞬間は 切り取られて
僕の頭の中にある

何度でも思い出してしまうけれど
あれはいつ頃の事だったのか

過ぎていく時が 曖昧になるほどに
僕の心はざわついて
スローモーションで流れる
美しい映画を眺めたくなるんだ

ふとした瞬間に 無性に君に会いたくなる
僕の頭の中の君も美しいけれど
君の体温を感じたくなるんだ
君を思い出すたびに
寂しさも込み上げてきていて
何も考えずに ただ君の元へと走りたくなるんだ

君と並んで 映画を観たいよ
そして時々 美しい君の横顔をこっそりと眺めるんだ


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